“当節怪談事情”と銘打った赤川次郎氏傑作ホラー、待望の文庫化。

スタイリストを目指す沙也は、同級生涼子の失踪、父の失職と、難題を抱えながらも、懸命に夢を追い求めていた。

結婚早々、夫の前妻の息子・正実(11歳)と二人きりで三日間過ごすことになってしまった新妻の紀子(24歳)。

その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。

駆け出しの舞台役者・三枝彩乃は公演の稽古に励む毎日だったが、ある晩、母が急病で倒れてしまう。

首相主催のジャーナリスト懇親会へ編集長の代わりに出席した月代。

文具メーカー勤務の竹中秀治は、職場結婚することになった純江と新居を探していた。

「犯人はボクじゃない!ところで君に一目惚れしたので結婚して。

妻に不倫の恋をさせ、それを材料に、同時進行で作品を書こうともくろんだ流行作家。

会社は倒産、負債は5億―。窮地に追い込まれ、一家心中を決意した白浜省一は、見知らぬ男から不可思議な依頼を受けた。

N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩の山中に白い雨が降った。

高校一年の大宅令子は、編入先の全寮制山水学園へ向かっていた。同行する父は警視庁捜査一課の警部。

押しに弱く、彼氏の坂西と別れられず困っていた歩美。

林の中の古びた洋館―それが私立野々宮図書館だ。ここに所蔵されている本は、どれも犯罪や事件に関係のあった本ばかり。

時々物思いにふける癖のあるユニークな猫、ホームズ。血・アルコール・女性と三拍子そろってニガテな独身刑事、片山。

深夜の電車に乗った男が遇った昔の恋人、同僚、かつて一期一会の出会いをした親子。

妻を殺したらどんな気分だろう?三十代半ばで四つの会社の社長である池沢瞳は大仕事をやってのけた。

不動産営業マンの太田が、 念願の土地を売ってもらうために倉橋老人の家を 訪れると、そこには倉橋の死体が! 思わず逃げ出し、太田は指名手配されてしまう。

東風亜由子、32歳、気鋭の映画スクリプター、もとい、正木監督の雑用係。

結婚を控えた女性警官が政治家をかばって凶弾に撃たれた! 悲劇の背後にはふかい闇があるようで――。

テニス同好会の合宿中、妻子ある雇問と火遊びの後、何者かに殺された“彼女”が、後輩たちの前に現れて「私を殺した犯人を捜して」と(幽霊はテニスがお好き)。

東欧を旅していた靖代は、体調を崩して死んでしまう。現地で埋葬されるが、そこには奇妙な風習があり……。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

19歳の女子大生・真鍋今日子は、恋人木村の甘い囁きを頼りに、心中をほのめかす書き置きを残し、失踪した。

“辻海運”の社長令嬢・希世美は、S女子大の三年生。何不自由なく育ち、大学生活を楽しんでいたが、突然父親の会社が倒産。

小さな雑貨卸売会社に勤める28歳の会社員。毎日、目の回るような忙しさだが、その奇妙な電話は、仕事中にかかってきた。

男は、その人形をいとおしむように撫でて、「これを使えばあなたの望みは叶いますよ」と言った…(表題作「呪いの花園」)。

綾子は、同じマンションの住人・水原あての荷物を軽い気持ちで預かることにした。

片山たちは目の前で起きた一家心中から浜中美咲という少女を助け出すも、美咲は姿をくらませてしまう。

文具メーカー・ABカルチャーに勤める奈々子は、責任感はあるが惚れっぽい性格が玉に瑕。

名門女子学園に赴任した若い女教師はいきなり夜の池で美少女を救うことになる。

人間って、本当に馬鹿だわ。見当外れのことでわざわざ、私たちを駆り立てて…。

観劇に訪れた正統なる吸血鬼の末裔フォン・クロロックとその娘で人間とのハーフであるエリカ。

修学旅行中の高校生、結木寿子がスカウトマンの目に留まり上京。アイドルの階段を駆け上がる。

家族旅行先で、入水自殺を図ろうとした“AYA”を助けた爽香と明男。

森はすべてを見ていた。

拾った宝くじが一等二千万円に当せん!偶然、手に入れた「幸福」をきっかけに、団地に住む三二歳の平凡な主婦・早希子はさまざまな出来事に巻き込まれていく。

弱小「すずめバス」のバスガイド・町田藍は、エリートサラリーマンの元木から「自殺した親友を偲ぶバスツアーをしたい」と依頼を受け…(「友の墓の上で」)。

16歳の女子高校生・令子は、ある夕暮れ時の小径で、白いドレスの女性と出会う。

一度しかない16歳の夏、私とママは再び海辺の別荘にやってきた。3年前にあの「事件」が起こった場所だ。

祐子の母は、父を裏切って家出をした。それを苦にして、父は自殺してしまう。

こんなはずじゃなかったのに――。平和な日常が反転する傑作短編集。

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。

「三十年。タイム・カプセル。

小さな村を飛び出し、東京でモデルとして活動する片桐早苗。

伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。

売れないシナリオライターだった大多の毎日は、人気女優あやめの主演ドラマを手掛けることで、一転する。

ハネムーンから戻って来たばかりの保科伸子を待っていたのは、父親からの突然の告白だった。

宇野警部と恋人の女子大生・夕子がレストランで食事をしていると、一家皆殺しの犯人がすぐそばの席に! 名コンビが活躍する全五篇。

「杉原爽香の娘を殺して」夜明け前の公園で交わされた契約が、危険な事件の連鎖を誘い込む。

祖母、母、娘。個性豊かな女三世代が贈る痛快ミステリ、開幕。

東京の大学へ入って一人暮しがしたい―。

カルチャースクールを次々と渡り歩き、「フルコース夫人」と呼ばれる主婦・中沢なつきに突然舞い込んだ娘との映画出演の話。

【殺人を見に来ないか？】物騒な言葉の殺人予告!?　新婚の夫婦が初夜を過すと、翌朝にはどちらかが死んでいるという伝説がある花嫁の旧家。

結婚式で花嫁の誘拐事件が発生。

路地の奥に隠れ住む、超能力を持つ老人(「路地裏の天才」)、夜はナイトクラブの超人気ダンサーに変身する児童劇団所属の小学生(「名優キャット」)、穏やかに余生をたのしむ老紳士の密かな欲望(「生きる歓び」)…など“一見普通”の人々が隠し持つ、「もうひとつの顔」を