忌館 ホラー作家の棲む家
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種別
長編
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あらすじ
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評判
忌館 ホラー作家の棲む家の評価:
5.14/10点 レビュー 7件。 D ランク
忌館 ホラー作家の棲む家の総合評価:
6.83/10点 レビュー 29件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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短編は民俗学的土着的な怪奇小説好きの自分にはぴったりツボだったのですが、なぜか長編はどれもいまひとつピンとこず・・ひょっとして相性悪い?結局好みじゃなかったのかも・・と思い始めていたところでした。
が、すでに買ってあったこの本まではと思いとりあえず読んでみたところ、意外、今までで1番おもしろかったです。まさかデビュー作が最高だとは思いもしませんでした。とても第1作目とは思えないほどの出来でした。
ホラー・ジャンルの編集者である三津田信三氏ご本人が主人公で登場します。担当していた怪奇ホラーのムック本やシリーズものを出版するまでの経緯などは実際にあったことのようで、そんなエピソードが混じるので、あとに続く話のあれもこれも実話なのか?と思わせる臨場感があります。
たとえば、新人作家コンテストの審査をしている友人から、三津田信三の名前を騙って作品が応募されていることを知らされたり、とある同人誌に怪奇小説の連載を依頼され書き始めるところとか、郊外の緑の多いところに家探しをしていた著者が武蔵野方面で竹林に隠れた洋館をみつけ、その怪奇な雰囲気に魅かれて借りることにした話、などが並行して進みます。
不動産屋の不審な態度からその家のことを調べるうちに、家は英国から移築されたことがわかり、しかも過去には忌まわしい一家惨殺事件が何度も起きていました。日本に持ってきた日本人建築家の一家までが同じ目にあっていましたが、ただ1人生き残ったという息子は行方がわからないままです。
三津田氏が同人誌に連載している小説の内容と、家で起きる出来事、屋根裏でみつけた精巧な家のドールハウスの中に見えることが連動し、どこからどこまでが実際にあったことなのか、現実と創作(または妄想か怪奇現象か)の境目が混沌としだんだんと曖昧になっていきます。三津田氏の頭がおかしくなっているのか?それとも・・?
よくこれだけ複雑な構成を考えたなと思いました。過去の惨殺事件の不気味さも見事に印象付けられています。古典的なドールハウス怪談としても秀逸です。
読後、思わずいろんなことを調べたくなります。投稿したという同人誌は実在しているのか?あとがきを書いておられる笹川吉晴氏が実際に武蔵小金井に行ってその家を探したということは・・その家は実在している?今もそこにあって、誰か新しい借主が現れるのを待っているのかも・・などと考えてしまいました。