(短編小説)
グリーン車の子供
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
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「團十郎切腹事件」よりはバラエティに富んだ短編集になってました。この時代はいいですね。 | ||||
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ラジオから流れてきた朗読が出会いです。手元に置いてじっくり読んでみたくなりました。 繰り返し読んでいます。 | ||||
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歌舞伎のベテラン名俳優である中村雅楽を探偵役としたミステリを集め、再編集した短編集の第2弾です。1冊目が昭和33年から34年に書かれたものであるのに対して、ここに収められているのはそれ以後から昭和57年に至る作品です。あとがきを読めば、江戸川乱歩主催の雑誌、小説「宝石」が休刊になってしまい、数年のブランクの後、他の雑誌に書き出したということ。そんな事情もあるのか、前者が殺人を中心とした本格推理でどこか岡本綺堂風だったり乱歩的なところがあったのに対して、こちらは、テーマが軽いというかソフトというか殺人などあからさまな犯罪が少なくなり、人間関係のもつれや、生活の中のちょっとした疑問などが雅楽によってするすると解かれていく様子が描かれています。 そんなことでどこか物足りないという気がしないではありませんが、より洗練されたという言い方もできますし、作品に安定感が感じられます。ミステリでは異常心理を扱ったり暗く猟奇的なものも多く、寝る前に読むとなんだかウツウツとしてきて寝つきが悪くなったり悪夢で出てくることもあるのですが(笑)、この作者の作品は、常識と健全な日常の上に成り立っていて、精神バランスを崩さずに安心して読むことができます(^^;。歌舞伎好きにも、そして、奇抜さはないけれど味わいあるミステリを読みたい方にも最適だと思います。 | ||||
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歌舞伎役者と新聞記者の私を主人公にしたシリーズ第二弾。 という訳で、表題の名作は既に色々な所で絶賛されているので、私がここで何か書き込んでも屋上屋を架す事になると思うので、あまり書く事もないですが、多少の瑕疵があってもやはり傑作である事は論を待たない事実だと思いました。表題作以外の作品も良く出来ている物が多く、全部読んでも損のない作品集だと思いました。 全体的にあまり血生臭い展開にならず、洗練された作品が多いのもこのシリーズの特徴で長所でもあると思いますが、これは著者の慎み深さや温厚さによる仁徳かなとも思います(著者の事は殆ど知りませんが)。 個人的な事を申せば、ここで描かれている様な伝統や風格を重んじる世界はあまり好きではないのですが、このシリーズを読むと、そういう大人の余裕(この表現も好きではないですが)の様な物に魅かれるのも真実です。 全作品、押しなべて高水準で面白かったですが、18篇も収録されていて、ページも700ページに近い浩瀚な短編集で、玉露入りのお茶と甘い饅頭を沢山食わされてげっぷがでるような満腹感を味わわされた気分になりました。 秀作揃いの好短篇集。是非ご一読を。 | ||||
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「中村雅楽探偵全集」の第2巻。 講談社文庫に同名のものがあるが、それとは内容が異なっている。 本書には、「ラッキー・シート」「写真のすすめ」「密室の鎧」「一人二役」「ラスト・シーン」「臨時停留所」「隣家の消息」「美少年の死」「八人目の寺子」「句会の短冊」「虎の巻紛失」「三人目の権八」「西の桟敷」「光源氏の醜聞」「襲名の扇子」「グリーン車の子供」「日本のミミ」「妹の縁談」の18本の短篇が収められている。 1961-63、71-76年に書かれたものが集められている。 全体的に低調なのはいなめないだろう。トリックが肩すかしであったり、構成に難があったり、あまりにもできすぎていたり。ミステリとしてはいただけない。 ただし、歌舞伎界/演劇界の味わいはよく出ていて、「グリーン車の子供」と「隣家の消息」は印象深い。 また、「襲名の扇子」や「妹の縁談」には、歌舞伎界の独特の習慣などが描かれており、興味深かった。 そのほか徳間ノベルズ版の著者あとがき、講談社文庫版の小泉喜美子の解説なども併録されている。 | ||||
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『團十郎切腹事件』に続く中村雅楽シリーズの第2弾。 「滝に誘う女」「隣家の消息」「美少年の死」「グリーン車の子供」「日本のミミ」「姉の縁談」「お初さんの逮夜」「梅の小枝」「子役の病気」「二枚目の虫歯」「神かくし」の11篇が収められている。 ミステリとしてはどうしようもない。他愛ない楽屋落ちのような結末ばかりで、しかも現実味のないものがほとんど。本格ミステリ・ファンはがっかりするばかりだろう。 しかし、演劇界のミステリとしては上々だ。いかにも俳優が起こしそうな事件があったり、歌舞伎界に特有の事情がネタになっていたり、本歌取りがされていたり。 そのあたりを楽しめるなら、読む価値があるかも。 | ||||
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