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あなたが誰かを殺した



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あなたが誰かを殺した

あなたが誰かを殺したの評価: 6.25/10点 レビュー 4件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

あなたが誰かを殺したの感想

んー……個人的に期待し過ぎてしまった。。。という気持ちです。

仮に著者の名前や加賀さんの名前を隠すか変えて読まされていたら平凡で評価し辛い作品になるのではないかと。著者の名前補正で面白く感じるような。。
文章の読み易さはさすが東野圭吾といった印象でスラスラ読めました。ただ著者を感じるのはそのぐらいでした。

本書は解答編がちゃんとあります。
タイトルから『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』を想起させます。未読の方に簡単に説明しますと、この2作は最後の謎解きを読者に推理させる作品として当時話題になりました。解答編を読めないように袋とじにするなど面白い試みだったのです。本書はタイトルが似ていて同シリーズな為、過去作を知る人程、その再来、もしくは読者に対して何らかのアプローチがあるのではないかと期待をさせる本なのです。ですが本書にはそういったアプローチはありませんでした。勝手に期待していた個人的な問題ではあるのですが、そういう思わせぶりで無いのは残念でした。解答を書かない事や読者に考えさせる本は今の時代に合わないと判断されたのでしょう。そして本書は世の中や読者層からは評価が高いので、著者はちゃんと求められているものを描いているわけです。私のようなものを期待する人は少数派と感じました。

物語は良い意味で古き良き時代のミステリです。90年代の感覚での最新刊という所。富豪の集まる別荘での連続殺人です。何となくですがドラマの脚本をイメージされているような見せ場が用意されています。古き良き著者作品のトリックや殺人事件の異常性や深みがあるテーマというものはありませんでした。あるものは映像化した時の映え。芸能人に合うキャラ設定、別荘宅や調度品、プレゼントの高級な品、高級レストランでの食事のシーンなど、映像用かなと思うシーンが強く印象に残った次第です。本作は映像化前提を意識しすぎてしまった作品に見えました。ドラマ化する上での妥当なプロモーションとして加賀シリーズが選ばれたような気持ち。小説としての加賀シリーズらしさは特に感じない作品でして、加賀さんである必要もなかったです。最後の最後の場面だけ思い出したような加賀シリーズの一文があったという所でした。
東野作品の中では万人向けの汎用的ではありますが、これと言った心に残る特徴がない作品だったというのが正直な気持ちです。

egut
T4OQ1KM0
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

あなたが誰かを殺したの感想

読みやすいとの理由で、休日にのんびり読書で時間を過ごすのにおすすめします。
加賀シリーズはガリレオのような奇を衒ったトリックがあるわけでもないので、人間に焦点を当てた物語なのでしょうが、心を震わすような出来事もなく、登場人物も人間関係も会話も平凡で、全くドキドキ関係を感じることなく終わりました。ラストも想定内の範囲でしたし…。
何より加賀恭一郎の魅力が全く感じられなかったのが、一番の残念ポイントでした。

はつえ
L7BVQMDY

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