殺人ダイヤルを捜せ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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島田氏の御手洗シリーズについては感想を書いたが、その他の作品についてはすっかり忘れていたので、これから触れていくことにする。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この作品は、今読むと島田荘司の基本である ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう が、完全に欠落している。 ただ、考えてみると、当時は、新人作家として夢中に頑張っている頃で、特に乱歩賞や直木賞にノミネートはされるが落選し、編集者の『松本清張病』もあり、講談社でないとミタライを使えない縛りもありと、やたらとハードルが高い環境にあった。その中で、編集者の嗜好に合うもの、というのが大命題だったのだろうと推測できる。 今となっては、固定電話しか無い環境下のこのストーリーは、読んでいて懐かしさすら無い。電話のように進化し続けるものを題材にするとこうなってしまうのだな、と思う。 それでも後半に行くほど、それなりに愉しめる。特に、主人公がゆうづる5号で函館に行くのには笑ってしまった。これはこれでありなのだと思う。 | ||||
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系列としては高山殺人行 1/2の女等に共通する、御手洗も吉敷も登場しない女性を主人公にしたサスペンスもの。 島田氏の作品としてはマイナーだが、ボリュームも適量で手軽に読める標準以上の都会派B級サスペンスに仕上がっている。 ファンならば安心して楽しめるだろう。 | ||||
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小林明子の「恋に落ちて」の一節に、「♪ダイヤル回して 手を止めた〜」 とある。もはやダイヤルもテレビのチャンネルも回さなくなって久しい。 タイトルの通り、本作は電話が重要な要素となる。 この本が書かれたのが、1985年。想像できるように、今の電話とは隔世の感ありで、 もはや本作のトリックや仕掛けのいくつかは現在では使えないものだ。 しかしそれは瑣末な問題であって、時代性にからめとられてしまうのは、 本しかり、歌の歌詞しかり、いたしかたないことだ。 そういう「時代遅れ」の部分がありながら、 普遍性を内包しているかどうかが評価の鍵だと思う。 日本人論の論客でもある彼は、1985年以降にやってくる 「拝金主義尊重」時代の到来を予言していたんだと思う。 この作品はそういう作品ではある。 あるのだがいかんせんツッコミが甘いっちゅうか、 電話での工作のほうに気持ちの重点が置かれているというか、 惜しい、実に惜しいのである。 今、おそらく多くの人が「インターネット」と「犯罪小説」を結びつけて 何か1作書き上げてやろうとおもっているだろうが、 時代を超えて生き残れるものが、果たしてどれぐらいあるだろうか。 | ||||
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小林明子の「恋に落ちて」の一節に、「♪ダイヤル回して 手を止めた〜」 とある。もはやダイヤルもテレビのチャンネルも回さなくなって久しい。 タイトルの通り、本作は電話が重要な要素となる。 この本が書かれたのが、1985年。想像できるように、今の電話とは隔世の感ありで、 もはや本作のトリックや仕掛けのいくつかは現在では使えないものだ。 しかしそれは瑣末な問題であって、時代性にからめとられてしまうのは、 本しかり、歌の歌詞しかり、いたしかたないことだ。 そういう「時代遅れ」の部分がありながら、 普遍性を内包しているかどうかが評価の鍵だと思う。 日本人論の論客でもある彼は、1985年以降にやってくる 「拝金主義尊重」時代の到来を予言していたんだと思う。 この作品はそういう作品ではある。 あるのだがいかんせんツッコミが甘いっちゅうか、 電話での工作のほうに気持ちの重点が置かれているというか、 惜しい、実に惜しいのである。 今、おそらく多くの人が「インターネット」と「犯罪小説」を結びつけて 何か1作書き上げてやろうとおもっているだろうが、 時代を超えて生き残れるものが、果たしてどれぐらいあるだろうか。 | ||||
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自分を罠にはめて金持ちのボンボンとひっついたうえに、自分はそいつのせいで警察に屈辱を負わされ、もうどうにもこうにも許せん!とヒロインが、罠にかけたその女にリベンジするお話です。このヒロインの追い詰めていく行動が凄いです〜〜。よく、女は同姓への嫉妬心や羨望ってのが、」男が同姓に抱くそれよりもはるかに上回る、というのを聞きます。自分よりも客観美人な同姓に対しては、なんらかに陰湿な嫌がらせを堂々とくなし、権力があるならば地獄まで叩き落す、、それも女ならでわということです。男だと、鉄拳が頭を砕きますから単純でわかりやすいんですね。このヒロインも、もう行動からそういった執念をかんじさせる。現代なら、異性同士の性に関するトラブルは多発ですので、こういったことで命を落とさないように、と言う教訓を感じたりしました!! | ||||
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