色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

浅井久子は、12年前に夫をひき逃げで亡くした。犯人が分からないまま時効を迎えた今も、悲しみが癒されることはない。

東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。

独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。

指名手配犯に逃げ切られることは、全警察官にとって、もっとも恥ずべきこと―――だが世の中には、罪を犯しながらも逃げ続け、時効を成立させる者もいる。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。

東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。

不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた警視庁行動科学課。

以前生涯学習センターで男の料理講座の講師を務めた美由紀。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

ひとり、入ったら、ひとり、消える―。年金生活の貧困シニアが入居する「加賀美荘」は「殺人アパート」だと囁かれていた―。

捜査官の目と耳と記憶と勘で街中に潜んでいる犯人を見つける、見当たり捜査。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

公安で培った術を駆使して解決のためならなんでもあり、捜査一課きっての実力行使派明日香。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

警視庁管轄内にて、野原という税理士の妻子が誘拐されたとの一報が入る。

大分・湯布院温泉で見つかった他殺体。被害者は九州ヤクザの大物・相良陽一だった。

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

二十三年前に殺された父。母が殺人依頼したのかも……(「見知らぬ乗客」)。

警視庁行動科学課は、不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた部署である。

その名が語るのは嘘か真実か 珠玉の短編ミステリ傑作選！ ゆりかごから墓場まで、すべての人に一生ついて回る「なまえ」を巡る短編ミステリ傑作選。

夫と義母を殺した罪で、懲役10年の判決を受けた茅野春子。

同時発生した警察を狙う異様な事件。晴山警部補は、警視庁内で同僚の拳銃自殺を目の当たりにした。

高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。

猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、東京下町で長年ちっぽけな所帯を持っている。

「落ち穂拾い班に入ったぞ」久しぶりに早く帰宅した夫が言った。時効間近の事件を再捜査する“落ち穂拾い”。

完全黙秘の容疑者。その背景には何が? 後山の指令で、長く完全黙秘を続ける男を取り調べることになった大友。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に小学生から相談事が持ち込まれた。

8年前に遭難した息子が帰ってきた? 猫が東京から松本まで一人旅? ――だったら、その謎を解いてみよう 長野のいいとこてんこ盛り! 「ナガノベル」で旅気分。

29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。

刑事に王道なし。

三十一歳のOL・亜紀子は、ある日、見知らぬ女性の訪問を受ける。

子供を作るか否かで夫とすれ違い始めた志奈子。幼なじみのプロポーズに戸惑う智美。

「あなた、帰ってこないで」―池畑弘子の夫が行方不明になってからもうすぐ三年。

推理作家の庄司桐子は、テレビの画面に現れた女の顔を見て愕然とする。

夫、息子と幸せに暮らす宏美は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。

主婦の典子のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。

なぜ、充たされないの？ 恋愛、仕事、家庭心に隙間を抱える女たちが一歩踏み出したとき・・・ 「私の幸せって何？」かつて同じアイドルの追っかけをしていた三人もはや三十八歳。

25年前、1人の少女が殺された。葛城佐智絵、当時10歳。

「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」―三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。

あなたといつも一緒にいたかった―岸本珠美には、暗い過去があった。二歳の時に誘拐され、約一年後に無事保護された。

夫の陰湿な暴力に耐え切れず由布子は家を出た。偶然に手に入れた拳銃が御守りだった。

駆け出しのミステリー作家・仁科美里のもとに、読者からのファンレターが二通届けられた。

元高校の物理教師という異色の経歴を持つ神村五郎。並外れた捜査能力から署ではナンバー2扱い。

所轄の窓際部署にやってきたキャリア警察官・小早川冬彦。

売れっ子ミステリー作家が手紙にまつわる謎を解く。『ふたたびの加奈子』が映画化され、注目を集める著者の最新刊。

大学時代の友人たちと、十四年ぶりに集まることになった史子。近況報告や思い出話をしながら、楽しいひとときを過ごしていた。

T観光に勤務するOL高倉葉子は学生時代に『ミス・リップスティック』に選ばれた程のミステリアスな美貌である。

老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。