悪魔の紋章

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種別
長編
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あらすじ

1987年12月01日 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)

H製糖株式会社取締役・川手庄太郎は差し出し人不明の脅迫状に悩まされていた。川手氏とふたりの娘の命をねらう不敵な復讐者とは、いったい、その正体はなんであったか?川手氏の依頼を受け、しろうと探偵で法医学界の権威・宗像隆一郎博士は、犯人究明に立ちあがった。おそるべき復讐者の手で宗像博士の助手木島は殺された。そこに残されたものは、奇怪な三重渦状紋であった!ついに復讐鬼の悪魔の手はのび姉妙子も妹雪子も殺された。妹は衛生展覧会で、姉は化け物屋敷の中で!3番めは父の川手庄太郎があぶない!かくて宗像博士を助けて、われらの名探偵・明智小五郎の登場となった!(「BOOK」データベースより)

評判

悪魔の紋章の評価:

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悪魔の紋章の総合評価:

8.10/10点 レビュー 20件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.20
(4pt)

復讐の物語

元々は雑誌『日の出』に昭和12-13年に連載されたもの。
 明智小五郎の活躍する、冒険小説的な色合いが濃い作品。
 プロットは良く出来ていると思う。ただ、どこかで見たようなディテールばかりで、まったく新味がない。読み始めて数頁で真相が割れてしまうほどだ。
 思うにこの作品は、乱歩が自作の断片を拾い集め、新しいプロットにはめ込んだものなのではないか。ストーリーとしてはよく練られているし、個々のディテールも優れている。初めて乱歩を読む人だったら、傑作だと思うかも知れない。
 しかし、ある程度読み慣れた私としては、「ああ、これね」とか「またか」と思わされる箇所が多く、いまいち楽しめなかった。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301238
No.19
(2pt)

乱歩さん、あんた真犯人隠す気ないでしょ

この作品は所謂復讐劇で、三十渦巻指紋を持つ謎の復讐者と、復讐の対象となった実業家・川手庄太郎を護ろうとする法医学者・宗方隆一郎の戦いを描いているのですが・・・・・残念ながら、推理物と呼ぶには語弊がありますね。
おそらく、二番目の犠牲者である川手妙子の遺体が見つかったお化け屋敷で展開された捕り物のくだりで大半の読者が真犯人が宗像である事にに気づいてしまうでしょう。
宗像の助手・小池が黒覆面の男を捕えて覆面を剥いだ際に絶望の悲鳴をあげ顔を見られた事を理由に射殺されたのは小池と真犯人が非常に近しい間柄だったので口を封じられたのだと容易に察しがつきますし、その後かけつけた警察が総出で追跡したにもかかわらず逃げ場のないお化け屋敷で犯人が忽然と姿を消した後に宗像登場となればどんなに察しの悪い読者も完全に宗像がクロだとわかるでしょう。

その後宗像が『真犯人』の本命である川手庄太郎を手の込んだ方法で片田舎に匿うのですが、そこで『真犯人』が雇った田舎芝居の一座による三文芝居を披露して自分の復讐の動機を川手に見せつけて絶望と恐怖を味合わせてから復讐の総仕上げに取り掛かるのですが、真犯人は標的の匿い先とグルだと明言してますから作者は読者に真犯人を隠す気がさらさらなかったと言うのが良く分かります。

で、本命の川手を片付けて(実際は即座に殺さず生き埋めにしたので後に救出されてしまいましたが)安心したのかその後偽の犯人を仕立てて殺す手口は杜撰過ぎましたね。
幾ら何でも逃げる意志満々だった者が自分が縛られた縄をほどいた後に自殺とか、真犯人である事を遺書にしたためて自殺とか無理がありすぎるでしょうに。

まあ、本作は推理小説ではなく怪奇小説って事なんでしょうが、それでも最後はわざとらしく海外出張していた名探偵・明智小五郎が日本に戻って来て一連のトリックや真犯人の正体を全て真犯人の宗像や警察関係者の前で暴露し、明智の罠に嵌って復讐の同志だった妹まで捕らえられ万策尽きた宗像は妹共々自害すると言うお約束の落ちで〆。

しかしまあ、本当に悪いのは本来復讐の対象となるべき身ながらあっけなく病死した川手の父親と、川手の父親に殺され、今わの際に幼い我が子らに復讐を命じた宗像、いや山本兄妹の両親だってのが泣けてきますな。こいつらのせいで川手は身に覚えのない復讐の標的にされて愛娘達を失った挙句自らも殺されかけて白髪になるほどの恐怖と苦痛を味わい、山本兄妹は人生を復讐の為に浪費し何の罪もない人間を何人も殺害した挙句本懐を遂げきれず無念の自害。
実に虚しさだけが残る結末でした。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301238
No.18
(4pt)

復讐の物語

元々は雑誌『日の出』に昭和12-13年に連載されたもの。
 明智小五郎の活躍する、冒険小説的な色合いが濃い作品。
 プロットは良く出来ていると思う。ただ、どこかで見たようなディテールばかりで、まったく新味がない。読み始めて数頁で真相が割れてしまうほどだ。
 思うにこの作品は、乱歩が自作の断片を拾い集め、新しいプロットにはめ込んだものなのではないか。ストーリーとしてはよく練られているし、個々のディテールも優れている。初めて乱歩を読む人だったら、傑作だと思うかも知れない。
 しかし、ある程度読み慣れた私としては、「ああ、これね」とか「またか」と思わされる箇所が多く、いまいち楽しめなかった。
悪魔の紋章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (角川文庫)より
4041053072
No.17
(2pt)

乱歩さん、あんた真犯人隠す気ないでしょ

この作品は所謂復讐劇で、三十渦巻指紋を持つ謎の復讐者と、復讐の対象となった実業家・川手庄太郎を護ろうとする法医学者・宗方隆一郎の戦いを描いているのですが・・・・・残念ながら、推理物と呼ぶには語弊がありますね。
おそらく、二番目の犠牲者である川手妙子の遺体が見つかったお化け屋敷で展開された捕り物のくだりで大半の読者が真犯人が宗像である事にに気づいてしまうでしょう。
宗像の助手・小池が黒覆面の男を捕えて覆面を剥いだ際に絶望の悲鳴をあげ顔を見られた事を理由に射殺されたのは小池と真犯人が非常に近しい間柄だったので口を封じられたのだと容易に察しがつきますし、その後かけつけた警察が総出で追跡したにもかかわらず逃げ場のないお化け屋敷で犯人が忽然と姿を消した後に宗像登場となればどんなに察しの悪い読者も完全に宗像がクロだとわかるでしょう。

その後宗像が『真犯人』の本命である川手庄太郎を手の込んだ方法で片田舎に匿うのですが、そこで『真犯人』が雇った田舎芝居の一座による三文芝居を披露して自分の復讐の動機を川手に見せつけて絶望と恐怖を味合わせてから復讐の総仕上げに取り掛かるのですが、真犯人は標的の匿い先とグルだと明言してますから作者は読者に真犯人を隠す気がさらさらなかったと言うのが良く分かります。

で、本命の川手を片付けて(実際は即座に殺さず生き埋めにしたので後に救出されてしまいましたが)安心したのかその後偽の犯人を仕立てて殺す手口は杜撰過ぎましたね。
幾ら何でも逃げる意志満々だった者が自分が縛られた縄をほどいた後に自殺とか、真犯人である事を遺書にしたためて自殺とか無理がありすぎるでしょうに。

まあ、本作は推理小説ではなく怪奇小説って事なんでしょうが、それでも最後はわざとらしく海外出張していた名探偵・明智小五郎が日本に戻って来て一連のトリックや真犯人の正体を全て真犯人の宗像や警察関係者の前で暴露し、明智の罠に嵌って復讐の同志だった妹まで捕らえられ万策尽きた宗像は妹共々自害すると言うお約束の落ちで〆。

しかしまあ、本当に悪いのは本来復讐の対象となるべき身ながらあっけなく病死した川手の父親と、川手の父親に殺され、今わの際に幼い我が子らに復讐を命じた宗像、いや山本兄妹の両親だってのが泣けてきますな。こいつらのせいで川手は身に覚えのない復讐の標的にされて愛娘達を失った挙句自らも殺されかけて白髪になるほどの恐怖と苦痛を味わい、山本兄妹は人生を復讐の為に浪費し何の罪もない人間を何人も殺害した挙句本懐を遂げきれず無念の自害。
実に虚しさだけが残る結末でした。
悪魔の紋章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (角川文庫)より
4041053072
No.16
(4pt)

執拗な犯人

乱歩作品の中では犯人がもっとも執拗。不気味な指紋を見せつけるというトリックもあったりで、今日、こういう犯人像はかえって珍しく面白いのではないか?発表当時の挿絵も入って史料価値もあります。
悪魔の紋章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (角川文庫)より
4041053072

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