ゴールド・コースト
評判
ゴールド・コーストの評価:
4.67/5点 レビュー 12件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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ゴールド・コーストの評価:
4.67/5点 レビュー 12件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
物語はそんな大邸宅のひとつに住む‘わたし’ことジョン・サッターの隣にマフィアのドンであるフランク・ベラローサが引っ越してきたことから始まる。それから善良なる市民にして有能な弁護士である‘わたし’は、精神的、経済的、職業上、社交上の激烈な変化を体験し、また結婚生活も思いがけない局面を迎える。やがて訪れる悲劇的な結末。
本書は、‘わたし’とベラローサというまったく違う世界に生きる者の対比と両者の奇妙な感情の交流を、一人称で、時にはユーモラスに、時にはシニカルに、そしてシリアスに描いているが、‘わたし’の軽妙な語り口、そのウィット、ペーソス、ユニークな夫婦間の性生活のやりとり、そして登場人物たちの会話の冴えが大きな読みどころである。
しかしこの物語のメインテーマはかつての超大国アメリカの’90年前後の衰退ぶりであろう。何代にもわたって栄華を誇ってきた大富豪たちも昔日の暮らしは望むべくもない。ゴールド・コーストの荘園的大邸宅も人手に渡り、近代的分譲住宅となるのだ。そんな町の変貌の象徴がマフィアのドンなのである。
本書は、骨太な軍事ものやスパイもの、スケールの大きなテロ事件ものなどを書くことで有名なあのネルソン・デミルが、「こんな小説も書けるんだぞ」と打って出た異色作である。