野獣死すべし

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,143回
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1
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7
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あらすじ

1976年01月01日 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)

探偵作家フィリクス・レインは、最愛の一人息子を暴走する自動車に引き逃げされた。再三の調査にもかかわらず自動車の行方は知れず、六カ月がむなしく過ぎた。怒りを抑えきれない彼は、ひとり見えざる犯人に復讐を誓った! 英国の桂冠詩人セシル・D・ルイスがブレイクの筆名で綴った、香気あふれる本格傑作。(「BOOK」データベースより)

評判

野獣死すべしの評価:

7.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

野獣死すべしの総合評価:

7.80/10点 レビュー 10件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8
(3pt)

浅賀行雄さん

大藪さんの野獣死すべし は
ニコラスブレイクの翻案なのかと思っていたので
当然ハードボイルドかと。
それが先日、こんなカバーのを見つけて思わずジャケ買い、
長年の思い込みが修正された
内容は、多少、教養と知識がないとわかりにくい話だし、
主人公が復讐しようとする犯人がほんとにちゃんと犯人なのか
ずっと心配だったがそこは抜かりなく確証を持っていたことが後でわかる 
すべては序章の「日記」が鍵なんだけど1回読んだだけではわからない。
主人公が犯人の家に住み込んでからがyの悲劇に似ていて、
じゃあ犯人は・・なのか、とかいや逆に‥だけは違うだろうとか迷わせる 
読んでいる間中どこかふわふわと頼りない気分で、
全部読んで再読すると理解できるタイプの本 小難しいからもう読まないけど。

解説によると「野獣死すべし」と訳したのは江戸川乱歩で
あまりの名訳のためにそのまま使っちゃう人が出たのだろう。
本の装丁もヨットとかギャングっぽい男とか
「ハードボイルド」という雰囲気のものばかりだった。
暗鬱な表情でうつ向きがちの父親の前で無邪気に笑うどこか儚げな少年
のカバー絵は内容にピッタリで素晴らしい。
意外だったが、描いたのは浅賀行雄さんだそうです。
野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1) Amazon書評・レビュー: 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)より
4150710015
No.7
(4pt)

復讐を試みる男の日記から、探偵小説に転調

男手ひとつで育てていた幼いひとり息子を交通事故で失った探偵小説作家ケアンズは、深い悲しみのなか復讐を誓い立ちあがる。遅々として進まない警察の捜査に業を煮やしたケアンズは、個人でひき逃げ犯の分析と捜索に着手する。偶然も手伝って加害者の目星を付けることに成功し、目標達成のために作家としてのコネも利用しながら犯人への接触を試みるケアンズは、同時に復讐を果たすための構想を練りつつあった。

作品の舞台はイギリス、時代設定は、会話においてナチスドイツの名前が挙がることや、ラジオ放送を通して日本が中国を攻撃するニュースを伝える箇所が存在することから、発表当時の1938年頃と思われます。冒頭で記載した内容が第一部となっており、ひとり息子の復讐を誓ったケアンズが犯行にいたるまでの日々が描かれるのですが、これが日記形式で綴られていることがポイントです。ここまでのストーリーだけであれば犯罪小説として読むこともできるのですが、事件当日を描く第二部で趣きが変わり、第三部のおしどり夫婦である探偵夫妻の登場にともなって、完全に本来の探偵小説としての形式に転調し、この探偵パートと呼ぶべき第三部に続く解決編で完結する全四部の構成となっています。

事前に情報を調べず、犯罪小説を予期していたこともあって、大きくは第一部にあるケアンズの日記形式による記述と、典型的な探偵ものとして描かれる第三部以降という、異なった形式と視点が同居する特徴的な構成には驚かされました。ただし、構成だけの作品というわけではなく、作者の描写からはそれぞれの人物像や情景が自然に伝わり、全体を通して楽しく読むことができました。探偵であるナイジェルが天才型ではないことも、本作については有効に機能していると思えます。また、真相を知ったあとになって、ある有名なミステリ作品を思い出すことになりました。

最後に書名に関して。本来探していた大藪春彦の同名ハードボイルド小説が書店になく、本作が検索機の在庫情報にヒットしたのが読書のきっかけでした。刊行の順序から、大藪氏の小説タイトルは本作から取られたものなのでしょう。激しい印象を受けるタイトルですが、作品のイメージとは違っていました。
野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1) Amazon書評・レビュー: 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)より
4150710015
No.6
(4pt)

衝撃はないが、説得力のある真相

自分の息子を轢き殺された推理小説作家ケアンズが主人公。轢き逃げ犯のジョージに接近し、ボートから突き落として殺す計画を立てるが、知られてしまい失敗する。その夜に、ジョージが何者かに毒殺され、嫌疑を掛けられたケアンズが私立探偵ナイジェルに助けを求める話。
登場人物は限られていて、殺人も毒殺の一件だけで平凡な内容であり、犯人の意外性や奇抜なトリックはないので、真相を明かされても大きな衝撃はないが、真相説明では一つひとつの行動や表現の意味することが事細かく説明されていて、説得力のある真相が示されている点は高く評価できる。
ただし、作者なのか、訳者なのかわからないが、文章の相性が悪く、読みにくかった。
野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1) Amazon書評・レビュー: 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)より
4150710015
No.5
(4pt)

本格作品!!

お、ハードボイルドのヤツね、と思われた方、残念ながら違います。それは大藪春彦です。 題名と表紙の雰囲気から、ハードボイルドと勘違いしてもおかしくないけどね、内容もハードボイルドになるし。 こちらは、ニコラス・ブレイク、本名はイギリスの桂冠詩人セシル・デイ・ルイス。 探偵小説家フィリクス・レインは息子を轢き逃げされ失ってしまった。 警察の必死の捜査にも関わらず半年も過ぎ、自分で復讐することを誓う。 最初はこのフィリクス・レインの日記から始まり、なんか倒叙ものみたいだなと読んでいってしまいました。 が、当然ながら倒叙ものではありません。途中、これってエラリー・クイーンのあの作品みたいになるの!? などと思い、年表を調べてしまいました。クイーンのアノ作品は1933年、で、この作品は1938年。 あ〜、ひょっとしたら、と思ったら、さすが名作、見事に私の考えを(いい意味で)裏切ってくれました。
野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1) Amazon書評・レビュー: 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)より
4150710015
No.4
(4pt)

本格作品!!

お、ハードボイルドのヤツね、と思われた方、残念ながら違います。それは大藪春彦です。

題名と表紙の雰囲気から、ハードボイルドと勘違いしてもおかしくないけどね、内容もハードボイルドになるし。

こちらは、ニコラス・ブレイク、本名はイギリスの桂冠詩人セシル・デイ・ルイス。

探偵小説家フィリクス・レインは息子を轢き逃げされ失ってしまった。

警察の必死の捜査にも関わらず半年も過ぎ、自分で復讐することを誓う。

最初はこのフィリクス・レインの日記から始まり、なんか倒叙ものみたいだなと読んでいってしまいました。

が、当然ながら倒叙ものではありません。途中、これってエラリー・クイーンのあの作品みたいになるの!? などと思い、年表を調べてしまいました。クイーンのアノ作品は1933年、で、この作品は1938年。

あ〜、ひょっとしたら、と思ったら、さすが名作、見事に私の考えを(いい意味で)裏切ってくれました。
野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1) Amazon書評・レビュー: 野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)より
4150710015

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