17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

洒落た一品をそろえる袋物屋〈三島屋〉の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。

宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」 江戸深川の鉄瓶長屋。

痒み止めの新薬「王疹膏(おうしんこう)」を売り出していた瓶屋の主人・新兵衛が斬り殺された。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父の仕事を手伝っている。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。

夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

化け猫、河童、そして山姥―― 狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

累計222万部突破の人気シリーズ、第三弾！ “人情とお節介”で有名な、本所亀沢町のおけら長屋では、今日も笑いと涙の珍騒動が巻き起こりーー。

“おけら”を読んで、笑福開運！ 老夫婦の絆、商人の心得、若武者の恋、男の友情。

死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

「模倣犯」事件から9年が経った。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。

元警察犬で現在は蓮見探偵事務所の用心棒ならぬ用心犬・マサが、加代ちゃんやその家族、前作で亡くなった高校野球のヒロー諸岡克彦の弟・進也も加わった面々と活躍する、マサの語る事件簿をこれも新装版で。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。

寿退社後に婚約破棄されたアツコが、行く当てもなく乗り込んだ路線バスの終点で見たもの。

皆の居場所・長崎屋の離れを賭けた大勝負の始まりだ！！　祝アニメ化！　雪女のお雪が長崎屋の離れに出現したと思ったら、日の本中の妖も集まっちゃった!?　　勝負に負けたら皆、追い出されちゃうのーー？　場久が食べ損ねた悪夢は幽霊になるし、河童の秘薬を飲んだ若だんな

大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾！ 子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。

あたし以外、全員、猫族。 町娘のお糸が仕えるのは 鈴江三万石の奥方さま(猫)。

幽霊が見えて、数々の幽霊話を解決してきた太一郎の幼馴染みの巳之助は、浅草の道具屋の若旦那の太一郎とは対照的に、鬼も逃げ出すいかつい風貌で怪力の持ち主だ。

――「杉森くんを殺すことにしたの」 高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。

この報告書を絶対に読んではいけないーー あなたの世界が恐怖に一変する読書体験‼ 【このファイルは、先日都内で発生し、世間を震撼させたあの恐ろしい大量殺人事件の犯人の精神鑑定にあたった精神科医の記録をまとめたものである。

第６弾、奮闘篇。おいちの祝言の日に、ある商家で毒物混入事件が…。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

父のような医者になりたいと願う娘にぴったりの医塾が開かれることになり、おいちは希望に胸を膨らませる。

人の心は分かりませんが、 それは虫ですね――。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。

あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ？　 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を摑む場になっちゃうし、 若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、 おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった！

五歳の時に光を失い、 揉み療治を生業としているお梅。 市井の人々に大評判で、一年先まで申し込みが 埋まっている。

『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、 数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門 創作に生涯を賭した感動の物語。

新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

警視庁の地下に存在するという謎の割烹料理店。

人の業がなせる、恐ろしくも切ない怪談話の語り部・宮部みゆき。

鋭い味覚と嗅覚で江戸の事件を解決! 前代未聞の「寿司ミステリ」 日本橋で寿司屋「すし銀」を営む銀蔵は、かつて定廻り同心だった。

ある髪結いの死体が見つかった。 その骸はお照が同業であると告げ口した女らしかった。

「女房を殺めた奴を捜せ」深川門前町の油屋に男が立て籠もり、凄まじい形相で叫んでいた。