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男たちの十字架



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【この小説が収録されている参考書籍】
男たちの十字架 (ハルキ文庫)

男たちの十字架の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

傑作か駄作かこれも希少な山岳ハ-ドボイルド

物語の前半は歌舞伎町。台湾マフィアの殺し屋、マフィアを裏切り警察からも追われる功刀、同僚をマフィアに殺され地に落ちてでもマフィアを追う刑事の尾方。それぞれの置かれた立場を歌舞伎町を舞台に、残虐と宿命が無機質に描かれている。
物語はその後マフィアの金20億を積んだヘリがアルプスに墜落していたことで、なだれ込むように舞台はアルプスへ。ここまでは、はっきり言って満点評価だった。期待があり過ぎてどきどきしながらペ-ジをめくった。
しかし、中盤のアルプス登山の話に移っていくと、うそのように今までの雰囲気が一変し、和やか登山話になってしまった。その要因は裏切り者の功刀と功刀を何年も追って殺すためだけを目的に生きてきた尾方が山で出会い、目的を共にしてしまうのは良いが、その関係が安易すぎるというか重みがない。
じゃれあいがはっきり邪魔だった。尾方の無茶な登山も現実味がなくマイナスポイントだろう。

それでも終盤、殺し屋も参加し、ちょっとした想定外展開もあり、十分に楽しめる要素はあった。
最後のオチは、まぁ、突っ込みたいところはあるが、個人的には救われた感があって良かったと思う。
それにしても、山岳ハ-ドボイルドは希少なので大事にしたい。

タカタソン
HU0OGV5Q

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