花に埋もれる
登録されているタグ
※タグの編集はログイン後行えます
0.00pt
0.00pt
Amazon平均点
5.00pt
楽天平均点
3.53pt
みんなの オススメpt 自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク[?]
-
↑現実的
0.00pt
0.00pt
←非ミステリ
0.00pt
ミステリ→
0.00pt
↓幻想的
初版刊行(参考)
種別
短編集
閲覧回数
1,323回
お気に入りにされた回数
0回
読書済み登録回数
0回
- このページのURL
あらすじ
外部リンク
※特設サイト・著者サイトなど
評判
花に埋もれるの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
花に埋もれるの総合評価:
10.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
こういう私の秘密を知っているかのような短篇に出くわしました。短篇集『花に埋もれる』(彩瀬まる著、新潮社)に収められている『マイ、マイマイ』が、それです。
「立ち上がった鈴白くんの体から白っぽいものがこぼれた。座布団の上にぽたんと落ちる。平べったいおはじきみたいなそれは、つるつるした表面に薄く渦巻きみたいな模様が浮かんでいた」。
「白々とした朝の光に目を覚ますと、枕元には見覚えのある渦巻き模様のおはじきが転がっていた。鞄から出した記憶なんて、ないのに」。
「机の上のスマホの隣に置いて寝たはずなのに、白い渦巻き模様のおはじきはベッドの足下に落ちていた。おはじきは夜中にしょっちゅう位置を変える。まるで生き物のように。生きて、いるのかもしれない。だって明らかに奇妙だ。そして、鈴白くんと繋がっている」。
「膝を曲げ、手探りでかりかりと足首を掻くうちに、ずぶっと人差し指の先が自分の皮膚に埋まった、ぎゃあ! という悲鳴を飲み込みながら跳ね起きて、恐る恐る確認する。指の第一関節までが、足首の裏側の、かかとへ向かう太い骨と筋肉のあいだの柔らかい部分に食い込んでいた。え、なにこれ。・・・そこには縦四センチほどの、細長い割れ目があった。傷、というわけでもない、ただの肉の割れ目だ。・・・中にはわずかな空間がある。まるでなにか、小さなものが入っていたみたいな。かかとのすぐそば、波だったシーツのくぼみに平べったいものが落ちていた。白くて丸い、表面にうっすらと渦巻き模様の浮いた、光沢のあるおはじきっぽいもの。鈴白くんのものよりも少し小さな、十円玉サイズのそれをつまむ」。
「視界の端で動くものがあった。渦巻き模様のおはじきが二つ、私のトートバッグの内ポケットから這い出して、蜂蜜が流れるのと同じゆるやかな速度でフローリングを進んでいる。薄い光を放つそれは、白いカタツムリだった。・・・大きいカタツムリは眠っている鈴白くんの体へ、小さなカタツムリは私の方へとにじり寄ってくる。この子らは、弾き出された肉体へ帰りたいのだ」。
同病(?)の彩瀬まるに、もっと早く出会いたかったなあ。