ビッグ・バウンス
登録されているタグ
8.00pt
8.00pt
4.67pt
1pt
↑現実的
25.00pt
0.00pt
←非ミステリ
56.00pt
ミステリ→
0.00pt
↓幻想的
- このページのURL
あらすじ
ミシガン州の湖畔のリゾート地にやってきた流れ者ジャックは、季節労働者として農場主のレイのもとで働いていたが、レイの愛人でありながら農場スタッフのボブ・ジュニアをも誘惑している娘ナンシーと出会ってしまう。ナンシーは他人の家の窓ガラスを割ったり不法侵入したりといったスリルを求め続け、ビーチリゾートの便利屋としてまじめに働きはじめていたジャックを巻き込もうとする。そして、農場労働者の給料を盗む計画をナンシーがもちかけてきたとき、恐るべき陥穽がジャックを待ちうけることに――。ウェスタン小説の名作『オンブレ』を書き終えたレナードが出版・映画各社にプロットをもちこみ、1969年にようやく出版と映画化が決まったという、はじめての現代ノワールにして記念碑的傑作。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
※特設サイト・著者サイトなど
評判
ビッグ・バウンスの評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
ビッグ・バウンスの総合評価:
9.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
◯1969年のリー・テイラー・ヤング、ライアン・オニール主演映画『悪女のたわむれ』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)、及び2004年のサラ・フォスター、オーウェン・ウィルソン主演映画『ビッグ・バウンス』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)の原作である1969年エルモア・レナードの『ビッグ・バウンズ』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)の本邦初訳新潮文庫である。
◯素晴らしい出版企画で、上記の2本の映画の原作がどのようなものか知ることができて、たいへんうれしい。
◯それで、上記の2本の映画を原作である本書と比較してみよう。
二、映画『悪女のたわむれ』について。
◯ナンシー役のリー・テイラー・ヤングは実年齢24歳。青春映画の最高傑作『きんぽうげ』で、奔放な(?)アメリカ娘を演じる3年前だが、本映画でも、脱ぎっぷりよく頑張っている。リー・テイラー・ヤングの全裸が映る場面は、プール、墓場、海の三回あり、サラ・フォスターの海、ベッドの二回より多く、時間も長い。
◯本書を読んで、『悪女のたわむれ』がかなり原作に忠実に作られた映画であることがわかった。ナンシーが自分をからかった不良二人の車に自分の車をガンガンぶつけ、車を不良ごと突き落とすエピソードや、ジャックにパーティー会場の窓ガラスを石で割らせてナンシーが酒を盗むエピソードや、ベッドに入ってくるジャックに服を全部脱ぐことを要求しながら、ナンシーは着衣のままというエピソードもちゃんと原作に存在した。
◯暴行事件で農園を首になった流れ者のジャックは、治安判事の経営するビーチハウスの雑用係になるが、農場主リッチーの秘書兼愛人のナンシーと出会い、スリル好きのナンシーにけしかけられて、二人で泥棒ごっこと恋人ごっこを楽しんでいた。ジャックに抱かれたナンシーは、リッチーが農園労働者に支払う予定の給料5万ドルを、支払いの前日にロッジから盗み出すという大金稼ぎを二人でやろうと誘ってくる。
◯この先は
☆本映画では、
ジャックはこの大金泥棒計画に乗り気だったが、ナンシーの無軌道性、残酷性を眼の前で見せられてしまい、翌日、計画から降りようとする。説得、懇願、脅迫に失敗したナンシーは別の衝撃的な計画を立て、実行するが・・
というダイナミックで、予想のつかない展開となっている。
☆原作では
ジャックに抱かれて、その野性的な肉体に満足したナンシーは、泥棒ごっこよりも、大金稼ぎよりも、さらにスリリングな計画を思いつき、それを実行するが・・。
☆で、クライマックスの激烈な銃撃と、その後の破壊は、本映画も、原作も同じである。
◯個人的には、リー・テイラー・ヤング・ナンシーがたいへん魅力的で、その魅力を楽しんだ映画であった。
三、映画『ビッグ・バウンス』について
◯ナンシーを演じるのは、サラ・フォスター実年齢23歳。テレビドラマによく出ているようだが、日本で公開された劇場映画は、本映画と『恋のミニスカウェポン』の2本だけのよう。本映画のナンシーは熱演と思う。
◯ナンシーとジャックが恋人ごっこ、泥棒ごっこで結びついていく過程は、映画『恋のたわむれ』、原作と、大きくは違わない。
しかし・・。
◯舞台がはハワイに変えられて、サーフィンが取り入れられ、住民による開発反対運動も取り入れられている。
◯原作と『恋のたわむれ』では、ちょっと出てくるだけだった、リッチーの妻が、本映画では、アリソン・リッチーという役名で登場して、後半で重要な役割を演じる。
◯それで、後半は原作とかなり異なる展開となり、衝撃的犯罪の当事者も原作とは異なる。
そのため、ナンシーの悪女性がちょっと薄れてしまうが、複雑な犯罪構成となって、これはこれで面白い。
四、原作について
◯結局、ナンシーの悪女性は原作が一番高く、そのシンプルで、とんでもない欲望は、妙に説得力があり、納得させられてしまう。
五、私的結論
◯原作も2本の映画も面白い。
六、蛇足
◯ドラマの中で、ジャックが性的な関わりを持つ(持とうとする、持ってしまう)ビーチハウスの女性は原作、『恋のたわむれ』、『ビッグ・バウンス』のどれに登場するが、それぞれ性格等が異なるのが面白い。
☆原作では、5号棟の性的潔癖症の女性。誘っているとジャックが勘違いしてしまい・・。
☆『恋のたわむれ』では、12号室の子連れの情緒不安定な女性。ジャックがさらに情緒不安定にさせてしまい・・。
☆『ビッグ・バウンス』では、9号室の明るく好色そうな女性。ジャックを狙っていたようで、最後は・・・。