薪の結婚
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
薪の結婚の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
薪の結婚の総合評価:
8.80/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最初は必ずロマンチックなラブ・ロマンスが。それから徐々におかしなことが起こり始める、この世のものではない存在が現れ、妊娠、子供、生まれた子供、生まれてこなかった子供、シャーマンのような存在の不思議な力を持った東欧またはユダヤ人の男性、神の存在・・・すべて同じです。
この作品でヒロインのミランダは、ヴァンパイアのように自分のほしいものをむさぼるだけで人に与えることをしない人間とされ、お話の後半ではその貪欲さのために報いを受けるだろうという話になります。が、話の筋を追っていってもとてもそのようには見えず納得がいきませんでした。
ヒューとの不倫も、ミランダは別れようとしたのに、妻と離婚するから行かないでくれと引き止めたのはヒューの方。ミランダの高校時代のボーイフレンド、ジェームスがあの世から甦って彼女を責めるのは「よその家に侵入してセックスするのを君は断った」「本当ならそうして、そして翌日僕は逮捕され刑務所行き、そして刑務所で真人間になるはずだった」。そんなことを言われても、不法侵入を断った彼女が悪かったとはとても思えません。こんな理由で彼女が責められることが続くのです。
無意識に自分の立場がよくなるように、得になるように行動するのは多かれ少なかれ誰しも同じだと思います。ミランダの行動はそこまですらいっていない、なのに彼女のしたことは神から苦しみや罰を受けなければいけないほどひどいことなんでしょうか。
半分まではスリリングなダークホラーだとかなりわくわくして読んでいたのですが・・その後は納得がいかないのに加えて、またいつものキリスト教的倫理観めいた話になり、なんだかなあと思ってしまいました。今回は前半が星5つ、後半は星3つ・・でしょうか。
キャロル作品は日本では売れないらしく、2001年の「木でできた海」を最後にその後発表された5作は翻訳されていません。これ以上キャロル作品を読もうと思ったら洋書に当たらないと仕方ないのですが、わかりやすい英語なのかどうか、とりあえず一冊は挑戦してみようと思っています。
それから他のレビューアさんも書いていらっしゃいますが、残念ながら逝去されてしまった浅羽筴子さんに変わって市田泉さんが翻訳されていますが、浅羽さんの文章の雰囲気を受け継いで見事な訳になっていると思います。 この方の翻訳でさらに新作が読みたかったです。