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少女は踊る暗い腹の中踊る



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【この小説が収録されている参考書籍】
少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

少女は踊る暗い腹の中踊るの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

ダークサイドに堕ちようぜ

例えれば近藤史恵の「シャルロットの憂鬱」などと比べれば180度違う世界のお話なので、キツイ描写のスプラッター映画などが苦手な人は手を出すのは控えた方がいいかも知れません。
警察などの動きとかその辺の無駄は一切省き、主人公の何日間の動きだけを描写したストーリー構成です。連続乳児誘拐事件とか訳の分からない連続殺人事件などの出来事や登場人物などが
みんな最後にはつながっていく様はたいしたものです。ただ、内容がぷっ飛んでいてモラルもくそも無い暴力描写が痛いのですが、それでいて引き込まれる魅力はあります。
社会の陰の部分を舞台にしたものはいろいろありますが、この主人公の過去の出来事に引きずられるようにして彼を取り巻く世界が噴き上がる模様がスピード感ある書き方で描かれます。
原付に乗り深夜市内を走り回る彼の焦燥感とフラッシュバックが効果的に作用して先の読めない展開が読む者を一層闇の世界に引きずり込みます。
メフィスト賞受賞作だけれど二作目は出ていないようで単なる一発屋だったのかどうなのか気にはなる人です。
「さあ、地獄に堕ちよう」を読んでこんなのもアリだと思った人には楽しめるでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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