その部屋に、いる
- 強盗事件 (69)
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南アフリカ在住作家の作品。ホラーのジャンルには分類できるだろうが、明確にホラーだと指摘できる出来事が起こるわけではない。出来事が大きく前進するパリ旅行もようやく中盤になって描かれるが、そこで超自然的な「何か」が起こるのでもない。いくつかの怪しげな出来事は確かに生じるのだが、それらはカタストロフィックなものではない。にもかかわらず何らかの「破滅」へ向かって微速前進しているのだという感覚は常時持たされる。よく分からない乗り物に放り込まれ、目的地も分からないまま運ばれるような感覚だろうか。結末に至ってさえ何が生じたのかはあらかた不明なままなのだが、何か「良くないもの」がいるという印象は最後まで薄れることはない。その「良くないもの」が外在的なものか内在的なものなのかは分からないけれども。意外にもアイディアは平凡なのに、筆力のみで読まされる傑作(なのかもしれない)。 | ||||
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自分はミステリ小説が好きなので、どんな小説にもミステリーな要素を求めてしまいます。 この「その部屋に、いる」はミステリ的要素はゼロ、です。 登場人物たちが経験した「怖い体験」が語られるだけ、とくに凝った伏線なんかもありません。 後で意味が分かることで「ぞっ」とするような要素は皆無です。 投げっぱなしでオチ無し、もはやただのブログ。 ミステリ要素が好きな人にはこの本は絶対にススメられませんし、 ホラーが大好物な人にも「大して怖くないけどいい?」としか言えません。 サスペンス好きにもすすめられません。全然、緊迫感もスリリングさもありませんから。 本書は、田舎のノンビリしたホラーって感じ(笑) とはいえ、さすがに殺人の一つや二つは起こります。ちょっとグロい死体描写もあります。 もしかしたら、映画にして映像化すれば少しはインパクトが出せるかも知れません。 でも、時間を割いて真剣に読みこむようなレベルの作品ではありません。 通勤中の暇つぶし程度に、どうぞ。 | ||||
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ホラー小説愛好家としては、タイトルに食指が動き購入。が、期待に反してずるずる、だらだらと話は進んでいき、最後も「あ、終わっちゃったの?」という感じ。 ま、だまされた私が馬鹿でした。 | ||||
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強盗にあった時にとった行動からぎくしゃくしてしまった夫婦仲を修復しようと、ハウススワップを利用してケープタウンから離れた二人が、 その旅先のパリの部屋のせいで、過去のトラウマを掘り返されたりと、さらにじわじわと壊されていく心理ホラーです。 派手さや大ネタ自体の斬新さはありませんが、夫妻が交互に語る形式で、徐々に現実やお互いへの認識がずれていく描写や気味の悪い雰囲気づくりは見事でした。 | ||||
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南アフリカ在住、前妻との娘を亡くして、年の差再婚している大学教員のマークが、妻ステファニーの強い勧めで、小さい我が子を実家に預けてパリにバカンスを兼ねた短期間の自宅交換(ハウススワップ)をすることに。気分転換と結婚生活の閉塞感を打開するためでもあるんだが、そのパリの家、触れ込みとは裏腹にいろいろ気味が悪い。マンションだけど他に住んでいるのも頭おかしそうな女性一人だけ。 そして、中盤にさしかかる当たりでこの女性がある行動に出て、逃げるように実家南アフリカに帰ることになるのだが、どうも余計なものも持って帰ってきてしまったのかもしれない・・・・ 視覚に訴えるような直接的なシーンは少ないため(ベッドの下のぞいたらギャー、程度はあり)心理描写とイメージでジワジワ恐怖を演出する系です。最初は、勝手の知らない場所で夫が徐々に狂気に侵されておびえる妻、というもろにシャイニングではないか、と思いつつ、なんかJホラーっぽいな、という雰囲気をずっと感じながら読んでいて、ラスト近辺で腑に落ちました。 これはアレです。ラストシーンなんてほぼ100%アレです。ハリウッド映画にもなったアレです。 心理描写メインなのでサクサク読みやすいという作品ではありませんが、それ系が好きな人にはお勧めです。終盤100頁の緊迫感は非常に良いです。プティ夫妻の真実が分かってくる当たりはまさにアレですが。 三津田信三氏が推薦されているとのことですが、まさにそういう感じ。 | ||||
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