吸血鬼と精神分析
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
吸血鬼と精神分析の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
吸血鬼と精神分析の総合評価:
8.33/10点 レビュー 15件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ヤーヴェ神は悪魔にそそのかされて、敬虔な信者であるヨブに理不尽な仕打ちをくりかえす。理不尽な仕打ちを受けても神を信じるのかどうかを試すためだ。
こういう神も、こまったものだが、その中で、神はヨブに「おまえは天地創造の時にどこで何をしていた?」のだと問うシーンがある。神の偉大さを確認させるための会話だ。当たり前だが、天地創造の時には人間であるヨブはまだ誕生していないに決まっている。神もこんなことをするのである。
これが面白かったのは、もちろん人間もこんな振る舞いをするからである。昔、新左翼運度をしていた時に、党派の共闘担当者の会議等に出ると古参のやつがいて、そいつは「君は、67年10.8羽田闘争(山崎君が羽田弁天橋の闘争で死亡した)の時には、どこで何をしていたのかね?」と。もっとすごいのになると、「60年安保の時は、君は何をしていた?」などという。こっちはまだ10.8の時は田舎の中学生だったし、60年安保の時は小学校1年生w こうやって優位性を確保しようとするのだが、人も神も変わらないものだ。
というかマルクスによれば、神とは人間の本質が疎外されたもの、と定義されていたような記憶が・・・。
笠井の矢吹駆シリーズは30年ほどまえに『バイバイエンジェル』『サマーアポカリプス』を読んで以来、ずっと読み続けているが、考えてみると70年代の2年ほどの間にパリを中心としたヨーロッパで起こったいくつもの事件を、彼はこの30年間ずっと書き続けていることになる。それはそれで、すごかったりする。
30歳くらいに書き始め、65歳になっても同じころの20代の登場人物を描き続けているわけだから。