空気男
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あらすじ
わたし、野間五郎は青年時代から物忘れの大名であり、友人から、空気のようにたよりない男といわれ、そこから「空気男」というあだなが生まれていた。そのわたしが、なんとなく汽車に乗りたくなり、静岡までの切符を買って乗った車中で、ふしぎな黒ずくめの服の紳士と会った。悪魔のメフィストじみた風貌のその黒服紳士こそジョーカー・伊東錬太郎であった。プラクティカル・ジョーク(冗談のいたずら)の名手伊東にひきつけられたわたしは、伊東とその美しい妻・美耶子との親交を深めていった(「ペテン師と空気男」)。推理小説界に一大金字塔を樹立した輝ける巨人・乱歩が、戦後、昭和30年から35年にかけて執筆した名作5編を収録したファン待望の1巻。--このテキストは、文庫版に関連付けられています。(「BOOK」データベースより)
評判
空気男の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
空気男の総合評価:
7.71/10点 レビュー 7件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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またせっかくの、そして一般作品としては最後の長めの物語で、冒頭で野間の口を借りて、この話も、書いていくうちに、つじつまの合わないことも出てくるだろうが、なんて書いてしまうのは乱歩らしくてステキなのだが、中盤までは、伊東のプラクティカル・ジョークの実演談が繰り返されてやや退屈。
中盤以降、野間と美耶子の関係を軸に話が展開して、「ジョークと犯罪は紙一重で、利欲を伴わない詐欺がジョークだ」と伊東が語るシーンが、オチへの布石になっているところは流石だと思ったが、全体的には、うーん、まあまあといったところ。
内容に関係ないが、野間が美耶子にビッグ・ボウ・ミステリの作者ザングウィルについて、「左がかった普通の小説家だよ」なんて紹介していた。
登場する労働運動家たちが悪い人じゃないというだけだがw