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【天藤真】
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雲の中の証人の評価:
9.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点9.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
ヴァラエティに富みつつ、中身の充実ぶりに驚く
本作は天藤版リーガル・ミステリ集とでも云おうか、9編中5編が法廷を舞台にしたミステリでそのどれもが傑作。設定から結末まで一貫してユニークな「公平について」はもとより、中篇の表題作の何とも云えない爽快感。天藤真はシンプルな題名によくダブル・ミーニングを持たせるが本作もそれ。それがさらに効果を上げている。そして「赤い鴉」、「或る殺人」の哀愁漂う結末。ドイルの短編「五十年後」や島田の『奇想、天を動かす』などに見られる膨大な人生の喪失感を思わせる深い作品となっている。特に後者は当時似たような事件があったのだろうか、行間から作者の肉体労働者に対する社会からの蔑視に対する怒りが沸々と湧き出てくるようだ。意外だったのは最後のショートショート2編。これもまた佳作といえる小品だろう。しかしこういった人情法廷物が天藤のテイストと非常にマッチしているとは新しい発見であった。まだあるのだろうか?ある事を切に願う。
本作は天藤版リーガル・ミステリ集とでも云おうか、9編中5編が法廷を舞台にしたミステリでそのどれもが傑作。
設定から結末まで一貫してユニークな「公平について」はもとより、中篇の表題作の何とも云えない爽快感。天藤真はシンプルな題名によくダブル・ミーニングを持たせるが本作もそれ。それがさらに効果を上げている。
そして「赤い鴉」、「或る殺人」の哀愁漂う結末。ドイルの短編「五十年後」や島田の『奇想、天を動かす』などに見られる膨大な人生の喪失感を思わせる深い作品となっている。特に後者は当時似たような事件があったのだろうか、行間から作者の肉体労働者に対する社会からの蔑視に対する怒りが沸々と湧き出てくるようだ。
意外だったのは最後のショートショート2編。これもまた佳作といえる小品だろう。しかしこういった人情法廷物が天藤のテイストと非常にマッチしているとは新しい発見であった。
まだあるのだろうか?ある事を切に願う。