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神の手
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神の手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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上巻の冒頭に謝辞が掲載されており、内容に関わる重要なアイデアが得られたと読者に想像させ、物語はスタートする。上巻は、スカーペッタ、マリーノ、そしてルーシーの不機嫌な心のうちが描かれる中、非常に辿りにくいストーリーが進む。ベントンだけが穏やかに見えるが、憎むべき犯罪者の取り扱いは不可解だ。彼は、悪を憎む男だったのではないか。犯人と被害者の間で「謝れ」「悔い改めなさい」というやり取りが描写されるが、物語の位置付けがわからないまま読み終えてしまった。 下巻の後半になり、物語が慌ただしく動き、突然終わる。結末は、小説の分かりにくさを証明しているが、評価の難しい作品だった。 | ||||
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真犯人とそれを取り巻く状況、背景が、ロクな伏線もなく、ある段階になって突然ドン! と出てくる展開は、このシリーズのお約束になりつつある。 料理番組でよくある展開──「こちらに既に◯◯したものが用意してございます」といった感じで登場する“真犯人” 検視官シリーズが、初期のようなミステリー、サスペンスではなくなったことは再三思い知らされてきたし、今さら科学捜査の醍醐味も期待していないけれど、“神の手”が真犯人をヒョイっと持ってきてしまう展開は、さすがにご勘弁こうむりたい。 | ||||
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スカーペッタの仕事ぶり、丁寧な生活スタイルが好きで、 割りとシリーズを読んできました。 しかし、ある時から好きだった面が崩れているような気がしました。 よって自分の違和感がいつからか思い出す1つの手助けとして、 このサイトのレビュー★数(平均)を、一列に並べてみました。 すると1作「検屍官」〜9作「業火」までは、★4〜5。 10作「警告」〜15作「異邦人」まで★2〜3.5。 シリーズを愛する皆様、いかがでしょう。 私は納得しました。 作風が変わることは、作者の自由でしょう。 でも私は、本作で、この船から当分降りようと思いました。 | ||||
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コレまで(といってもベントンが生き返るまで)の検死官シリーズは どれも秀逸の仕上がり(星5つ)と感じていた。練りに練ったプロットと、科学捜査の知識。 そして最期は「会いに行く」という打開。いくら科学が進んでも最後は「人対人」であるという 作者の哲学(?)に共感した。息抜きに料理が出るのも同じ趣味をもつ者として楽しく読めた。 気難しいながらも怜悧なコーンウェル女史の文体に魅了されたものです。 しかし、近刊・・・特に最新刊は頂けない。どんどん設定をいじり(主人公は若返っている! 姪との年齢差が縮まっているのでは・・・)特徴的な一人称の語り口も捨ててしまった・・・。 続けて行くために必要な措置だったのは理解出来るが、もうキャラクターの持ち味は使い尽くしたと 感じる。女史の頭の良さは特筆ものだけに、違う作品に挑戦して頂きたい!乞う(別シリーズの)新作! | ||||
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あー、しんど。 はい、読み終えましたぁ。 もちろん上下のレビューです。 うーん、パトリアコーンウエルのスカーペッタシリーズは全て読んでいるんですが、正直だんだんしんどくなる。 初期の頃はよかったなぁ。 恋人ベントンの出現から、どうも、本筋のサスペンス、謎解き、よりも、ドラマ、心理描写が一作ごとにきつくって。。。 姪っ子で天才で繊細なでもスーパレイディのルーシ、巨漢熱血漢の刑部マーリノと言う素敵な素敵な脇役も、だんだんとその心理交錯のクモの糸にからめ捕られ、難しい人になってしまってきた。なんちゅうかなぁ、初期の頃はよかったぁ、って思いがある。ま、それだけ「高級」になってきたのかもしれないけどね。 このところの作品ではいつもキャラがある意味多過ぎて、それぞれの視点で描かれるからとても追いつきにくい複雑なプロットに、今回は更にこれを複雑にする要因が有り、このせいで正直特級に複雑になっていて、最終30ページまで、大変欲求不満状態になる。 ま、それが解消され、ああああああ、そうなぁん。ってなるんだけど、うーん、それでもなんちゅうかなぁ、ちょっとこれではしんどいぞ。私は。 原点に戻って欲しいぞぉ。 | ||||
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上巻で色々な伏線が散りばめられてたけど、下巻ではそれがあまり生かされてなかったです。 それなら上下巻に分ける必要もなかったと思う。 期待してただけに裏切られた気分です。 色々な意味で都合のいい所だけを付け足して本にしたって感じがしました。 読んでても唐突すぎる事があるので、どうしても感情移入は出来なかったです。 それとスカーペッタも魅力がなくなってきてます。 なんか普通の検死官みたいで、このシリーズのファンは寂しいですよね。 ルーシーの告白など、次巻に繋がるような展開はあるけど読む意欲がわくか心配です。 いったいこのシリーズは、どこに行こうとしてるのでしょうか? | ||||
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この作者の文章は、当初切れが良くて読み易いのが特徴だったと思うのだけど、それがこの頃、逆に難点になってるような気がする。投げやりな印象を与えると言うか・・・。訳の仕方が悪いのか??? 常軌を逸した精神を持つ犯人の視点からも描かれているから、その部分でそういう印象を与えるのは仕方のないことかもしれないけど、それにしても読みにくいことこの上ない。 登場人物も無駄に多くて、ラストを迎える頃には「えーと、それは誰だっけ??」と、登場人物の説明が載った栞を何度も確認するハメに☆ まぁ、犯人の正体には驚いたけど☆ もう一度最初から読み直して、一から流れや伏線を確認する必要がありそう・・・。 そういう意味では、2度楽しめる? つくりかも・・・。 (=_=;)? | ||||
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この落ちだけはやって欲しくなかったっす。やってもうた、という感じ。 これさえなければ、近年の作品にしては面白かったんです。 ルーシーは抗癌剤などの治療の影響で太りだしてしまうし、ケイは一般にいう「更年期のヒステリー」のような態度で折角再会できた元FBI(名前ど忘れ)の彼氏との溝を深めるし、当然犯人の悪意はケイに向かうし、 「どうやって収拾つけるんだろう」 とどっきどきでした。 なのに、だよ、確かに本邦での流行を外しはしたけれど、数年前のミステリで流行った定番オールマイティーな犯人像でがっくしです。 | ||||
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コーンウェルの作品がまだか、まだかと熱望していた時期が懐かしいほど、最近の検死官シリーズは読ませない。スカーペッタに活躍してほしいと願いすぎているのだろうか。脇役たちのねたみや嫉妬に翻弄されすぎてしまって、重要な登場人物たちの描写が薄くなってしまったように感じる。確かに、シリーズが長すぎたきらいもあるが・・・。ひさびさにケイがベントンのために料理をつくるくだりもあるのに、あいかわらず二人の関係はぎくしゃくしている。ルーシーも世の中の権力というものを手中に収めているのにまったく幸せではなく、全く活躍していない。マリーノにおいてはふてくされてばかり。前回の「痕跡」よりは興味を持って最後まで読んだけど、もう少し深く切り込んだ犯人像を期待していただけに、最後は「あー、なーんだ」という感じ。ぱっとしないなぁ。。。 | ||||
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今のところ、ケイの人間関係はめちゃくちゃだ。 本書「神の手」は、ケイが主要な登場人物であるルーシー、マリーノ、ベントンとの関係を修復しようとして旨くいかない様子を描いている。ひたすら感情の対立を描いているので、読んでいてつらくなる。和解しようとして反対に相手を責めてしまうケイ。 アメリカのベストセラー推理小説とは思えない、非エンターテーメント的な作品です。 ケイは医者であり、弁護士であり、富も名声も得た。エリートの恋人もいる。でも孤独。周囲と折り合いが付けられずに孤立している。 古い読者は初期のシリーズの活気溢れるケイを懐かしむと思う。面白いのは、本作の中で、ケイもマリーノも「あの頃はよかった」と昔を懐かしんでいるのだ。 ケイの有様は、コーンウェルの内面を反映しているのだと思う。 ストーリーについての感想は、下巻の書評に書きます。 | ||||
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2回読んでしまった。それはものすっごく面白かったからではなく、 1回読んだだけでは、すっと入ってこなかったのだ。 重要登場人物のひとり、あのベントンが 奇跡の(?)復活をとげたあと、スカーペッタとベントンとの関係は なにかずれが生じてしまっているかのようだ。 いや、この二人だけではない。 マリーノやルーシー。すべての人の関係が、 どこかぎくしゃくしてしまっている。 そんななかで進む、ある事件。 全く別の事件のように見えていたいいくつかの事件や偶然が 実はつながっていたことがわかる。 あれ? でもこういうのって、なんかお決まりのパターン なのでは・・・、と疑問符をついはさんでしまう展開に加え、 ぎくしゃくした人間関係を、どうも作者はうまく書ききっていない。 ルーシーの衝撃な告白も、思いのほかさらりと描かれてしまっている。 このシリーズの頼みの綱、専門的な描写も今回は少々パワーダウンだ。 そして、あの結末! これはちょっとやっぱり、「えぇ〜?」なのでは!? | ||||
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せっかく「黒蝿」「痕跡」で再登場の某氏なのに、ケイ・スカーペッタとは関係がこじれてどうにもなりません。愛嬌も頼もしさもあったマリーノ元刑事さえも、ケイを悪くわるくとり、悪ガキのようにすねてしまってます。スーパーウーマンのはずのルーシーも、さらに精神状態が悪化してしまってます。以前に煮え湯を飲まされたのとそっくりな相手に引っかかるし、困ったものです。 一種の運命共同体のように彼女らの運命をたどってきた読者を、とまどわせ、途方に暮れさせる作者のイジワルが至るところに炸裂です。そして例によって、どうしようもないトホホ男のチンケな悪巧みが一同を…。 というわけで、シリーズ全作を読んで来た読者に、この作品は新しい喜びをもたらしません。こんなギスギスした人間関係に巻き込まれて、残念です。 | ||||
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