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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全349件 241~260 13/18ページ
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今までになく、引き込まれる内容です。以前より興味があったので購入して後悔していません。 | ||||
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正木博士は現代における精神医学の教授の誰よりも、精神というものを理解していると思います。 精神医学の致命的な間違いは、本著にあるように、意識が脳髄にあるという信仰を誰も疑わなかったという点にあると思います。 この時点で精神医学を諧謔的に、正鵠にコケに出来ている慧眼は驚異としか表現のしようがありません。 今だに脳髄に思考があるとは科学的に証明出来ていないと、果たしてどれだけの人が知っているのでしょうか? この現代と、ひいては未来に対するアンチテーゼをより多くの唯物論「信仰」に囚われた方々に堪能していただきたいです。 | ||||
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一度読んでも理解できず、二度読んだら理解した気になる。 三度読んだらやっぱり理解できていなくて、そこからずっと同じことを繰り返す。 友人と私の共通の評価です。 作者の摩訶不思議な世界観と、何かに取り憑かれたような文章にとても魅力を感じました。 なんとも如何わしい表紙に誘われ手に取りましたが、内容におきましても興味をそそる内容でした。 他の方がお書きになっておりますが、この本に関してはオススメするものではありません。 「珍味」とはうまいことを言ったと思います。 この不思議な世界観を好きな人間にしてみたら、これ以上はない傑作でしょうし、そうではない人にとってみては難解で全く魅力を感じないどころか、読むだけで体力を使うとまで言われてしまいました。 ここまで読む人を選ぶ本も珍しいと思います。 | ||||
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作者渾身の作だけあり、受ける印象のとても強い作。 精神異常、医学、脳、思考、遺伝、呪い・・・医学的であり思想的でありオカルティックでもある。 本作を簡潔に要約し得るかと言えばそうでもない。奇書と言われるのも頷ける。 文体自体は比較的読みやすい。 書簡スタイルで構成されているのだがちょっとクドく感じる部分もあり、全体の長さもあるため 中弛みしてしまって途中で何度か中断してしまいました。記憶喪失の主人公が全ての書簡を 読み終え、事件や物事の真相や自分自身が誰かを推理しだす当たりからはグングン引き込ま れていくのですが、到達するまでが大変。 途中で戻って読んだり、再読したりするのが本書の味わい方であろうと思います。 結局のところ主人公は「知った」以外に何も前進なく、推定でしか自己を定められない。 そしてまた忘れ、繰り返すであろうことを連想させるラストはまるで再読を見据えて構成されて いるとすら感じられる。 それに嵌り楽しめるかは読者次第といったところ。 好き嫌いがハッキリ分かれる書。 | ||||
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表紙からするとエロティックな内容かと思いきや、 大学教授達の激しく長い真面目なドンチャン騒ぎです。 表紙の女性は内容とは無関係、こんなあべこべな本は初めてです(笑) 昭和初期に書かれた内容にも関わらず、 現代の科学にも通じるところがあり、 著者には未来が見えたのかと驚きました。 個人的にはすごく理解・共感できる内容だし、面白いし、 一生に一度は読んでおいて良かったと思える作品でした。 精神病者の脳内、世界を垣間見ることができ、 キチガイと呼ばれる人々の研究が続き、 どこまで行っても幻想、キチガイ、幻想、キチガイのオンパレード。 でもドグラマグラという題名にしてはまだまだ物足りなさを感じました。 もっとぐるぐるして欲しかった。 | ||||
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初めて見た時ですら古色蒼然としたこの本が、キンドルに入っているなんて。文庫で持っていたけれど、 色が変わっていたので捨てました。いつ読むかわかりませんが、持っていたいです。 | ||||
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この物語は記憶に関する秘密、知ると言うことの秘密に触れています。あまり踏み込んだ場合現実に戻れなくなるおそれがあります。明るい部屋で、30cm以上離れてお読みください。また 二時間に一度ご休憩を はさみ、無理せづ、ご覧下さい。 作者の夢久さんは、禅の坊さんでもありますから、おそらく 唯識という仏教哲学をモチーフにして、物語の重要部分を構成しているように思われます。 唯識では、自分の奥深くに自分を自分たらしめる自我原型(マナ識)更にその奥に絶対智たるアラヤ識があるとしています。 ソクラテスの想起論も似ていますが、仏教では、容赦ない否定的な解釈に、なっています。 自我原型とは動物的欲求の集合体であり、私達が自我と思っているのは、マナ識が外部刺激に反応し造り上げた影に過ぎない としています。マナ識とは脳髄迷宮に住む牛頭人身というところでしょうか。 更にアラヤ識は、全てを知っているが、善悪の区別をもたず、 ただ、ひたすらに生み出すだけの存在です。まるで盲目にして 白痴の創造主のように。 むやみに心の内部を探るのは、危険ということです。 しかし、この物語は、主人公の毀れゆくきっかけの事件を探るものであり、それには、彼の失われた記憶を思い出すしかありません。 我々も、彼とそれを追体験することになります。故意に我々の脳髄を疲労させるような、不可思議な記録資料を次々に読まされ、判断力を失い、彼と脳髄迷宮を さまよいゆくのです。 はたして、戻ってこれるのか、あるいは、迷宮の化け物に遭遇して頭から喰われほろびるか、この物語は、あなたにも危険かもしれませんよ。 ウフフ アハハ イヒヒヒヒ | ||||
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その昔、どハマりして読んでいました。 私が持っていたのは、米倉斉加年さんのイラストが表紙の文庫本。 あまりに妖しいイラストで、レジに持って行くのにドキドキしました。 あの本は今、本棚のどこに埋れているのでしょう?! こんなことは、本をよく読む方なら おそらくよくある経験ではないでしょうか しかし、Kindle本で無料! これはダウンロードするしかないでしょう! 推理小説かと言われれば、首をかしげてしまいますが ともかく怖面白い!! 自分の中の正気に疑いの目を向けてしまいます。 本書の中では、振り子時計の音が大事な要素として出てきます。 その昔、我が家では、ねじまき式の振り子時計を使っていたので 夜中に時計の音を聞くたび、恐怖で一杯だったのを思い出しました。 この本は、読みやすい部分とそうでない部分が混在しています。 お寺の伝記の個所は漢文調だし 外道祭文の阿呆陀羅経は妙なリズム感で、読むのに骨が折れます。 最初は、読み飛ばしちゃってもいいから とりあえず最後まで読んでみて下さい。 難しいところは、いつか読み返せばいいのです。 一読の価値はある本です。 読後感が大事な話しなので 途中でやめちゃうのは惜しいです。 | ||||
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難解で、意味不明で、読むのが辛いのにも関わらずなぜだか続きが気になってとりつかれたように読んでしまい最後に気だるさだけが残る怪作。 | ||||
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謎と神秘、興奮と感動、主人公と共に味わってきた物語のすべてが、永遠の虚無と徒労感の渦へと呑み込まれていくラスト。名状し難い読後感に包まれる。 | ||||
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タイトルは昔から知っていたのだが、機会がなくて今まで読んでいなかった。 キンドルファイアを入手した機会に無料本のリストに載っていたため読むことにした。 文体は割合に分かりやすいが、かなりの長文でありながら、章立て等の文の切れ目が無く、栞を入れて読み休むところがない。 時間を確保した上で一気に読みたい。 その上で、現実と幻覚、現在と過去が入り乱れているので、メモでも取りながら何度か読まないと、理解するのに苦労するだろう。 続きが読みたくなる話でもある。 奇書ではあるが、間違いなく名作である。 | ||||
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読みにくいところも多々ありますが、 我慢して読む価値はあると思います。 ずいぶん前に書かれたものであると思うと、 関心してしまいます。 古さを感じません。 | ||||
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1935年(昭和10年)の古い作品にもかかわらず、平成25年1月の週刊文春臨時増刊号「東西ミステリーベスト100」で国内編で堂々第4位です。さすがに古い作品なので精神医学に関する内容は現在から見ると笑うしかない内容ですが、この書物の世界に入り込んでしまうときにはならず、恐怖と絶望・現実と虚構の間に入り込んでしまいます。全体に文章は古く、一部で古文書を読まされるので、古い文章を読むのが苦手な人は難渋するかもしれませんが、kindleではタダで読めますので未読の人は是非挑戦してください。 | ||||
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こんな話でした。思春期に読んだ際、すごく衝撃を受けましたが改めて読んで思い出しました。 万人受けする本ではありませんが、ワタシはハマってしまった一人です。 | ||||
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誰が狂気で誰がそうではないか、そんなことは誰も分からない。誰だって狂気な部分があるのではないか、それが真理と思わせる作品でした。文体が頻繁に変わるのは狂気の沙汰を演出しているよう。作者は天才だったのだと思います。気違いと紙一重とも想像しますが。 内容的には、推理小説。初めは何か分からないが、、、。なかなかこんな作品には巡り会えないので是非読むべき傑作本だと思います。 | ||||
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もう、この作品は10回ほど読んでいる。キンドルにも入れたくて購入した。奇書だが名著と思う。 | ||||
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ドグラ・マグラは、はっきり覚えている限りで、これまで2回は途中で挫折しています。 今度、電子書籍の形で三度目の正直に挑戦することにしました。 いつでもどこでも読めるし、字の大きさは変えられるし、それにいいんだか悪いんだか、読書の感覚がだいぶ違うので、今回はかなりいい線をいっています。今、ちょうど半分ほどに来ていますが、どうやら最後まで行けそうな自信が出来ているのが事実。 感謝の気持ちを含めて、星5つです。 | ||||
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日本三大奇書の中の一冊とされ、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われますが、もちろん、それはキャッチコピーであって、本当に異常をきたすわけではありません。 ただ、精神科の中で「狂気」の問題が繰り返し論じられている作品なので、精神的に不安定な時は、読まない方がよいと思います。 万人受けするような類の作品ではありませんが、一度その魔力に取りつかれたら最後、何度も再読してしまう麻薬的な作品だと思います。 殺人事件が起き、その犯人をめぐる問題は確かに重要ですが、一方で、普通の推理小説の域を完全に脱しています。 九州帝国大学の精神病棟にいる主人公が記憶を失っており、主人公=読者は、自分が何者かを探っていきます。 九大医学部の正木・若林両教授が、主人公=読者に対して、相対立する説明を試みてくるので、主人公=読者は混乱していきます。 両教授の説明の問題だけではなく、そもそも時間軸すらも不安定です。 また、「地の文」だけでなく、精神医学にかかわる、祭文、インタビュー記事、学術論文、など様々な文章が次から次と登場し、主人公=読者の混乱に拍車をかけます。 主人公=読者の存在の根拠が、がらがらと崩れ去り、様々な解釈が読者に委ねられます。 下巻の解説で、精神科医で小説家・評論家の、「なだいなだ」氏が、「この小説を読んで、誰一人わかった、といいきれるものはいないだろう」、「誰もが、わかったような気がするのが、せいぜいだろうと思う」と書いています。 文字通りの奇書だと思います。 1935年発表の作品ながら、文章は大変に読みやすく、私は読みだしたら止まらなくなりました。 有名な漫画家の安野モヨコさんのペンネームの由来は、『ドグラ・マグラ』の登場人物「呉モヨ子」だそうです。 21世紀に活躍する創作者にも、『ドグラ・マグラ』が影響を与えているわけですから、「『ドグラ・マグラ』恐るべし」という感じがします。 | ||||
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夢野 久作の本は、青空文庫でほとんど読みましたが、これを読んだひとは精神異常を起こすと、 ネットで評判になり、夢野 久作で、最初に読んだ本です、amazonで出ていたので、ついついダウンロードしてしまいました、 命の誕生の神秘の謎が解けたように思える本です。 | ||||
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ドグラ・マグラ この画期的な小説については、過去何十年に渡りいろんな狂人が評論をしてるので、ここで敢えて私みたいな廃人が更なる戯言を付け足すことには何の意味もないでしょう。 上のレビューやペーパー版のレビュードグラ・マグラ (上) (角川文庫)やアンサイクロペディアの項目でも読んでいただければ、事足りるかと思います。 まあ、お陰様でタダなんだから、四の五の言わずにヨメば良いのではないでしょうか? 年月を超えて読み継がれてきたという時点で、既に星4つの価値は証明されている。 もし、本書を読むと精神に異常をきたすという売り文句を恐れて躊躇っているなら、 心配は要らない。それは嘘だ。読んだからって、精神に異常をきたすわけではない。 だって、読もうが読むまいが、オレタチはみんな多かれ少なかれ既にキチガヒなのだから、イヒヒヒ 失礼いたしました。 瓶詰地獄もイイヨ! 最後に私がこの場を借りて声を大にして言っておきたいのは、青空文庫とそのボランティアに対する感謝です。 「グッジョブ!サンキュー! 青空文庫!」 巻頭歌「胎児の夢」にグザッときてしまった方は 猟奇歌もイイヨ | ||||
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