台北野球倶楽部の殺人



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初公開日(参考)2022年08月
分類

長編小説

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台北野球倶楽部の殺人

2022年08月25日 台北野球倶楽部の殺人

時刻表を駆使したアリバイ崩しと台湾現代史に刻まれた悲劇をめぐる人間ドラマが松本清張を彷彿とさせる傑作ミステリー。 第6回金車・島田荘司推理小説賞受賞作。 昭和十三年、日本統治下の台湾・台北市。台北駅からほど近い喫茶店「グランドスラム」では野球愛好家の集まり「球見会」の定例会が開かれていた。 日本でプロ野球が発足してまだ三年目。当時もっとも注目されていたのは東京六大学野球で、この夜も話題の中心は早慶戦ともう一つ、台湾の高雄商業学校のエース兼四番バッター大下弘だった。球見会には六大学のOBが参加していて、彼らは大下を自分たちの出身大学にスカウトすべく鍔迫り合いを演じていた。 そんな折、球見会の会員二人が別々の列車内で不審な死を遂げた。この会の唯一の本島人(台湾人)会員・陳水金は台北の北鉄新店線萬華駅で、慶應OBの藤島慶三郎は高雄駅で台北から乗車した寝台列車の中で発見された。 台北南署の刑事・李山海とその相棒の北澤英隆は高雄署とも協力し事件の謎を追う。果たして二人の死には、「明日の球界を背負う逸材」大下弘のスカウト合戦が関係しているのか、それとも……?(「BOOK」データベースより)




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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(4pt)

実のところ野球や謎解き抜きで読めてしまう

野球は登場人物たちのつながりの背景に過ぎない。一応、被害者が野球にはまった理由が野球の実力主義からというきちんとした理由はあるが。謎解き部分は推理マニアたちにはツッコミどころもあるのかもしれない。しかし、そのどっちの要素よりもこの小説は戦前台湾という舞台を描く社会小説として読み応えがあり、そんなこと言って良いのかわからないが謎解きを流し読みしても面白い。

戦前台湾の支配ー非支配の関係性を事件背景から暗めに描けているが、主人公サイドや他の本島人の描写を見ていると意外とただ抑圧だけがある社会でもないのがうかがえる。50年100年後の台湾に主人公が向ける思いは「そうならなかった」以上は虚しい思考実験だが、実際は主人公も当時の社会でもう少し昇進できたと思う。日本人の「相棒」には活躍シーンがまるでなく、良い友以上の存在ではなく「相棒」たりえてない。劣るのに階級が上の存在としてのみ配置されたのかな。台湾生まれの日本人の存在と彼の思いもいい。被害者の藤島みたいな輩も実際に居たのだろう。色んな人がいて、矛盾を抱え美しくはない社会だが、美しくなる可能性はあったがその前に壊れた世界、それを現代の目から再構築しようとして読み込ませてくれる小説である。繰り返すが、野球やトリックは重要じゃないです。
台北野球倶楽部の殺人Amazon書評・レビュー:台北野球倶楽部の殺人より
4163915869
No.5:
(3pt)

タイトルは野球だが、メインは鉄道ミステリー

日本統治時代の台湾を舞台にしている時点で、かなりマニアック。台湾でも近年まで歴史教育の空白地帯になっていたし、日本では今もそうだろう。そのため、膨大な注がついている。
トリックとしては鉄道ミステリーがメインで、野球はあくまでも社会背景の一つ。
犯人側の身の上に起こった、殺人の遠因である事象がなぜ成立しえたのかに多少の疑問は残るが、全体としては秀作と言えるのでは。
ただ、申し訳ないが、このレビュー対象の邦訳自体は、最初の数十ページで、訳の整合性がつかないところが気になって仕方がなくなったので、読むのをやめた。
その後、原書を買って通読した。
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4163915869
No.4:
(3pt)

ちょっと疑問

ネタバレもあって細かくは書けないが、殺人の動機となった身バレについては、適当に流せたのではないかと思われ、腑に落ちない感がすごく残った。
殺人の動機は疑問だが、台湾のちょっとした歴史、台湾と日本の関係、特に台湾の人から見た日本みたいなことが分かったりしてなかなか良かった。
ただ、この本は初めから日本人読者をターゲットにしているのではないかということも思った。
翻訳については、読みやすく感じた。
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4163915869
No.3:
(5pt)

新品同様の古本。

読書中。
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4163915869
No.2:
(4pt)

日本人には痛い歴史社会派推理

昭和13年、台北にある野球倶楽部のメンバー二人が、別々の汽車で殺された。
本島人(台湾人)の刑事・李山海は他のメンバーのアリバイを調査する。
中国語で書かれたミステリーが対象の島田荘司賞を受賞した作品だ。
台湾と香港のエンタメは読みたくても翻訳が少ないので、こういう紹介はありがたい。

読み応えのある力作だった。台湾と言えば親日一辺倒のように語る人が多いが、それは錯覚だ。宗主国と植民地の関係が友好と善意だけで済むわけがない。日本人は犬と呼ばれていた。日本にへつらう台湾人は三本足と呼ばれた。二本足の人間と犬の中間だから。どう考えても親日要素はカケラもない表現だ。
霧社事件は有名だから知っていたが、他にも台湾人の武装蜂起を日本軍が圧殺した事件はいくつもあるらしい。勉強になった。ある人物の父が科挙の予備試験通過者(秀才)という話に驚いた。この時代はまだ清国の文化と地続きだったのだ。

アリバイトリックは単純だが、意表を突かれた。作風は松本清張に似ている。作品名を書くとネタバレするので、書かない。台湾人にしか書けない歴史社会派推理だ。良い物を読ませてもらった。
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4163915869



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