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真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-B



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真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-Bの評価: 3.79/5点 レビュー 34件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(4pt)

感情に対する解けない疑惑

side-Aより2年が経過した世界で始まる今作。前回でのラストからどう続かせるのか?と思っていたので、まるで別のアプローチに少し驚きました。けれど、だからこそ薄いページ数にも関わらず上下巻で刊行されたのだと納得できました。side-Aでは主人公の描写に少なからず不快感を覚えましたが(それは私の中に共感できる部分があったからかもしれません)、side-Bでは主人公の感情がスッと心に染み込んでくるようで、読後感は良かったです。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)より
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No.13:
(4pt)

間違いなく恋愛小説

決して一冊にまとめられないほどの長編というわけでもないのに、side-A、side-bと二冊に分けてあることがとても不思議だったのです。でも読んでみて納得。BはAから約2年ほど後を描いていますが、主人公の周辺には大きな変化がいくつも見られ、その変化を描く意味でも二冊に分けたことはとても効果的に感じます。サスペンスっぽい要素を感じつつも、でもやっぱりこれは恋人の死による空白を埋められない主人公の心の物語。水穂の死とまっすぐに向きあった後の主人公がすがすがしく、途中は「恋愛小説」ということに首をかしげる展開ではあったものの、水穂の存在と個性が大きく描かれていくにつれ、これは恋愛小説だと言い切れるように感じました。素敵でした。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)より
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No.12:
(4pt)

展開テンポの良さ。

無感情な悲しみを基盤にして成立している、冷えた日常を描く恋愛小説。只管に感情面が前面へと押し出されていて、下手な恋愛小説に見られるページの無駄が少ない。物語の結末に至るまで、ストーリーの展開が呆れるほどに陳腐ではあるのだけれど、20代後半位の年代の男には相当の割合で巧く感じられると思える、そんな言葉の運びが好い。主人公は、一種の幸運な、現実味のあるヒーローみたいなものだ。但し感情描写はside-Aよりも雑。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)より
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No.11:
(3pt)

悪くないです。

この著者の本を読むのは三作目でしたが、一貫して感じる事は「あまりに子供じみた大人の描写」です。十代後半の少年、少女が抱くような、自意識過剰の大人。主人公の設定が20代後半なのですが、とても自分より年上とは思えないような、感情を壊した登場人物たち。20代後半ともなれば折り合いが付くものだと思うのですが…と、批判的な意見を書きましたが、切なさに関しては流石。という感じです。「この小説は…(出来に関して)どうなんだろう?」と思いつつ読んでいましたが、最後の1ページは秀逸だったと思います。著者の年齢が若い事もあり、「大人」が書けていない作品が多いと思っていますが、これから40代、50代になられた時の作品が楽しみです。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-BAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Bより
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No.10:
(3pt)

悪くないのですが…

この著者の本を読むのは三作目でしたが、
一貫して感じる事は「あまりに子供じみた大人の描写」です。

十代後半の少年、少女が抱くような、自意識過剰の大人。
主人公の設定が20代後半なのですが、とても自分より年上とは思えないような、
感情を壊した登場人物たち。
20代後半ともなれば折り合いが付くものだと思うのですが…

(追記:本棚において置いたのを再度読みました。初投稿から月日が経ち、
自分自身も20代後半になりましたが、やはり、リアルな20代後半はここまで子供ではありません。)

と、批判的な意見を書きましたが、切なさに関しては流石。という感じです。
「この小説は…(出来に関して)どうなんだろう?」と思いつつ読んでいましたが、
最後の1ページは秀逸だったと思います。

著者の年齢が若い事もあり、「大人」が書けていない作品が多いと思っていますが、
これから40代、50代になられた時の作品が楽しみです。
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No.9:
(4pt)

受賞作品クラスの完成度!

続きも期待を裏切らない一冊です。

特に昔の彼女を連想するシーーンは涙を誘います。

哀しいくらい人を好きになって、幸せを目指した人が

とるべき決断は・・・・・・・・・・・・・・・・

もし自分が主人公だったらどうしたか?ということを

考えさせられた作品でした。

読み終えてた時、この表題は最高だと感じることでし

ょう。

最近発表されたものであったらなら、間違いなく何か

の受賞作になっていたと思います。
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No.8:
(3pt)

珍しくあまり好きじゃない。

正直に言えば、あまり面白くなかった。

なんていうか。

この作者は大人を描くのが下手だと思う。

大人になりきれていない大人とか、

思春期の子供とか問題のある人とか。

そういう人を書くのは得意なのに。

どうもイマイチ乗り切れなかったというか。

残念だ。

また不思議もの書いて欲しいな。

そうだなぁ、ALONE TOGETHERみたいな、さ。
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No.7:
(4pt)

主人公の人間性になぜか引かれる

side-Aで、あまり身近にいなさそうな主人公の人間性になぜか惹かれてしまった。side-Bではどう変化を起こしてくれるのか?
そんな期待を持って読み進めていった。が、相変わらず魅力的な人間の心の描写が素晴らしいと思う。きっと冷たさ、温かさを両面感じられる事ができるだろう。
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No.6:
(3pt)

文章の心地よさは大いに楽しみましたが。

心地よい文章の小説だな、というのが第一の感想。この書き手は日本語の語感が潜在的に持っている軽やかさや美しさというものをよく知っていて、だからこそ綴れる魅力的な日本語がここにはあると感じました。
 では物語そのものはというと、主人公の「僕」の大いにふてくされた感じは「side-A」以来、相変わらずです。ただし、私は「side-B」の「僕」のほうに、ちょっぴり大人びた印象を持ちました。二年の歳月というものは、どんな若者にも少しは成長を促すものだなという思いを抱かせます。
 ですからほんのわずかではあるけれども、「side-B」のほうに好感が持てたといえます。二年の歳月の些細な描き分けはまずまずお見事といえるでしょう。
 しかし、物語の末尾でゆかりが見せる行動は、残念ながら私には奇異という言葉でしか形容することが出来ないものでした。その唐突で戸惑いを与えるばかりの彼女の行動に、「僕」が返した反応は至極まっとうなものです。「僕」の成長をこうしたところにも見ることができるといえるかもしれません。その成長に安堵を覚えたほどです。
 それでも、物語の流れとして果たしてこういう展開がよかったのかどうか、私は首をかしげてしまうのです。
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No.5:
(4pt)

自分も複雑な気持ちになった

side-Aから想像させられたBへの続きは、さぞかし期待感溢れる生活が待っているのかと単純に考えてしまった私。 あなたの一生を見届けることになるかもしれない女(ヒト)を 二度も亡くすことが果たして耐えられるのだろうか?人とは結局『特別な気持ち』を持ちつづけることはできないのだろうか? 私の中でも何かが音を立てて崩れた気がした。  結局は結果がすべてなのだろうか?そこまでの過程はもう取り戻すことができない。同じ遺伝子を愛することはできない。なぜならば人間と言う感情に支配された動物に生まれたからである。あなたの人生にも照らし合わせられる部分があるかもしれない。人はそうやって変わっていくのだろう。 あなたにも是非読んでいただきたい。
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No.4:
(4pt)

感情の揺れ動き、そして一つの結末へ

現在、直木賞候補作に挙がっている「真夜中の五分前」。このside-Bは、side-Aから2年後の世界。そして物語の始めから、驚きの事実がある。2年という月日は、振り返れば短いようで、でも様々なものが移り変わるには十分すぎる年月です。その時の流れは持ち味の文体で描けていたと思います。「ぼく」の時計を五分遅らせることになった「瑞穂」の死という過去。そして、side-Aであのようなラストを見せた、「かすみ」との関係。他にも「尾崎さんとゆかり」「小金井さん」「野田さん」など、全ての人が共有する現実、でもそれぞれの人によって見方が違う現実の中で、「ぼく」はどう生きてるのか。その目でご覧あれ。
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No.3:
(5pt)

心の傷を結晶にして人は輝く

いきなり僕の彼女が亡くなっている
前回でも亡くなった彼女がキィワードだったが、今回も僕の心を開かせた彼女が列車事故で亡くなっている
こいつの彼女は何人死ぬんや?!
正直、最初読書の興味を失いそうになった
僕はside-Aから2年間の間に、双子の彼女・広告代理店の仕事・小金井さんと失った
小金井さんの居ない新しい職場で、倍にもなった給与でこなす仕事には情が無い
      不在となった存在
      苦い自己嫌悪
連続して心を開いた彼女が亡くなる
僕は人としての感情を再び持てるのか・・・・・
生きていくなかで、心が固まって傷ついても、新たに誰かを求める気持ち
合理的に生きようとしても、膿を吐き出すかのように自己嫌悪で自分が揺さ振られる
心が傷ついて壁が出来ても、自分が認められない
弱音を吐けず、涙がはるか遠くに消えて、そのつっかえが心に壁をつくる
傷を心の結晶にまで持っていく僕
私はこの作品がどんな評価を受けようとも好きだ
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No.2:
(4pt)

美しい語り口の物語

side-A読了後、どうして2分冊なのかわからなかった。分量としては1冊で十分なものと感じられたから。でもこちらside-Bを読み終えたいまはその訳がよくわかる。著者がいうように「読んでもらうしかない」という小説だと素直に思った。独特の軽やかで静かな筆致ながら、鮮やかに描かれる登場人物の心の揺れが読んでいる私の心にも共振するような、そんな物語。
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No.1:
(4pt)

完全なる調和、そして幕引き

side-Aからは2年後の世界で、大分人々は変わっていて、最初は少し戸惑いました。文章にやや説明が少ないところが多いと思います。その点を除けば、本多さんの持ち味である繊細な描写、緻密な表現が生きてきてすごくいい印象でした。話の方も少しホラーチックな表現がありましたが、純粋な「恋愛と言う感情」を書いた小説だと思いました。とても読後感が素晴らしい小説でした。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-BAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Bより
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