東の果て、夜へ
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あらすじ
ロサンゼルスのスラム街「ザ・ボクシズ」で、犯罪組織に所属する十五歳の少年イースト。麻薬売買の斡旋所の見張りを担当していた彼であったが、警察の強制捜査によって施設を押さえられてしまう。当局による締め付けが強化されているいま、斡旋所の喪失は大きな痛手だった。責を問われたイーストに、ボスが命令が下す。「ある男を殺せ」ーー標的である裏切り者の判事は遠く離れたウィスコンシンに旅行中で、組織幹部の裁判に証言者として立つため、来週LAに戻ってくる。その前に始末する。イーストに同行するのは、十三歳にして殺し屋である不仲の弟をはじめとした少年たち。崩壊の予感と軋轢を抱えながら、二〇〇〇マイルに及ぶ旅が始まるが……。罪の意識。暴走する同行者たち。そして初めて見るLAの「外」の光景が、イーストの心をかき乱していく――。孤独なる魂の彷徨を描いて絶賛を浴びたロード・ノヴェルにしてクライム・ノヴェルの傑作(「BOOK」データベースより)
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評判
東の果て、夜への評価:
6.00/10点 レビュー 2件。 C ランク
東の果て、夜への総合評価:
7.30/10点 レビュー 23件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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2016年度英国推理作家協会の新人賞と最優秀長編賞をダブルで受賞した、アメリカの作家のデビュー作。クライムノベルであり、ロードノベルであり、成長物語であるという解説文の通りの力強いエンターテイメント作品である。
ロサンゼルスのギャングの末端で働いていた15歳のイーストは、組織のボスである叔父から、組織に不利な証言をする予定の証人を殺害するように命じられた。証人がいるのはLAから2000マイル離れたウィスコンシン州で、そこまで車で行けという。組織が同行メンバーに選んだのは、20歳、17歳の少年とイーストの弟で13歳のタイだった。組織と叔父に忠実なイーストは、バラバラな仲間たちに手を焼きながら必死で任務を果たそうとするのだが、思いがけない事態の連続で、心身ともに疲れ果ててしまう。苦労に苦労を重ねた末に任務を果たしたイーストたちだったが、帰り道はさらに過酷な物だった・・・。
ギャングが証人を消すというクライムの部分、2000マイルをドライブするロードの部分、そして15歳のイーストが世の中を知って行く成長物語の部分が様々に重なり、入れ替わり、入り交じり、実に多彩な顔を見せる作品である。最後も「少年は立派に成長しました」という単純なハッピーエンドではなく、作品の深さをあとからじわじわと感じることになる。
三つの側面を持つ作品だが、クライムノベルというより、ロードノベル、成長物語と思って読むことをオススメする。