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(短編集)

魔法少女育成計画



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

魔法少女育成計画の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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(6pt)

魔法少女育成計画の感想

デス・ゲームものは多種多様に昔から存在していますが、本作は現代風に世に出した作品。という印象を強く受けます。
それぞれ固有の能力を持つ、16人の魔法少女が生き残りをかけて、ルールに則した戦略を立てたり殺し合いを行う娯楽作品です。

本作を読むにあたって類似の作品が思い浮かぶ事だと思います。
例えば、『バトル・ロワイヤル』や『インシテミル』では、それぞれの異なる道具を得られ、生き残りをかける。山田風太郎の『忍法帖』なら忍術。少年漫画では多いですが、能力バトルものは、時代に合わせたエンタメ作品として世にでてます。
本作は2011年度のアニメ、魔法少女まどか☆マギカの影響も多分に感じましたが、それは時代に合わせてアニメ・ライトノベル読者層に買われる事を狙った商業本としてアリだと思います。

ネタばれではない話で。
変身したら魔法少女ですが、変身前は普通の子供だったり、男だったというアバターのゲーム要素や、この手のデス・ゲームをライトノベルに落とし込んだ商品としては、売れる客層を考えらている、よくできた作品だと思いました。16人のバトルに対して300ページ台のコンパクトな作品にまとまっているのも読みやすくて良かったです。

登場人物紹介で、読者に対してだけ各人の能力が明かされている試みが面白いと思いました。
事前に把握できているので、能力の混乱や置いてけぼり感はまったくなく、能力の相性バトルが楽しめます。最後まで誰が生き残るだろう?というパズル小説のような楽しみがありました。

欲を言うと、ミステリ読みなので、その視点で考えると、意外な展開や驚きの仕掛けが無かったのが物足りなかったです。魔法やアバターを活用した、本作ならではの仕掛けが欲しかった次第であります。

適当発言ですが、実は敵だと思っていた相手の本体が仲の良い友人や兄弟だったり、複アカで2人の魔法少女が同一人物だったり、とか。。そんな感じの、デスゲーム以外に、何かしら本作の設定だからこそできる驚きの真相が欲しかったと思いました。
そういう本ではないのは承知ですが、そんな事を思った次第です。

単純な萌え娯楽小説かと思いきや、意外とダーク。みんな一人ぼっちで何か心に抱えている様子など世界感に合っていて良かったです。

egut
T4OQ1KM0

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