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(短編集)
謎解きはディナーのあとで
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謎解きはディナーのあとでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 61~80 4/5ページ
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お手軽、お気楽、キャラクター重視のミステリーとしてはそこそこではないかと思います。こじんまりとまとまった小粒な作品という感じです。 ただ、そこに本屋大賞だとか100万部だとかいうものが絡んでくると、やはり、この内容にこの値段では満足できなくなります。 微苦笑を誘うユーモアや必要最小限のドラマは短編には向いているのでしょうが、如何せん深みがない。かなり限定的条件下での推理であり、昔あったクイズ本「頭の体操」に出てくる設定を思い出しました。これが現実ならその推理が通じるのかどうなのか、と思わず読みながらツッコミを入れてしまいます。 しかも、この作者は基本一人称を得意とされているようで、三人称で描かれているこの作品では三人称と一人称が混ざり込んでいるという、近年ラノベで当然の如く多用されている、昔なら作家の風上にもおけない文体がちらほらと見られ、そのたびに読み心地の悪さを感じてしまいます。そういう意味では、この作者の別作品(一人称もの)を呼んでいただければもう少し、この作者のよさが感じられるのではないかと思います。 気軽にミステリーを楽しみたい方向きかな。 | ||||
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2011年の本屋大賞受賞作品。 前年の大賞受賞作が冲方丁の『天地明察』ということもあり、また、金持ちのお嬢様と執事、というベタながらも割合好みの設定であるので、結構期待して読み始めたが、正直期待はずれな出来だった。 勿論、ミステリとしては解決編の前に一通りのヒントは提示しているし、この種のお決まりな展開も短編という制約を考えれば、出来はそう悪くはないと思う。そういう意味では、可もなく不可もなくといった、出来だろう。しかし、大賞受賞とか、何万部売れたとか、そういった情報のせいで期待値が大分高くなっていただけに、落差とはいわないまでも、純粋に評価されない分、マイナスに働いたように思う。 あるいは、ミステリが好きな人間にとっては物足りないが、普段本を読まない人にとっては、このくらいの軽いものの方が読み易いのかもしれない(面白いと感じるかどうかは知らないが)。そう考えると、結構売れているのもわからないでもないし、そういった作品を書店が評価するのもわからないでもない。ただ、実際、作品に対して適切でない評価を周囲がして大騒ぎするという状況が、果たしていことなのかは疑問に思う。 | ||||
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255ページで6話を収録。 1話約40ページです。 1話毎に ・事件発生 ・調査 ・答え合わせ という分かりやすい流れで進んでいきます。 凝ったトリックや謎よりも 読みやすさを重視した内容で 難しい言葉も使わず、短くまとめられていてすっきりとした印象を受けました。 ミステリというよりむしろラノベを読んでいる感覚です。 本をあまり読まない人にも読みやすく 短時間で読みきることができ 程々にミステリな部分も味わえるという点を考えれば 幅広い層が手を出しやすい作品であることは間違い無く 売れるのももっともだと感じました。 | ||||
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本屋大賞じたい、過去の受賞歴やノミネート作品を見ても、選ぶのが全国の書店員という触れ込みにも関わらず、たった300〜400人程度でバイトもOKということからも、あまり信用はしていなかったのですが、読売新聞の記事で「文章にユーモアがあり、ミステリとしても出来がいい」というようなことが書かれて絶賛されていたので期待して読んでみましたが・・・。 肩の凝らない読み物として、軽く読み飛ばすにはいいでしょう。 確かにユーモアのある文章で、ところどころ声をあげて笑わせてもらいました。 マンガをそのまま小説にしたような感じですね。 でも、これくらいのユーモアならマンガの方がレベルが高いし、ネットで見かける素人の文章でももっと面白いことを書ける人がいます。 それに、文章がはっきり言ってヘタです。言い回しは陳腐だし、一つの文の中に同じ主語が2回出てくることが多く、思わず添削したくなりました。 小説として否定はしませんし、大いに売れてもいい本だと思います。 ただ、本屋大賞として、書店員が一番売りたい本と言われると、これしかないのか!? と、書店員のレベルの低さに唖然とします。 本屋大賞に選ばれた本はあまり期待しない方がいい。 改めてそういう教訓を与えてくれました。 | ||||
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新幹線での移動中に読める薄い本を探してたら山積みされていたので買いました。 私はミステリー小説は一切読まないのですが、設定や会話のやりとりはそれなりに面白かったです。 ただ、他の方の評価にあるように肝心の話はさっぱりでミステリー要素はほとんどありません。 安っぽいテレビドラマにしてくださいといわんばかりの世界観は好きではありませんが、キャラは立っていると思います。 仮にドラマになっても見ませんが・・・ 執事の影山とお嬢様刑事麗子のやりとりは面白いがそれ以外の部分は期待しないほうがいいでしょう。 月に1,2冊しか本を読まない私でも、これが本屋大賞というのは納得いかない。 | ||||
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酷評レビューが圧倒的に多いですが、私は読んで損した気はしませんでした(値段は高いけど)。 全部短編なので毎回の事件そのものは底が浅く、主人公以外の登場人物の掘り下げもないですが、謎時に必要な情報はちゃんと読者に提供され、細かいセリフなどもきちんと伏線になっているので、手軽なミステリーを読みたい人なら満足できるのではないでしょうか? 読みどころはやはり無能なお嬢様刑事をバカにする執事のセリフですね。毎回毎回チクチクと毒を吐く執事とお嬢様とのやりとりが面白いです。 登場人物の設定は現実離れというか、荒唐無稽ではありますが、まぁこれを受け入れられるのであれば読んでみてもいいのではないでしょうか。 個人的には値段が高すぎるのと、地の文が小説っぽくない箇所が散見されたので★2つ減らした評価です。 | ||||
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初めに書いておきますが、『本屋大賞』という響きに特別な期待感を初めから持つものではないと思います。 出来レースではないですがこれもビジネス・売り込み方なんでしょう。 表紙のデザインテイストやそのへんを踏まえた上で、 自分はなるたけフラットな気持ちのまま読み進めてみました。 印象はそれなりには面白い、でした。 6つの短編で構成されていて どの話も人名を覚えて情景が頭に浮かんできたと思ったら事件が解決するような 駆け足スタイルのもので、一つ一つのストーリーの厚みは薄い。 間違いなく本格ミステリと呼べるような内容ではないですが、 でもライトノベル感覚で読むとそれなりには面白いと思えます。 至るところにちりばめられたユニークさは「ぷぷっ」「ふふっ」レベルで話の流れやノリは軽快、 小難しい話が苦手な方や中高生あたりなら楽しく読めるのではないでしょうか。 トリックはこじつけ感は多少強いものの、ファンタジックなものではなくそれなりに現実的で 読者の想像が届く範囲(こんなの分かるか!というのも中にはあるけど)。 サクサク読めてライトな感覚のミステリ、酷評されている印象よりは面白かったという印象で終えました。 個人的には悪くはなかったですが、本格ミステリ・唸るような面白さを期待されている方は まずその払拭に専念した方がよいかと思われます。 | ||||
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ごくごく一般人の感想として。読んでみてつまらなくはないが、特別、面白くもない。 ちょっと頭出たミステリー好きの高校生でも十分書ける内容。大富豪のお嬢様と頭の切れる執事、そしてキザな警部。設定は悪くないけど、やっぱり才能ある女子高生が書いたくらいしにか思えない。 それでも一般人に受け入れられるとしたら価格を下げるしかないかな。800円くらいなら買ってもいいかなと思うけど1500円は高い。 あと、書店屋さんのコメントは煽りすぎ。べた褒めするほどでもない。こういうことを安易にすると、プロとしての書店屋さん自身の評価を自ら下げていることにどうして気づかないのだろう? | ||||
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深くない短編ばかりだなと思いました 普段ミステリー小説を読んでる人には物足りないです 表紙の絵が綺麗なので表紙の絵が気に入って購入された方がたくさんいると思いますが、表紙の絵の良し悪しは本の内容の良し悪しとは関係ないと思います | ||||
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この作品の面白さのベースは、一言でいって、「ヒエラルキーの反転」と「三段落ち」にあると思う。 この作品の主人公は、風祭警部、宝生麗子、影山の3人なのだが、お金持ちの御曹司である風祭警部とその部下の女性刑事・宝生麗子との間、宝生麗子とその執事・影山との間に、それぞれ絶対的な二つのヒエラルキーが存在している。ところが、実際には風祭警部より社会的地位も探偵能力も上回る宝生麗子は風祭警部をおちょくり、その宝生麗子は、自分よりもはるかに探偵能力が上回る影山におちょくられ、彼の鮮やかな名推理振りに歯ぎしりし、嫉妬しながらも、彼に頼らざるを得ないという関係にあるのだ。この三者の間のヒエラルキーの反転と、その果ての影山による鮮やかなトリックの解決が、筆者の軽妙な筆致によって、三段落ちでユーモラスに描かれているところに、この作品の面白さと痛快さがあるのだと思う。 この本の帯には、「ユーモアたっぷりの本格ミステリ」とある。ただ、ミステリ小説ファンの立場から言わせてもらうと、もともと、こうした短編集に「本格」の期待をしているわけではないのだが、お世辞にも「本格」のレベルにはないと思う。この本の帯で、この作品を「本格」、「本格」と絶賛している書店員さんは、日頃、ミステリ小説を読んでいるのだろうかと思ってしまう。 また、作者のユーモア・センス自体は抜群だとは思うのだが、ミステリ小説の体裁を取っている以上、ミステリの合間にユーモアをちりばめるといった感じにならざるを得ず、ユーモア全開とまでは行っていない。厳しいことを言えば、この作品には、純粋なミステリ小説ファンにとっても今一つ、純粋なユーモア小説ファンにとっても今一つの、どっち付かずの作品といった面もあるのだ。そういった意味で、この作品は、本屋大賞受賞作としては、内容的に、少し軽過ぎるのではないだろうか。私は、この作者のユーモア・センスなら、いっそ純粋なユーモア小説で、読者を徹底的に笑わせるくらいの作品を書いてほしいと思う。 | ||||
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新幹線に乗車する前に暇つぶしに話題になっているからと買って読んでみました。 実にスラスラと読みやすい本ではあったけれど正直中古で買っても良かったかな?と思ってしまいました。 多分私の手元には長くは残らず売られていく本だろうと思ってしまいました。 読みながら「最近は原作ありのドラマや刑事ものドラマが多いから、いずれドラマ化されそうだなぁ〜」なんて思いながら読んでいたけれど。 全然面白くない!っていうわけではなく、読み始めたらなかなか面白いなぁと思えるからスラスラ一気に読み終えたんだろうとは思うけど、あまり印象に残らないかなって、私のようにちょっとした移動時間に暇つぶしに読むには最適だと思います。 そして、何より最終的な謎解きが終了したあと実際にその推理であっていて犯人もその人なのかというのが記されていない事が私の中でイマイチだったのかもしれないです。 執事が謎解きをして犯人を特定しているけれど、実際には逮捕されたりっていうシーンがなかったのでその部分が個人的にはモヤモヤしてしまいました。 | ||||
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明白すぎて誰も言わないだけかもしれないが、麗子と風祭の基本設定は、例のご長寿漫画へのオマージュであろう。 国立署に某巡査長がいれば、風祭もあちらの人のように徐々に常識人になっていたかもしれないのに、残念なことである。 執事の影山のほうは、かの本場英国の名執事ジーヴスの影が見える。 原文のsirをいちいち「御主人様」としてある森村訳(国書刊行会)の口調に似ているし、雇い主を小馬鹿にした雰囲気や、心理学もどきアプローチを多用する傾向なども共通。ただし、あちらのシリーズに比べると、主従ともに教養が不足がちか。影山は毒舌という売り文句だが、悪口がストレートすぎるだけ(ただの暴言)という感じで、むしろ麗子のほうが毒舌家の素質が高そうである。 ここでは低評価が目立つが、本作は、地の文も含めて独特の皮肉な(見方によっては軽すぎる)調子が読者のツボにはまるかどうかが唯一のポイント。 「全体的にトリックはチャチだが、文章はところどころ笑えるので、そこそこ面白く読めた」(筆者のケース)という者はいても、その逆(文章は趣味に合わないが謎解きで楽しめた)はあまりいそうにない(というか、その場合、謎解き部分が同レベル以上で文章も趣味に合うミステリーはいくらでも見つかるだろうから、満足度が高くなりようがない)。 とりわけ最初の2話の謎解きはショボすぎる。単に探偵を賢く見せようとしただけ(それにも成功してないかも)になってしまっている。多数の評のとおり、少なくとも本格ミステリーという謳い文句は無理がありそうだ。 個人的には、文章は第4話、トリックは第5話(どこか既存作品にありそうなアイディアではあるが)が一番面白かった。 オシャレな装丁が魅力の一つではある。「夜は短し、恋せよ乙女」の表紙に似ていると思ったら、やはり同じ人だった。 | ||||
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「本格ミステリ」と帯に書いてしまうから、本格ミステリ好きにおこられてしまうのだと 思いますが、エンタメとしては合格だと思います。ドラマや映画にしやすい軽さですし。 あくまで執事とお嬢様のやりとりがこの作品の主体であり、その内容は肩肘はらずに 軽いものが読みたいときにはなかなか楽しめるものです。 ですが謎解きについては、タイトルよろしくまさに「ディナーの後で」というレベルの おまけだと思います。(作者もそれをねらってこのタイトルにしたのだったら大したものです)。 ということでジュブナイルを読むような感覚で手に取るとよいと思います。 | ||||
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正直、がっかりでした。 ユーモアたっぷりの本格ミステリとうたっていますが…。 私には物足りませんでしたし、それほどユーモアも感じませんでした。 同じ時期に読んだビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)が面白かっただけに、尚更そう感じてしまいました。 星2つ半の評価ですが、オマケで3つにします。 | ||||
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とても読みやすく、キャラクターのお嬢様と執事も良く書けており、続編も読みたいと思います。 その一方で、ミステリーとして見た場合、トリックがいまひとつで、ボリュームにも物足りなさを感じます。あまり本格として期待せず、ラノベ感覚で読むのがよいでしょう。 最大の難点は値段です。内容(分量)に対して高過ぎます。半額にするか、ボリュームを倍にして欲しいところです。いずれ文庫化されて安くなるかもしれませんが、話題の本なので早く読みたい・・・ジレンマですね。 | ||||
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結構酷評されてるみたいですが、活字離れしている人間の暇つぶしにはなる内容だと思います。 私は最近あまり本を読んでなかったので面白かったですよ。途中までしか読んでませんが。 一気に読める内容の軽さと読みやすさですが、話が読み手を引きこむほどまでには面白くないので途中までしか読んでません。 ニヒルで皮肉屋の切れ者じゃないですが、こちらが思わず「ニヤっ」としてしまうような登場人物は個人的にいません。 そういう描写もどうもないようです。トリックに驚きもない。 これを本屋大賞を獲ったミステリーと期待して読むと肩透かしをくらうはず。 例えばクリスティーやクイーンのみならず有名どころはとっくに(多分だけど)殆ど全部読んでる! もしくは学生時代の早いうちに熱心に読んだという人や新本格派が好きな人、 ホラー寄りで京極夏彦や貴志裕介が好きな人辺りが読むとこれは本当に間違いなく物足りなく感じると思います。 ミステリーだったら犯人にも犯人なり悪者なりの美学がある本が好きだな。 それを言い出すとこれは短編なので犯行動機じゃないけどそこに至るまでを書くのは難しいと思うけど。 昔流行った社会派ミステリー(松本清張とかは除く)チックなもの+キャラ萌え?本なのかな。 旅情ものを書いてる社会派ミステリー作家さんの中にも以前はこんな正統派ミステリーを書いてたんだなという 作家さんはいるので商業主義に走る事は悪だと思わないし、社会派ミステリーを卑下してるわけではないです。 多分この本はその領域にも達していない。 とりあえず本棚の横溝正史の隣におきましたが、断然横溝正史の文庫本読んだ方が面白いですよ。 ちなみにこのお嬢様をアホだと思った、と言うかガッカリしたのはこの執事だけではない。 私の場合はお嬢様らしくない振る舞いなどに対してガッカリした訳ではありませんが。 以上は家のものが買ってきて放置していたのを2話まで読んだ感想です。 1500円は高いと書いてあるが、これは実は買う前に本屋で最初の数ページを立ち読みすれば 期待に応えてくれる本ではないと気がつきそうな雰囲気をぷんぷん放ってる気がする。 しかし犯人やトリックって一部のものを除いて終盤に種明かしが多いのでそうは言えないかな。 | ||||
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空港の本屋で、「本屋大賞」に惹かれて買いました。想像していた内容とは全く違いましたが、売れるのはある程度わかりましたし、マーケティングの勝利でしょう。 主人公達の、お嬢様の刑事、その上司で富豪の刑事、それに口は悪いがアタマの切れ味鋭い執事、というキャラは立っていますが、それぞれのキャラクターが深く掘り下げられる事はありません。ミステリーとしては、現場をから帰って来て困っているお嬢様の刑事が話す内要をもとに、執事が謎解きしてあげる、という短編のストーリーが6話という構成なので、本格的なミステリーになるはずもありません。 というわけで、私はあまり楽しめませんでしたが、内容的にも文体的にもとても軽く、短編集でもあり、電車等の決まった時間で読むのに適しているし、「ミステリー」的な重さや恐ろしさはありません。多分この本は、「もしドラ」がドラッカーの経営書を読まないような顧客層に広めたのと同様、普段あまり本格的な長編ミステリーとかを読まない層を開拓したのだと思います。でもそれなら、どうせなら星新一とか阿刀田高か、名作を広めて欲しかったです。 | ||||
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読みやすくて面白いけど、あまり深くないです。 時間つぶしには、もってこいの本です。 買って、損はないです。 | ||||
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前から、かなり売れてるってことは、知っていたんだけど、読む機会がなかったこの本。本屋大賞を受賞したということで読んでみたんだけど... 面白いことは確かなんだけど、本屋大賞受賞っていうのはどうなんだろうなぁ。 主人公は、大金持ちのお嬢様の刑事とその執事。お嬢様刑事が担当する事件の行き詰まり、その事件について執事に相談し、執事が見事な推理を展開するという構成の連作短編集なんだけど、面白さはその推理というよりも、お嬢様刑事の推理力のなさを、慇懃無礼な執事が小ばかにするというところ。 確かに、最初の一編を読んだときは、その設定や執事とお嬢様刑事との会話の妙を楽しめたんだけど、それが繰り返されると、かなり飽きてくる。まぁ、軽いコミカルなミステリとしてはよく出来てるとは思うんだけど... これが、過去の本屋大賞受賞作と並ぶほどの作品かというとかなり疑問だ。小川洋子の『博士の愛した数式』とか去年の受賞作、冲方丁の『天地明察』なんかかと比べると大分劣るなぁ。まぁ、これは自分の好みなんだろうけど... 自分的には今回のノミネート作品の中では森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』か有川浩の『ストーリー・セラー』かな。 | ||||
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いつもクオリティーの高い海外ミスばかり読む私にとっては話題性と表紙のデザインのよさで買った本にしてはよかったです。ユーモアがあり口当たりがよく誰でも読める、それが大賞の決め手だと思います。話題本を読むうえではこういうほうがよみやすくていいです。ただ本格というのはあまりにもちょっと。トリックは切れがなく複線や鍵もかくしすぎていたりいなかったり。どうも読者の挑戦よりはだいぶあてずっぽうだしとくに「密室」のやつはひどかった。(泣。なんて国内ミスのレベルがわからない私にはこんなもんだとはおもいますね。 | ||||
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