■スポンサードリンク


LAタイムズ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
LAタイムズ (文春文庫)

LAタイムズの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

これぞ、ハリウッド!

ハリウッドを舞台にアメリカン・ドリームを実現しようとする若者の野望を描いた、1993年発表の作品。マフィアのチンピラから映画界の寵児に伸し上がる若者のジェットコースターのような生き様が読者を引きつけるエンターテイメント・ミステリーである。
ニューヨークマフィアの幹部の下で高利貸しの取り立て人としてすご腕を発揮するヴィニー・カラプレーゼは、ニューヨーク大学の映画学校に通うほどの無類の映画好きだった。そこで出会った監督志望の男の脚本に惚れ込んだヴィニーはプロデューサーを買って出て、一本の素晴らしい映画を完成させ、ハリウッドの映画会社の大物社長・ゴールドマンに見てもらうというチャンスをつかんだ。同じ頃、取り立てのトラブルが原因でマフィア幹部の怒りに触れたヴィニーは衝動的に幹部を殺害してしまい、同じ幹部の経理係を務めていた親友・トミーの手助けを受けてニューヨークを離れることになった。殺した幹部の金を行き掛けの駄賃としてトミーと山分けし、マイクル・ヴィンセントと名前を変えたヴィニーは、ハリウッドでの成功を夢見て、ゴールドマンを訪ねるのだった。映画への限りない情熱と、それ以上に成功への情熱を持つヴィニーは、口八丁手八丁の頭の良さと目的のためには手段を選ばない非情さで、一躍ハリウッドの寵児となるのが、そのために重ねた無理が積み重なり、予想もしなかった事態が訪れることになる・・・。
絵に描いたようなアメリカン・ドリームと、野心的な若者が陥る奈落の世界。まさにハリウッド映画以上に映画的なエンターテイメントである。ストーリー展開もキャラクターも簡潔明瞭、最初から最後まで物語に身をゆだねる楽しさを堪能できる。
ミステリー・ファンに限らず、軽快なアクション映画ファンにもオススメしたい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!