忌館 ホラー作家の棲む家

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種別
長編
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5,210回
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3
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41
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あらすじ

2008年07月15日 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)

奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが…。本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。(「BOOK」データベースより)

評判

忌館 ホラー作家の棲む家の評価:

5.14/10点 レビュー 7件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点5.14pt

忌館 ホラー作家の棲む家の総合評価:

6.83/10点 レビュー 29件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.22
(5pt)

すべて実際にあったことではないかと思わせるうまさ

異形コレクション・シリーズに発表された短編→「禍家」→「のぞきめ」→「赫眼」→「凶宅」→「蛇棺葬」そしてこの「忌館」と読んできました。なのでこの範囲内での感想です。
短編は民俗学的土着的な怪奇小説好きの自分にはぴったりツボだったのですが、なぜか長編はどれもいまひとつピンとこず・・ひょっとして相性悪い?結局好みじゃなかったのかも・・と思い始めていたところでした。
が、すでに買ってあったこの本まではと思いとりあえず読んでみたところ、意外、今までで1番おもしろかったです。まさかデビュー作が最高だとは思いもしませんでした。とても第1作目とは思えないほどの出来でした。

ホラー・ジャンルの編集者である三津田信三氏ご本人が主人公で登場します。担当していた怪奇ホラーのムック本やシリーズものを出版するまでの経緯などは実際にあったことのようで、そんなエピソードが混じるので、あとに続く話のあれもこれも実話なのか?と思わせる臨場感があります。
たとえば、新人作家コンテストの審査をしている友人から、三津田信三の名前を騙って作品が応募されていることを知らされたり、とある同人誌に怪奇小説の連載を依頼され書き始めるところとか、郊外の緑の多いところに家探しをしていた著者が武蔵野方面で竹林に隠れた洋館をみつけ、その怪奇な雰囲気に魅かれて借りることにした話、などが並行して進みます。
不動産屋の不審な態度からその家のことを調べるうちに、家は英国から移築されたことがわかり、しかも過去には忌まわしい一家惨殺事件が何度も起きていました。日本に持ってきた日本人建築家の一家までが同じ目にあっていましたが、ただ1人生き残ったという息子は行方がわからないままです。

三津田氏が同人誌に連載している小説の内容と、家で起きる出来事、屋根裏でみつけた精巧な家のドールハウスの中に見えることが連動し、どこからどこまでが実際にあったことなのか、現実と創作(または妄想か怪奇現象か)の境目が混沌としだんだんと曖昧になっていきます。三津田氏の頭がおかしくなっているのか?それとも・・?
よくこれだけ複雑な構成を考えたなと思いました。過去の惨殺事件の不気味さも見事に印象付けられています。古典的なドールハウス怪談としても秀逸です。

読後、思わずいろんなことを調べたくなります。投稿したという同人誌は実在しているのか?あとがきを書いておられる笹川吉晴氏が実際に武蔵小金井に行ってその家を探したということは・・その家は実在している?今もそこにあって、誰か新しい借主が現れるのを待っているのかも・・などと考えてしまいました。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.21
(5pt)

すべて実際にあったことではないかと思わせるうまさ

異形コレクション・シリーズに発表された短編→「禍家」→「のぞきめ」→「赫眼」→「凶宅」→「蛇棺葬」そしてこの「忌館」と読んできました。なのでこの範囲内での感想です。
短編は民俗学的土着的な怪奇小説好きの自分にはぴったりツボだったのですが、なぜか長編はどれもいまひとつピンとこず・・ひょっとして相性悪い?結局好みじゃなかったのかも・・と思い始めていたところでした。
が、すでに買ってあったこの本まではと思いとりあえず読んでみたところ、意外、今までで1番おもしろかったです。まさかデビュー作が最高だとは思いもしませんでした。とても第1作目とは思えないほどの出来でした。

ホラー・ジャンルの編集者である三津田信三氏ご本人が主人公で登場します。担当していた怪奇ホラーのムック本やシリーズものを出版するまでの経緯などは実際にあったことのようで、そんなエピソードが混じるので、あとに続く話のあれもこれも実話なのか?と思わせる臨場感があります。
たとえば、新人作家コンテストの審査をしている友人から、三津田信三の名前を騙って作品が応募されていることを知らされたり、とある同人誌に怪奇小説の連載を依頼され書き始めるところとか、郊外の緑の多いところに家探しをしていた著者が武蔵野方面で竹林に隠れた洋館をみつけ、その怪奇な雰囲気に魅かれて借りることにした話、などが並行して進みます。
不動産屋の不審な態度からその家のことを調べるうちに、家は英国から移築されたことがわかり、しかも過去には忌まわしい一家惨殺事件が何度も起きていました。日本に持ってきた日本人建築家の一家までが同じ目にあっていましたが、ただ1人生き残ったという息子は行方がわからないままです。

三津田氏が同人誌に連載している小説の内容と、家で起きる出来事、屋根裏でみつけた精巧な家のドールハウスの中に見えることが連動し、どこからどこまでが実際にあったことなのか、現実と創作(または妄想か怪奇現象か)の境目が混沌としだんだんと曖昧になっていきます。三津田氏の頭がおかしくなっているのか?それとも・・?
よくこれだけ複雑な構成を考えたなと思いました。過去の惨殺事件の不気味さも見事に印象付けられています。古典的なドールハウス怪談としても秀逸です。

読後、思わずいろんなことを調べたくなります。投稿したという同人誌は実在しているのか?あとがきを書いておられる笹川吉晴氏が実際に武蔵小金井に行ってその家を探したということは・・その家は実在している?今もそこにあって、誰か新しい借主が現れるのを待っているのかも・・などと考えてしまいました。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.20
(2pt)

怖いか怖くないかと言えばあまり怖くなかった

著者のデビュー作ということで覚悟していましたが
優に2/3はあるかとすら思われる
本筋に関係ない描写や蘊蓄には読んでいて苦笑してしまいました。

本筋にどっぷり浸かりたい派の自分にとってはちょっと合わなかったです。

ホラーとしても実際の怪異に見舞われるのは本当に終盤です。
ただ追い詰められる描写はこの頃から健在で読んでてハラハラしました。流石。

著者のホラー描写を純粋に楽しみたいなら短編集や単発のお話の方がおすすめかも。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.19
(2pt)

怖いか怖くないかと言えばあまり怖くなかった

著者のデビュー作ということで覚悟していましたが
優に2/3はあるかとすら思われる
本筋に関係ない描写や蘊蓄には読んでいて苦笑してしまいました。

本筋にどっぷり浸かりたい派の自分にとってはちょっと合わなかったです。

ホラーとしても実際の怪異に見舞われるのは本当に終盤です。
ただ追い詰められる描写はこの頃から健在で読んでてハラハラしました。流石。

著者のホラー描写を純粋に楽しみたいなら短編集や単発のお話の方がおすすめかも。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.18
(3pt)

刀城言耶シリーズから読み始めた身としては

刀城言耶シリーズから読み始めた身としては、残念ながら合いませんでした。
先に、蛇棺葬、百蛇堂を読んでしまったため、穿った見方となり、読む順番を間違えたのもあるかと思います。
ただし、上記2作品よりはデビュー作のこちらの方が精度が高いと感じました。

他の方も書いてますが、編集者ならではの忙しい業界の話、他の作家の作品の話やホラー映画の話など興味のある人には面白い蘊蓄が多い。
そのため、ひたすら物語のみを追っていきたい人としては主筋から外れてしまう部分は読むのが辛くなるのでは?と思いました。
蘊蓄にお腹いっぱいで、自分はそういった部分は飛ばし読みしてしまいました。
作者自身の名前や体験などで物語が進む、という興味深い設定であるのに、その作者の蘊蓄が多いため別口で司馬遼太郎さんのようにエッセイを書いたほうがいいのでは?とも感じました。

怖さで言ったら【のぞきめ】、秀逸さで言ったら【水魑の如き沈むもの】の2冊が好きな自分としては、蛇棺葬、百蛇堂と同じく再読はしませんが、三津田ファンで未読の方は、デビュー作品ですので一度は読んでもいいと思います。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X

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