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真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A



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真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-Aの評価: 3.90/5点 レビュー 42件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21~40 2/3ページ
No.22:
(4pt)

A面で恋をして

6年前に恋人を亡くし、潜在的に心に傷を負ってしまった主人公。なんとなく週末の時間をプールでつぶすところから偶然の出会い。はじめは、ウォーミングアップするかのようにゆっくりと進む物語は、会話のテンポがあがると供に徐々に動き出す。動き出したその次が知りたくなるA面。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)より
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No.21:
(4pt)

欠落している部分を補う恋愛

主人公は6年前に彼女を交通事故でなくし、その後うまく恋愛ができずにいる。しかし、それは彼女の死に対する悲しみを引きずっているからではなかった。主人公は、自分自身を許せないでいる。自身の、「彼女の死」の受け止め方について。一方、ヒロインは一卵性双生児である。容姿、仕草、考え方。どれをとっても同じである妹の存在に、自分の存在価値を見出せずにいる。主人公、ヒロイン。両者に共通しているのは、「自分という存在を認めることができないでいる」ということだろう。独りでは、自身を認めることができずにいる。片方だけでは、自身を認めることができずにいる。そんな中、二人は互いに相手の存在を通して、自身の価値を認めようとする。鍵と鍵穴の関係のように。とても読みやすく、引き込まれるように読めた本です。また、一卵性双生児故の悩みを知ることができました。多くの物事は、双子の二人ともが手に入れることはできるけれども、この世に一つしかないものというものが存在するのですね。切ないな。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)より
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No.20:
(5pt)

おすすめです!!

side-A.B両方読みました。他の方も述べていましたが、Bのラストが秀逸でBに載せようか迷いましたが、何より、かすみさんの登場によりこの話に惹き付けられたのでこちらにしました。詳しいレビューはいろんな方が書かれている通りなので私は触れません。私はこの作品が、書店で目にした中で、おそらく最後に手にとった本多作品です。今まで読んだ本多さんの作品の中で一番面白かったです。主人公は20台後半の社会人ですが、私のように20位の人にオススメしたいです。理屈なしに楽しめると思います。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.19:
(4pt)

五分遅れた世界で・・

主人公は6年前に事故で恋人を失っている。彼女は少し遅れた時計を好んで使う女の子だった。彼女を失ってからというもの、主人公の時間はどこかズレたまま・・・。繊細で静やかな文体。五分遅れている時計、一卵性双生児の双子・・・現実なのにどこかにズレを感じる不思議な感覚のする作品です。ミステリーっぽい方向へ進んでいくのかと思いきや、でもやっぱり恋愛小説?side-Aのラストの主人公とかすみのやり取りはほんとにゾクゾクします。2人に未来は・・・幸せな未来はあるのでしょうか?一気にside-Bを読み始めたい!夢中になれる作品でした。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)より
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No.18:
(4pt)

息抜き用。

読んでいて、主人公の感情面が物凄く馴染んだ恋愛小説。別に似ているというわけではないのだが、嫌に理解が行って、気味が悪かったほど。だけど、行動面は物凄く違和感を覚えた。日常に疲れてて、フィクションに逃避したい時に読むのが好いかも。文章も読み易い。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)より
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No.17:
(5pt)

これこそ本物の恋愛小説!

本多先生の本はほとんど読んでいますが、僕の中ではこれが一番ですね。文章構成からセリフまで全てに引き込まれました。そして何よりも感性がすごいですね。読み終えた後の感動はそれによるところが大きいと思います。オススメの一冊ですよ。
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)より
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No.16:
(4pt)

質と量とミステリーエッセンス分量ともバランスの取れた一冊

初期の作品にしてはミステリー色を抑えた内容で、しかも主人公は少し変わっているが魅力的な物語です。主人公以外の全ての登場人物の顔が見えてきそうな人物設定が物語を盛り上げます。一気に読んでしまい、続きを読みたくなる作品です。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.15:
(4pt)

心をむき出しに出来るか

独自の価値観で生きている『自己完結型タイプ』の主人公。もともと世間の価値観との間に多少の誤差(5分遅れと表現)はあったものの、恋人の死で感情の一部を凍結してしまったため、ますますそのズレが大きくなっている。そんな主人公が出会った女性は、真逆タイプのかすみ。彼女は常に他人の心を揺さぶって、自分の存在価値を見出そうとする典型的『他者評価型タイプ』。そんな二人の心がぶつかったとき、今までどうやっても壊れなかった心の殻が崩れだした。認識している『自分』とは、実は社会の都合にあわせて自己制作した“うそキャラくター”で、ラクに生きられるがゆえに、本当の自分と信じ込んだまま“演じる”毎日をすごしているのかもしれない。心に殻を被って生きている!なんて見透かすように言われても、だれだって自分じゃ認めたくない。。自己認識の修正は、痛みがありそうで想像以上にとても勇気のいる作業です。でもどうせなら愛する人とは生身(なまみ)の心でふれあいたい。そして、心をむきだしにする怖さを乗り越えた先には幸せがあってほしい。どうかどうか、sideーBではこの幸せが発展していますように!と願わずにはいられない。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.14:
(4pt)

☆4つ!

本多さんの世界にどっぷり浸れます。待ってました!という期待感を裏切られる事はありません。よく言葉を吟味しているんだろうなあという感じがいつもしますが、そうは言っても変にこねくりまわしている印象がなく、心にすとんと落ちてくるんですよね。とくにside-Aのラストの「僕」と「かすみ」のやりとりが秀逸です。ながら読書ではもったいないです。心して時間を作って静かに読んでほしいです。
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No.13:
(4pt)

ありがちっぽいのに心地よい

どこかでこういう人物設定は読んだような気がするな、と思って正直、内容は期待せずに読み進めていきました。が、なんとも もどかしく、それでいて 心地よい文の流れは読み手を スーッと引き込んでいくようでした。主人公を 自分に重ねてしまい何かから成長してほしい、そう感じるのかもしれないですね。side-Bはどんな展開になるのか、楽しみです。
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No.12:
(4pt)

あこがれの出会い

表紙に見とれて選んだ恋愛物。最初は何だこの話、これから何が始まるんだと思いながら読んでいると、双子の片割れと出会った主人公。あまり本を読む習慣がない私だが、映画館で見る恋愛物のストーリーより自分の頭の中で考えながら読むこの物語の方がおもしろかった。平凡な生活を送る感動の少ない主人公に、普通体験できない出会いが訪れる。side-Bをまだ読んでない私は早速本屋へ行くことにした。
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No.11:
(4pt)

どこを切っても

もう、どこを切っても本多節。主人公と付き合っている女性がいいんだよね。いつも。「こんな女の子と付き合いたい!」と思わせる。多くの世のナヨナヨ男性(含むオレ)のハートをがっちりキャッチ。 世間からはちょっと浮いている主人公。柔らかい孤独感。死別。脇役の意外な恋愛。繰り返し使われているモチーフなんだけど、ファンにはそれがたまらない。 それにしても今回のラストは堪える。「どちらにせよ」男にとっては痛い。激痛。まぁ、それを乗り越えて、というの話なのだけれども。 それでも、また再読しよう、と思わせるのが本多作品の最も良質な部分なのかと。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.10:
(3pt)

微細に揺れ動く

現在、直木賞候補作に上がっている、「真夜中の五分前」。このside-Aは、物語の前編にあたります。「ぼく」自身と「ぼく」の周りで起こる恋愛を、恋愛関係の進退という結果として感情を表現していくのでなく、恋愛感情の揺れ動きを繊細で独特の文体で描き表した作品だと思う。だから、恋愛関係の揺れ動きを求めてこの本を手に取った方は、もどかしくじれるだろう。補足として、文体は村上春樹さんに似ている。side-Aから2年後の世界がside-B。細やかに揺れ動くそれぞれの人物の恋愛感情、を描いた小説です。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.9:
(3pt)

ABのレビュー

読んで感動するとか、切なくなるとかそういった類の本ではありませんし、深く考え込むような重さもありません。しかし、人物の表現や設定がありきたりなストーリーを新鮮に感じさせてくれて思いのほか読み終えた後は好感の持てる作品になりました。物語の中でどんどん恋愛は進んでいくのですが結局は死んでしまった彼女が全てのような気がします。様々な個性的なキャラクターが登場しますが五分時計を遅らせるその彼女には見劣りしてしまいます。余りにも魅力的に描かれすぎて今進んでいる恋愛もその彼女との一部のように感じられ新しい恋愛感情を見せてくれました。本当は星4つでもいいくらいですがサイドAとサイドBというネーミングがいまいちなのと、一冊でもそんなにぶ厚くならないのにこんな大きい字で二冊に分かれているのが納得ならないので、個人的に3にしました。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.8:
(3pt)

まずはside-A

広告代理店に勤める20代の僕。上司の小金井さんは、社内でも一目置かれるやり手の課長ではあるが、一方で彼女を疎ましく思っている社員も少なくない。そんな彼女のもとでそこそこの実績を積む僕は、学生時代につきあっていた瑞穂が残したある習慣を今も守っている。目覚まし時計を5分遅れにしておくという習慣だ。 ある日、僕は通っていたプールである女性から買い物につきあってほしいと突然言われ…。 著者自身が「これは恋愛関係でなく恋愛感情を書いたエンターテインメント小説です。」と語っていますが、それはこの小説の本質をなかなかうまく表現しています。 この小説(というよりもこれはside-Aですから正確には小説の前半部分というべきでしょうが)を読み終えたときに私は、登場人物たちの恋愛関係にどことなく釈然としないものを抱きました。主人公である僕とかすみさんとの関係、僕と瑞穂との関係、そして小金井課長の思い。 関係と呼ぶには、思いのほかこうした人々の間柄は深くはありません。深入りすることにかなり物怖じしている姿が見て取れるばかりです。走りながら考えようというくらいの勢いがある恋愛関係ではなく、いかに走るかを考えあぐねて浮遊霊のように漂っている恋愛感情というところです。 読者としてはもどかしさを覚えないでもありません。 この比較的短い小説(side-A)からは、胃の腑にすとんとおちるような、もしくは登場人物たちの気持ちにすっと寄り添うことができるような思いを私は味わうことが出来ずにいます。 「います」と現在形で書きとどめておくのは、小説の後半であるside-Bが何を私に提示してくれるのかがまだ見えないためです。この小説の双子の片割れであるside-Bが、私のこの何か釈然としない思いを見事に埋めてくれるのかどうか。期待と恐れとともに、これからside-Bへと手を伸ばそうと思っています。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.7:
(4pt)

本当に「愛してる」のか

自分の意思がしっかりしていて潔い。初めての彼女を突然失った時に自分の感情に向き合い、自ら分析し、その後恋愛においてとても冷静になっている主人公。と言っても冷たいわけではなく、むしろ暖かい人物。理性の強さに少し憧れますが、少し悲しくなりました。でもすっきりしていて読みやすい作品です。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
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No.6:
(5pt)

心の傷は閉じて時間を必要とする

交通事故で19歳の命を落とした水穂水穂は主人公が始めて交際した彼女だった26才になった僕は広告代理店で勤めるが、特定の彼女は居ないヘッドハンティングされたやり手の上司小金井さんの下で、仕事を仕事として捉えて働く会社で蠢く人間関係の情は僕の心に響かない世間が持つ幻想「やりがいのある仕事」とか「純愛」は、僕には実感としてない始めて交際した彼女が突如亡くなる交際の感情での終末を迎える前に彼女が亡くなる世間が言う「愛している」という感情は、物差しとなる恋愛が必要なのにその部分が語られない事が多い僕の感情は空転し、閉じてしまった基準を失った僕の周囲に、心を閉じて働く人が感情の吐露をする人は感情を殺すことは出来ない傷をどんなに大きく背負っても、時間を要してその傷と向き合うべき時がくるこの主人公は、傷を心の壁をどう打ち破るのか本多作品の『眠りのための静かな場所』の男性版みたいな印象そう言えば、あの作品も人の命と心の傷がキィワードだった
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
4104716014
No.5:
(3pt)

綺麗な空気

とても綺麗な言葉で独特の空気感があります。これと言って目新しいストーリーとは言えないかも知れないけれど、とても心地の良い読書の時間が得られるのではないかと思います。そして人間は誰でも自分の時計の中で生きていると思います。その時計の流れはさまざまで,早く進んでいる人もいれば、リアルタイムで生きている人、少し世界から時間を遅らせて生きている人と、自分の時計で自分の時間の流れで生きていると思います。そういった事が綺麗に描かれていたとそう思います。 私は村上春樹が大好きですが、この本多孝好は村上春樹よりもっと軽い気持ちで読める本書きだと思います。
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4104716014
No.4:
(5pt)

「恋愛感情」小説

著者の作品はいつもミステリーやファンタジーの中に心が少し温かくなる部分が含まれているのが特徴だったけど,今回の作品はいい意味でその期待を裏切られた。まぎれもなく純真な恋愛小説だ。(本人もそう言ってるけどね。)学生時代の恋人の死。亡くなった恋人を忘れられない心。7年後双子の姉を愛する彼。そしてまたその彼女の死。どちらの恋愛でも彼は「本当に僕は彼女を愛してたのか。彼女は僕を愛してたのか。」と悩む。この心の動きが著者の言う「恋愛感情小説」なのかな。2つの恋愛とも過去のものになってしまっていることが切ないけど,そこからまた新しい一歩を踏み出す彼に少し安心する。恋愛に必ず付きものの不安や切なさを取り上げた作品。ページをめくる指を休ませず,上下一気に読み終えた。切ないけど悲しくない作品。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
4104716014
No.3:
(5pt)

切ない。でもこれが人生

人を恋しく想う気持ち、人を愛する気持ち。その人へ本当に自分の想いが通じているのだろうか?同じものを食べ、一緒に寝て、同じものを見て、同じ時を過ごす。その人のことを本当に理解したいと思っても、なぜかできないもどかしさ。人はやっぱり独りであって、孤独なのだ。でもその孤独の深度を多少なりとも埋めながら、共有する幸せな気持ちを温めて希望を抱いて生きていくのだ。それは切ないけど、それでも人生は続いていくのだ。恋愛小説、と一言ではいいきれない小説。著者が述べているように、恋愛感情を細やかに描き出している。哀しくて、寂しくて、涙があふれた。
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-AAmazon書評・レビュー:真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-Aより
4104716014

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