君の彼方、見えない星
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欧米のSFラブロマンスという感じのストーリーです。 ある意味感動する部分も多くあります。 ある意味、欧米的な展開だな・・・と感じる部分も多くありました。 ただ、特別感動するという事もそれほどなく、物語はそこそこには楽しめる程度だったと思います。 よって普通で星を3つにしました。 | ||||
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映画ゼログラビティの方がスッキリしてて好きだったなあ、と……(^^ゞ | ||||
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事故で宇宙空間に恋人と二人きりで落ちていく。 宇宙服の酸素はそれぞれ90分しか残っていない。 そんな絶望的な状況でこの作品ははじまります。 その後は宇宙空間での二人の生存を模索する場面と、 二人が出会って宇宙に出るまでの過去の経緯とが、 交互に描かれていくことになります。 表紙のイラストがきれいな感じだし、 IT系に勤務していた女性のデビュー長編だというので、 情緒的なラブストーリーが展開するのかと思いましたが、 さすがに早川書房がSFに分類しただけあって、そんな生ぬるいものではありませんでした。 SF的な設定を紹介しておきますと、 アメリカと中東の核戦争後のヨーロッパが舞台となっています。 人類破滅の戦争に懲りたヨーロッパはユーロピアと名を変えて、 各地域(ヴォイヴォダと呼ばれる)を個人が一定期間で移動して回る「ローテーション」という制度を実行しています。 行き過ぎた個人主義とも言えるユーロピアでは、結婚は30代後半まで禁止されているのですが、 20代後半の主人公カップルはこの婚姻規定と衝突することになります。 (恋愛ドラマをヒットさせるには、わかりやすい障害の設定は欠かせませんね) シャトルから放り出されて宇宙を漂うカリスとマックスの二人にどんな結末が訪れるのか、 その興味で読者はラストまで一気に読まされてしまうのですが、 この作品のドラマは若い二人の過去で展開されます。 個人が「移民」として土地を転々とする生活においては、 人と人との関係も表面的で一時的なものとなります。 ローテーションや婚姻規定などの制約によって、 若者は「愛する人といっしょにいてはいけないと考え、他者との関係はむなしい、実のないものばかり」 と感じ「魂を失いかけている」、とマックスがヴォイヴォダ代表団に訴える場面があるのですが、 このあたりがこの作品のテーマと深く関わっているように感じました。 ここを読んで、僕は著者がIT系勤務だったことから、 インターネット登場以降の社会をイメージしているのではないか、と感じたのですが、 直後に代表団の一人から、 「いまに始まったことじゃない! インターネットの登場以来そうなんだよ!」 というセリフがあったので、僕の勘もそう外れていない気がしました。 SFといっても現代の状況に重なる何かがあるから面白いのですよね。 ラストがどうなっているのかは、読んでいただきたいので書きません。 ただ、僕個人としてはリセット的な「選択」の問題に落とし込んでしまうのはあまり感心しませんでした。 こういう発想はむしろ消費文化的でネット的な表層にとどまるものでしかないと思います。 みなさんがどう読むのかも僕には興味深いところです。 | ||||
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