幻告
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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
2,556回
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1回
読書済み登録回数
8回
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あらすじ
外部リンク
評判
幻告の評価:
5.00/10点 レビュー 2件。 D ランク
幻告の総合評価:
7.18/10点 レビュー 17件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1〜2 1/1ページ
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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裁判所書記官の青年を主人公とする、SFと法廷モノを掛け合わせた作品の本作。主人公は、父親が犯罪者だという触れられたくない過去を持っていました。ある日、タイムスリップして現在と過去を行き来し、もしかしたら冤罪の疑いのある父親の無実を証明しようと、奮闘する物語です。
かなり凝った内容だなというのが第一感想です。タイムスリップの条件、過去を変えれば未来が変わること等々、頭がこんがらがる内容に感じました。何度か読み返さないと物語が細部までわからないかなと、そのくらい複雑な内容でした。
文章は読みやすかったです。一文が簡潔、余計な文章が少なく修飾語も控えめでした。作者さんが弁護士のためでしょうか、文章が堅く、無機質な印象を受けました。
主人公のキャラクターも高評価です。裁判所書記官という、小説であまりフォーカスされないキャラを主人公に据えるユニークさ、主人公が法曹関係の仕事に就こうと思った動機のおもしろさなど、なかなか良く描けてます。裁判の雑学が所々で書かれていて、勉強にもなりました。一回の公判が意外と短いこと、被告人に偽証罪は適用されないことなど、新しい発見がありました。
一方で、過去にタイムスリップして行なったことが現在に影響するというのが理解が難しかったです。タイムスリップして過去をやり直したことが未来に影響を与えたとしても、現在は変わらないのではないかと。過去に行ってやり直しして、現在に戻ると、主人公は一人暮らしのはずなのに彼女と同棲していたり、読んでいて頭がこんがらがること請け合いです。さらに、物語は複雑になっていき、父親に無罪判決が出たら別の悲劇が待っているので、またやり直そうとしたり、他にもタイムスリップする人が現れたり、、、。
SF好きだからと安易に手を伸ばせるタイプではないです。賢い人が頭の体操として描いてみたという感じです。物語を理解できるのは、同じく賢くて作者と波長の合う読者。
一回読んだだけだと評価は低めですが、二度読みして細部まで理解できれば、もう少し評価は上がるかもしれません。