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東京大洪水(ジェミニの方舟)
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東京大洪水(ジェミニの方舟)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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「M8」「津波」を東日本大震災後に読んで、作者の慧眼に恐れ入った。そして、この災害三部作の最後の作品「ジェミニの方舟」を手に取った。 前の地震関連の2作品を読んだ後では、台風を扱った「ジェミニの方舟」の内容を絵空事とはとてもではないが言うことが出来ない。 荒川と隅田川にはさまれた地域が海抜0メートル地帯であることも初めて知った。 そんな洪水になるほどの超大型台風なんて来ないでしょ?と、言いたいところではあるけれど、東日本大震災の津波で経験したように、自然の力は人間の予想を遥かに超えてしまうことがある。東京都内が大洪水に見舞われない保証なんて、どこにも無いのだと空恐ろしくなった。 地震同様に台風からも逃れることが出来ない日本列島。私たちに出来るのは被害を最低限に抑える努力と、災害にあった時の適切な対処を日頃から学んでおくことなのだなと思う。 | ||||
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2つの台風が合体、超大型化し最大風速80m超の台風となり東京直撃が避けられなくなった。 気象学者の玉城孝彦が『荒川防災研究』でまとめた荒川破堤・氾濫が現実のものに。 玉城の妻恵子は一級建築士として荒川沿いに3棟の超大型マンションを建設中。 それぞれに奔走する2人だが… 東京大洪水を描いた近未来サスペンス。 偶然、おりしも現実に接近しつつある台風のさなかに読んだだけに臨場感は抜群だった。 家族愛、登場人物たちにせまる緊迫感、打算などもよく描かれているが、 状況設定や展開にややムリな強引さがうかがえるか。 しかしおしなべてよく描かれています。 | ||||
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著者得意の自然災害を題材にしたパニック小説です。 今回は超巨大な台風。二つの台風が合体して首都圏を直撃するというスリルと恐怖感を感じさせられる内容です。 著者自身がいろいろと取材を通じてシミュレーションしただけのことはあって、その内容にはリアリティがあり、この際読者に災害について学んで貰いたいと訴えているようにも感じられます。 この小説に登場する主人公・玉城孝彦はじめいろいろな人物たちの人間模様も描かれており、それぞれの行動力や思考などにドラマ性が生まれていて、他の安っぽい作品とは違って重みが感じられます。 只、これだけの大きな台風を取り上げながら、場面がポイント的に決められた所しか描かれてないのが残念です。また、最大瞬間風速80メートル以上の凄まじい台風の割には、その被害模様が少なく感じられる気がします。 | ||||
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パニック小説。パニック映画。どちらも大好きである。こういった小説は夢中になって読めるだけでなく、生の体験が少なくなり、危険を感じることの少ない安全な国ニッポンで「リアル」な恐怖を感じさせてくれる。どれだけ場面が緊迫しようとも、そこは架空の話、のんびりとストーリーを楽しめる。これぞ小説の醍醐味。 降りしきる雨。近づく異様に大きい台風。日本列島を縦断することもなく、無事に通り過ぎるのだが、自然の力とは恐ろしい。その台風は、予想もつかない動きをし、そして東京は… 簡潔でムダのない文体。乾いた文体、と言ってもいいだろう。パニック小説を書くにはぴったりである。淡々とした語り口が、かえってリアリティーを感じさせる。緊迫感が行間から伝わってくる。フィクションとはいえ、その描写には迫力があり、ハラハラさせられる。しかし、どこかでそういうスリルを望んでいる自分がいるのも確かだ。 「たかが台風…」この物語の中の人々は大半がそう考えているようだ。そして、気づいた時には手遅れになっている。地震、津波、台風…日本は災害大国なのだということを改めて思い知らされる。阪神大震災の時、政府の対応はかなり遅れた。国ももちろんだが、私たち一人ひとりが災害に対する意識を高めることで、状況はかなり変えられるはずだ。天災は防げないが、それに伴う二次災害は防げる。 途中から面白くなり、最後のほうは一気に読んでしまった。こんなことは久しぶりである。力のある小説であることは間違いない。 | ||||
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パニック小説。パニック映画。どちらも大好きである。こういった小説は夢中になって読めるだけでなく、生の体験が少なくなり、危険を感じることの少ない安全な国ニッポンで「リアル」な恐怖を感じさせてくれる。どれだけ場面が緊迫しようとも、そこは架空の話、のんびりとストーリーを楽しめる。これぞ小説の醍醐味。 降りしきる雨。近づく異様に大きい台風。日本列島を縦断することもなく、無事に通り過ぎるのだが、自然の力とは恐ろしい。その台風は、予想もつかない動きをし、そして東京は… 簡潔でムダのない文体。乾いた文体、と言ってもいいだろう。パニック小説を書くにはぴったりである。淡々とした語り口が、かえってリアリティーを感じさせる。緊迫感が行間から伝わってくる。フィクションとはいえ、その描写には迫力があり、ハラハラさせられる。しかし、どこかでそういうスリルを望んでいる自分がいるのも確かだ。 「たかが台風…」この物語の中の人々は大半がそう考えているようだ。そして、気づいた時には手遅れになっている。地震、津波、台風…日本は災害大国なのだということを改めて思い知らされる。阪神大震災の時、政府の対応はかなり遅れた。国ももちろんだが、私たち一人ひとりが災害に対する意識を高めることで、状況はかなり変えられるはずだ。天災は防げないが、それに伴う二次災害は防げる。 途中から面白くなり、最後のほうは一気に読んでしまった。こんなことは久しぶりである。力のある小説であることは間違いない。 | ||||
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パニック小説。パニック映画。どちらも大好きである。こういった小説は夢中になって読めるだけでなく、生の体験が少なくなり、危険を感じることの少ない安全な国ニッポンで「リアル」な恐怖を感じさせてくれる。どれだけ場面が緊迫しようとも、そこは架空の話、のんびりとストーリーを楽しめる。これぞ小説の醍醐味。 降りしきる雨。近づく異様に大きい台風。日本列島を縦断することもなく、無事に通り過ぎるのだが、自然の力とは恐ろしい。その台風は、予想もつかない動きをし、そして東京は… 簡潔でムダのない文体。乾いた文体、と言ってもいいだろう。パニック小説を書くにはぴったりである。淡々とした語り口が、かえってリアリティーを感じさせる。緊迫感が行間から伝わってくる。フィクションとはいえ、その描写には迫力があり、ハラハラさせられる。しかし、どこかでそういうスリルを望んでいる自分がいるのも確かだ。 「たかが台風…」この物語の中の人々は大半がそう考えているようだ。そして、気づいた時には手遅れになっている。地震、津波、台風…日本は災害大国なのだということを改めて思い知らされる。阪神大震災の時、政府の対応はかなり遅れた。国ももちろんだが、私たち一人ひとりが災害に対する意識を高めることで、状況はかなり変えられるはずだ。天災は防げないが、それに伴う二次災害は防げる。 途中から面白くなり、最後のほうは一気に読んでしまった。こんなことは久しぶりである。力のある小説であることは間違いない。 | ||||
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この作家の地震を扱ったM8、津波を扱ったTSUNAMIと読み進んできて、三作目の台風を扱ったジェミニの方舟となり、読む前は台風だったら家に閉じこもってじっとしていて通り過ぎるのを待っていればいいだけだろうから、災害の規模としては前二作と較べてどうなのよ、だいたいジェミニの方舟というタイトルの意味もよく分からないし、と思っていましたが、どうしてどうして、読み進むうちに前二作に勝るとも劣らない作品だし、ジェミニの方舟という表題の意味もああそういうことか、と分かってきたりして、一気読みしてしまったよい作品だと思います。 | ||||
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この作家の地震を扱ったM8、津波を扱ったTSUNAMIと読み進んできて、三作目の台風を扱ったジェミニの方舟となり、読む前は台風だったら家に閉じこもってじっとしていて通り過ぎるのを待っていればいいだけだろうから、災害の規模としては前二作と較べてどうなのよ、だいたいジェミニの方舟というタイトルの意味もよく分からないし、と思っていましたが、どうしてどうして、読み進むうちに前二作に勝るとも劣らない作品だし、ジェミニの方舟という表題の意味もああそういうことか、と分かってきたりして、一気読みしてしまったよい作品だと思います。 | ||||
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本書は北日本新聞に掲載されたインタビュー記事で知りました。 「ぜひ読んで欲しい。」と語る著者の言葉に、購入を決意しました。 綿密な科学的検証に基づく、リアルな描写。 空想ではなく、現実に私たちに迫っている危機。 久しぶりに、「小説」を夢中で読み進みました。 そして、本作で語られているテーマは災害への警鐘に加えて ・命・と・家族・であると感じとりました。 『1人でも亡くなれば、その家族にとっては人類滅亡と同じだ』 この言葉から、 阪神大震災を経験した著者から発せられる「命の重み」 を切々と感じました。 | ||||
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大雨続きでたっぷり水を含んだ首都を、二つの台風が合体した超巨大な台風「ジェミニ」が襲う!!荒川の氾濫によって引き起こされた大洪水によって、東京の半分が機能停止に陥る!! 超リアルなシミュレーションと身に迫る恐怖、日本の小説としてはなかなか出会うことのない傑作です。 著者の同ジャンル作で、すでに文庫化されている『M8』もそうでしたが、とにかく膨大なデータと資料をもとに設定された“未曾有の大災害”シチュエーションには圧倒的な説得力があります。 遭遇時間や被害エリアが事前に想定しづらく“突然にやってくる”地震に比べて、台風の場合は進路、時間、規模をリアルタイムで把握することが可能ですが、それだけに「史上最大の巨大台風」が迫ってくるという恐怖は、物語のサスペンスを刻々と盛り上げていきます。 シミュレーション中心の小説と言うと、どうしてもドラマ部分が取って付けた様になりますが、本作は災害に遭遇した登場人物たちのリアクションも自然で、エンターテインメントとしても一気に読める極上のサスペンスになっています。 かといって、根性や奇蹟に頼らないで登場人物たちが状況に対処していくところは、さすが“理系”の作家、というところでしょうか。 自分が物語の舞台となっている荒川・隅田川のそばに住んでいるためか、単なる読み物を超えて身に迫る恐怖として感じながら読んでしまいました。 異常な豪雨や大きな地震が日本中で起きているかのような昨今、まずはエンターテインメントとして楽しみ、そのあとで自分の周りの防災対策のことを考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょう。 読後の感想としては「星5つ」ですが、あまりに身近なネタゆえかとも思いひとつ減らして「星4つ」です。 | ||||
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大雨続きでたっぷり水を含んだ首都を、二つの台風が合体した超巨大な台風「ジェミニ」が襲う!!荒川の氾濫によって引き起こされた大洪水によって、東京の半分が機能停止に陥る!! 超リアルなシミュレーションと身に迫る恐怖、日本の小説としてはなかなか出会うことのない傑作です。 著者の同ジャンル作で、すでに文庫化されている『M8』もそうでしたが、とにかく膨大なデータと資料をもとに設定された“未曾有の大災害”シチュエーションには圧倒的な説得力があります。 遭遇時間や被害エリアが事前に想定しづらく“突然にやってくる”地震に比べて、台風の場合は進路、時間、規模をリアルタイムで把握することが可能ですが、それだけに「史上最大の巨大台風」が迫ってくるという恐怖は、物語のサスペンスを刻々と盛り上げていきます。 シミュレーション中心の小説と言うと、どうしてもドラマ部分が取って付けた様になりますが、本作は災害に遭遇した登場人物たちのリアクションも自然で、エンターテインメントとしても一気に読める極上のサスペンスになっています。 かといって、根性や奇蹟に頼らないで登場人物たちが状況に対処していくところは、さすが“理系”の作家、というところでしょうか。 自分が物語の舞台となっている荒川・隅田川のそばに住んでいるためか、単なる読み物を超えて身に迫る恐怖として感じながら読んでしまいました。 異常な豪雨や大きな地震が日本中で起きているかのような昨今、まずはエンターテインメントとして楽しみ、そのあとで自分の周りの防災対策のことを考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょう。 読後の感想としては「星5つ」ですが、あまりに身近なネタゆえかとも思いひとつ減らして「星4つ」です。 | ||||
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