レッド・ドラゴン

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評判

レッド・ドラゴンの評価:

4.13/5点 レビュー 55件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全125件 81〜100 5/7ページ
No.45
(5pt)

映画では語りつくせないこと

映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。
 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.44
(5pt)

映画では語りつくせぬこと

映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。
 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.43
(5pt)

映画では語りつくせないこと

映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。
 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.42
(5pt)

映画では語りつくせぬこと

映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。
 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.41
(5pt)

映画では語りつくせないこと

映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。
 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.40
(5pt)

羊たちの沈黙の原点

登場人物の心理描写が丁寧に描かれている。ハンニバル・レクター博士はあまり登場しないが、存在感は十分にあって不気味さがうまく醸し出されている。もう少し早くレバのような人に出会っていればこんなことにはならなかった、と思うと切なくなる。個人的には「羊たちの沈黙」より好きな作品である。
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.39
(5pt)

羊たちの沈黙の原点

登場人物の心理描写が丁寧に描かれている。ハンニバル・レクター博士はあまり登場しないが、存在感は十分にあって不気味さがうまく醸し出されている。もう少し早くレバのような人に出会っていればこんなことにはならなかった、と思うと切なくなる。個人的には「羊たちの沈黙」より好きな作品である。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.38
(5pt)

羊たちの沈黙の原点

登場人物の心理描写が丁寧に描かれている。ハンニバル・レクター博士はあまり登場しないが、存在感は十分にあって不気味さがうまく醸し出されている。もう少し早くレバのような人に出会っていればこんなことにはならなかった、と思うと切なくなる。個人的には「羊たちの沈黙」より好きな作品である。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.37
(4pt)

祝・映画化記念。───あなたは探偵派、それとも犯人派?

■ 満月の夜、Birmingham と Atlanta で発生した連続一家惨殺事件。サイコパスによる快楽殺人と判断した FBI 特別捜査官 Crawford は、引退した元捜査官・William Graham に協力を仰ぐ。Graham は稀代の殺人鬼 Dr. Hannibal Lector を逮捕へと導いた腕利きのプロファイラーだったのだ。Tooth Fairy とあだなされた殺人鬼は、事件に巻きこまれた Graham の周囲の人々を襲いはじめる。いっぽう、Tooth Fairy からの手紙を受け取ったレクターは、彼に Graham 一家を殺害するよう指示していた───。
二人のサイコパスに対峙した Graham は次の満月の殺人を未然に防ぎ、彼の正体を割り出すことができるのか?
ハンニバル・レクター博士初登場、『ハンニバル』『羊たちの沈黙』の Prequel。 ■ FBI 特別捜査官 Crawford や プロファイラである Graham のキャラクタはほとんどたっていないが、犯人である Tooth Fairy のキャラクタは非常に緻密に描かれている。Hannibal Lector も非常に魅力的な人物だし、Thomas Harris という作家はピカレスクヒーローを描くのが好きなのかもしれない。犯人側の心理に極端に重い比重が置かれているので、ふた家族 11 人を殺した犯人に思わず同情しそうになるのはワタシだけではないはず。
もし Mr. Dolarhyde が Reba に会うのが、4 ヶ月早かったら世界は変わっていただろうか?
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.36
(4pt)

祝・映画化記念。───あなたは探偵派、それとも犯人派?

■ 満月の夜、Birmingham と Atlanta で発生した連続一家惨殺事件。サイコパスによる快楽殺人と判断した FBI 特別捜査官 Crawford は、引退した元捜査官・William Graham に協力を仰ぐ。Graham は稀代の殺人鬼 Dr. Hannibal Lector を逮捕へと導いた腕利きのプロファイラーだったのだ。Tooth Fairy とあだなされた殺人鬼は、事件に巻きこまれた Graham の周囲の人々を襲いはじめる。いっぽう、Tooth Fairy からの手紙を受け取ったレクターは、彼に Graham 一家を殺害するよう指示していた───。
二人のサイコパスに対峙した Graham は次の満月の殺人を未然に防ぎ、彼の正体を割り出すことができるのか?
ハンニバル・レクター博士初登場、『ハンニバル』『羊たちの沈黙』の Prequel。 ■ FBI 特別捜査官 Crawford や プロファイラである Graham のキャラクタはほとんどたっていないが、犯人である Tooth Fairy のキャラクタは非常に緻密に描かれている。Hannibal Lector も非常に魅力的な人物だし、Thomas Harris という作家はピカレスクヒーローを描くのが好きなのかもしれない。犯人側の心理に極端に重い比重が置かれているので、ふた家族 11 人を殺した犯人に思わず同情しそうになるのはワタシだけではないはず。
もし Mr. Dolarhyde が Reba に会うのが、4 ヶ月早かったら世界は変わっていただろうか?
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.35
(4pt)

祝・映画化記念。───あなたは探偵派、それとも犯人派?

■ 満月の夜、Birmingham と Atlanta で発生した連続一家惨殺事件。サイコパスによる快楽殺人と判断した FBI 特別捜査官 Crawford は、引退した元捜査官・William Graham に協力を仰ぐ。Graham は稀代の殺人鬼 Dr. Hannibal Lector を逮捕へと導いた腕利きのプロファイラーだったのだ。Tooth Fairy とあだなされた殺人鬼は、事件に巻きこまれた Graham の周囲の人々を襲いはじめる。いっぽう、Tooth Fairy からの手紙を受け取ったレクターは、彼に Graham 一家を殺害するよう指示していた───。
二人のサイコパスに対峙した Graham は次の満月の殺人を未然に防ぎ、彼の正体を割り出すことができるのか?
ハンニバル・レクター博士初登場、『ハンニバル』『羊たちの沈黙』の Prequel。 ■ FBI 特別捜査官 Crawford や プロファイラである Graham のキャラクタはほとんどたっていないが、犯人である Tooth Fairy のキャラクタは非常に緻密に描かれている。Hannibal Lector も非常に魅力的な人物だし、Thomas Harris という作家はピカレスクヒーローを描くのが好きなのかもしれない。犯人側の心理に極端に重い比重が置かれているので、ふた家族 11 人を殺した犯人に思わず同情しそうになるのはワタシだけではないはず。
もし Mr. Dolarhyde が Reba に会うのが、4 ヶ月早かったら世界は変わっていただろうか?
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.34
(3pt)

あの一瞬は、どっきっとした。

別にレクター博士が出てこなくても話としては成立したのかもしれない。三部作のはじめを強調しすぎかも。ダラハイドの最後の襲撃はどきっとしたし、モリーがなぜ顔ばかりを撃ったのか疑問が残った。「羊たちの沈黙」を読むかどうかは微妙だ。
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.33
(3pt)

あの一瞬は、どっきっとした。

別にレクター博士が出てこなくても話としては成立したのかもしれない。三部作のはじめを強調しすぎかも。ダラハイドの最後の襲撃はどきっとしたし、モリーがなぜ顔ばかりを撃ったのか疑問が残った。「羊たちの沈黙」を読むかどうかは微妙だ。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.32
(3pt)

あの一瞬は、どっきっとした。

別にレクター博士が出てこなくても話としては成立したのかもしれない。三部作のはじめを強調しすぎかも。ダラハイドの最後の襲撃はどきっとしたし、モリーがなぜ顔ばかりを撃ったのか疑問が残った。「羊たちの沈黙」を読むかどうかは微妙だ。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.31
(4pt)

雰囲気だと思う

FBI捜査官のグレアムが、2家族を惨殺した犯人を追うストーリー。捜査に行き詰ると、以前自分が逮捕したレクター博士から助言をもらいます。メインキャラクターとして詳しく人物描写されるのはグレアムと犯人の2人で、この2人の魅力(不気味さ?)がキーになっていると思います。作品全体に暗くどんよりとした雰囲気が漂っていて、それが作品の魅力と言えば魅力。
文章は難しいと思います。英語で読もうと思っている人には、まず映画を先に観ておくことをおすすめします。特に登場人物は作品のオリジナルとイメージぴったりだと思います。
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.30
(4pt)

雰囲気だと思う

FBI捜査官のグレアムが、2家族を惨殺した犯人を追うストーリー。捜査に行き詰ると、以前自分が逮捕したレクター博士から助言をもらいます。メインキャラクターとして詳しく人物描写されるのはグレアムと犯人の2人で、この2人の魅力(不気味さ?)がキーになっていると思います。作品全体に暗くどんよりとした雰囲気が漂っていて、それが作品の魅力と言えば魅力。
文章は難しいと思います。英語で読もうと思っている人には、まず映画を先に観ておくことをおすすめします。特に登場人物は作品のオリジナルとイメージぴったりだと思います。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.29
(4pt)

雰囲気だと思う

FBI捜査官のグレアムが、2家族を惨殺した犯人を追うストーリー。捜査に行き詰ると、以前自分が逮捕したレクター博士から助言をもらいます。メインキャラクターとして詳しく人物描写されるのはグレアムと犯人の2人で、この2人の魅力(不気味さ?)がキーになっていると思います。作品全体に暗くどんよりとした雰囲気が漂っていて、それが作品の魅力と言えば魅力。
文章は難しいと思います。英語で読もうと思っている人には、まず映画を先に観ておくことをおすすめします。特に登場人物は作品のオリジナルとイメージぴったりだと思います。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194
No.28
(5pt)

竜の膝元で

のちにレクター博士三部作とも呼ばれるシリーズの第一作目。追う者と追われる者の、息の詰まるようなせめぎ合いがスリリングに描かれている傑作。「捜査官と犯人とレクター博士」という構図で物語が展開されるところは、次作にあたる『羊たちの沈黙』も同様だが『羊~』が「静」ならば『レッド・ドラゴン』は「動」と言えるほど、作品から伝わってくる息づかいは荒く熱い。レクター博士を逮捕後、引退したFBI捜査官ウィル・グレアムは、ある連続殺人事件の捜査に息詰まったクロフォードに協力を依頼される。最初は渋っていたグレアムだが、被害者家族の写真を見てその重い腰を上げることになる──ここに彼の優しさと脆さが垣間見られる。被害者へ感情を転移させ、さらにこれから犠牲になるかもしれない、自分と同じような家族を守りたいという想いがグレアムを突き動かすが、同様に犯人に近づくためには、犯罪を犯す側の心理も嫌というほど理解しなければならない(してしまう)。「資質」あるグレアムのこの苦悩は、恐いもの知らずの若いクラリスよりずっと深いものだ。彼が追うホシは竜と祖母への愛憎を背負い〈なるべき存在〉への道を進むべく、犯罪を繰り返すフランシス・ダラハイド。おぞましい犯行を見せつけられながらも、読者を彼に感情移入させる人物造形は秀逸。この二人のオブセッション、そこから派生する獰猛な熱が本書の行間から滲んでくる。必死に地をはいずり回る彼らの姿を、独房から眺めているレクター博士の視線はカマキリのように不気味だ。彼は隙あらばグレアムに斧を振り下ろしてくる。変身を必要としない、生まれながらの怪物。
そして振り仰げば〈大いなる赤き竜〉が、登場人物たちに酷薄な美を晒しながら翼を広げている。
レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150405557
No.27
(5pt)

竜の膝元で

のちにレクター博士三部作とも呼ばれるシリーズの第一作目。追う者と追われる者の、息の詰まるようなせめぎ合いがスリリングに描かれている傑作。「捜査官と犯人とレクター博士」という構図で物語が展開されるところは、次作にあたる『羊たちの沈黙』も同様だが『羊~』が「静」ならば『レッド・ドラゴン』は「動」と言えるほど、作品から伝わってくる息づかいは荒く熱い。レクター博士を逮捕後、引退したFBI捜査官ウィル・グレアムは、ある連続殺人事件の捜査に息詰まったクロフォードに協力を依頼される。最初は渋っていたグレアムだが、被害者家族の写真を見てその重い腰を上げることになる──ここに彼の優しさと脆さが垣間見られる。被害者へ感情を転移させ、さらにこれから犠牲になるかもしれない、自分と同じような家族を守りたいという想いがグレアムを突き動かすが、同様に犯人に近づくためには、犯罪を犯す側の心理も嫌というほど理解しなければならない(してしまう)。「資質」あるグレアムのこの苦悩は、恐いもの知らずの若いクラリスよりずっと深いものだ。彼が追うホシは竜と祖母への愛憎を背負い〈なるべき存在〉への道を進むべく、犯罪を繰り返すフランシス・ダラハイド。おぞましい犯行を見せつけられながらも、読者を彼に感情移入させる人物造形は秀逸。この二人のオブセッション、そこから派生する獰猛な熱が本書の行間から滲んでくる。必死に地をはいずり回る彼らの姿を、独房から眺めているレクター博士の視線はカマキリのように不気味だ。彼は隙あらばグレアムに斧を振り下ろしてくる。変身を必要としない、生まれながらの怪物。
そして振り仰げば〈大いなる赤き竜〉が、登場人物たちに酷薄な美を晒しながら翼を広げている。
レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410208
No.26
(5pt)

竜の膝元で

のちにレクター博士三部作とも呼ばれるシリーズの第一作目。追う者と追われる者の、息の詰まるようなせめぎ合いがスリリングに描かれている傑作。「捜査官と犯人とレクター博士」という構図で物語が展開されるところは、次作にあたる『羊たちの沈黙』も同様だが『羊~』が「静」ならば『レッド・ドラゴン』は「動」と言えるほど、作品から伝わってくる息づかいは荒く熱い。レクター博士を逮捕後、引退したFBI捜査官ウィル・グレアムは、ある連続殺人事件の捜査に息詰まったクロフォードに協力を依頼される。最初は渋っていたグレアムだが、被害者家族の写真を見てその重い腰を上げることになる──ここに彼の優しさと脆さが垣間見られる。被害者へ感情を転移させ、さらにこれから犠牲になるかもしれない、自分と同じような家族を守りたいという想いがグレアムを突き動かすが、同様に犯人に近づくためには、犯罪を犯す側の心理も嫌というほど理解しなければならない(してしまう)。「資質」あるグレアムのこの苦悩は、恐いもの知らずの若いクラリスよりずっと深いものだ。彼が追うホシは竜と祖母への愛憎を背負い〈なるべき存在〉への道を進むべく、犯罪を繰り返すフランシス・ダラハイド。おぞましい犯行を見せつけられながらも、読者を彼に感情移入させる人物造形は秀逸。この二人のオブセッション、そこから派生する獰猛な熱が本書の行間から滲んでくる。必死に地をはいずり回る彼らの姿を、独房から眺めているレクター博士の視線はカマキリのように不気味だ。彼は隙あらばグレアムに斧を振り下ろしてくる。変身を必要としない、生まれながらの怪物。
そして振り仰げば〈大いなる赤き竜〉が、登場人物たちに酷薄な美を晒しながら翼を広げている。
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150410194