嘘の木
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初版刊行(参考)
種別
長編
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読書済み登録回数
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あらすじ
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評判
嘘の木の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
嘘の木の総合評価:
8.52/10点 レビュー 21件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本書は博物学が好きな14歳の少女フェイスの視点で描かれていく。
物語の序盤は、なぜ家族が島へ移住することになったのかが分からず、また島で知り合う登場人物の多さや、フェイスの周囲の人間関係を把握するのが大変だった。
それが中盤以降、尊敬する父が不審な死をとげるところから一気におもしろくなってくる。
父の死は事故か殺人か自殺か、父が隠していたことは何か、家族が島へ移住することになった理由、各関係者の利害関係などを調査するため、フェイスが嫁入り前の少女という鎧を脱ぎ捨てて、父の復讐という名目で一心不乱に調査していく展開は読み応えがあった。
19世紀のイギリスでは、女性は結婚するまでは親のすねをかじり続けるだけで、なんらかの職業で身を立てることが難しい時代。
そんな時代に生まれながらも、植物や解剖の勉強が好きで親の前では反抗しない優等生のフェイスが、持ち前の賢さと怒りからの行動力を生かして、他者に嫌がらせをしたり、脅迫したり、嘘をついたりしながら真相に迫っていく姿は鬼気迫る勢いがあった。
また、嘘を養分として成長するという不思議な木の存在も本書の鍵となってくる。
小さな嘘が炎のように広がるとともに成長する木、その木の果実を食べると誰も知らないことを脳内に教えてくれるという謎の現象、それが事件の真実とどう繋がっていくのか。
終盤は様々なピンチを迎えるが、それに立ち向かっていく勇敢な少女の物語は読後感もよかった。