孔雀王
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孔雀王の伝説をモチーフにしたSF冒険活劇物。 主人公佐伯鉄夫は暴力団を襲っては大金を強奪しているというアウトロー。強盗グループの襲撃で絶体絶命という瞬間、何だか分からないまま唐突に三十二世紀に飛ばされてしまうのですが、スイス銀行に大金を預けたままだし、何としてでももとの時代に戻るために創造主の居場所を探し求めるというどこまでも利己的で暴力的なキャラクターが面白い。間違っても正義のヒーローではなく、ピカレスクロマン。 文明が滅んだ未来が舞台の秘境冒険SFという本書の設定は同じ山田正紀先生の『宝石泥棒』のプロトタイプといえるもの。いっしょに旅するメンバーの構成(道化的な相棒+神秘的なヒロイン)も『宝石泥棒』と同じであります。本書の結末は絵に描いたような「俺たちの本当の戦いはこれからだ!」というもので続編はとうとう発表されなかった模様ですが(安田均先生の解説によると三部作の構想だったらしい)、著者の考えでは同じテーマを『宝石泥棒』でやり直したんだからいいやということなのでしょうか。 「遺伝子融合」の技術によって人間と他の種との融合が進み、純粋な人間種が少ないという設定は何だか既視感があるなと思ったら、ああ、あれだ、第1回ファンタジア長編小説大賞準入選の『リュカオーン』だ! 『リュカオーン』はひょっとして本書の設定を参考にしていたのでしょうか? それとも共通する元ネタが存在したのでしょうか? | ||||
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一般的に孔雀王といえば、荻野真のコミックが有名であるが、それより遥か前に、孔雀王の神話を参考に小説にしたのがこの話である。もちろん、孔雀王神話そのものではなく、30世紀のSFの物語に堕天使孔雀王をからめてである。堕天使孔雀王に着眼した著者の先見の目に驚き。また、佐伯鉄夫というスーパーヒーローを登場させたことも山田正紀作品には貴重である。 | ||||
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