警士の剣: 新しい太陽の書3
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スラックスに辿りついたセヴェリアンは、執政官アブディーススの元で警士として勤めることとなったが、ここまでへの旅の途上では通じていたドルカスの心がセヴェリアンから離れていき彼を悩ませる。 そんな折、執政官直々の訪問を受けて彼が主催する仮面舞踏会への出席を求められたセヴェリアンは、そこで大郷士夫人サイリアカと出会う。 古文書が伝えるウールスの歴史などについて語り合ううちに、セヴィリアンは彼女にセクラの影を見るのだが、運命の悪戯か、執政官は舞踏会へ彼を招いた理由がサイリアカを処刑するためだと告げる。 若く無力だった頃に助けられなかった愛する人に対する贖罪の気持ちから、セヴェリアンはサイリアカをネッソスから逃がし、自らもまた追われる身となった。 逃亡行に伴おうとドルカスの元を訪れたセヴェリアンは、彼女が記憶を取り戻したことを知らされる。 死体の保管所となっているネッソスの植物園の沼で、突如水中に現れた彼女は、今は放棄されたネッソスの南部地区でその生涯を終えたと語り、セヴェリアンの持っていた鉤爪の影響を受けて蘇ったに違いないというのだ。 自分の過去を求めて南のネッソスへ向かうと言う彼女と別れ、一人北方へと逃走するセヴェリアンは、執政官の兵のみならず、執拗に彼を付け狙っているヘトールの放った怪物にも追われる。 山中に分け入って道に迷ったセヴェリアンは、一晩の宿を求めて民家のドアを叩くのだが・・・ 主人公の道連れとしては最も長い時間を共にしているドルカスの出自がとうとう明らかになったが、彼女を蘇生させたという鉤爪の効能が一定ではないため、真相は別にあるのかも知れない。 また、前巻では突然の再登場によって驚かせてくれたアギアがもう一度驚かせてくれる上、タロス博士とバルダンダーズも伏線をしっかり受けて再びセヴェリアンの前に姿を現す。 脇役達に纏わるエピソードが、巻を追うに従って徐々に詳らかにされていく様子は、もどかくも愉しい仕掛けだろう。 作中、ローマ帝国のそれを思わせるウールスの建国伝説が「<蛙>と呼ばれた少年の物語」として登場するが、そこにはかつての星間戦争を想起させる下りがあるなど、沢山のヒントが隠されていそうだ。 前巻から気になっていたセヴェリアンのモラルについては、実に不安定であると言わざるを得ない。 敵対関係にあると考えられているヴォルダスと独裁者の双方に忠誠を誓った彼は、既に自らの属する拷問者組合をもセクラのために裏切っているが、それでも以前は決して「師」と呼ばれることを良しとしないだけのモラルがあった。 しかし、本巻では小さな村の中で尊敬を獲得するためだけに「大師匠」とまで名乗る。 伏線や謎が多いため、せめてキャラクターぐらいは固めて読み進めたいところなのだが、この主人公の節操の無さは本シリーズを読み解く上で一番の難物となっているように感じられる。 | ||||
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前半2巻は、SFというより異世界ファンタジーのようだったが、この第3巻より、いよいよ《SF》が始まります。少しづつ謎が明かされ、それ以上に謎が増えていきます。第4巻の驚愕のラストへ向けての、《大いなる助走》の始まりです。 | ||||
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最初の数行から引き込まれ、迷路の中をくぐるようなジーン・ウルフ。 その「新しい太陽の書」シリーズの復刊希望の声は以前から高かった。 やっと復刊された。中古本市場でも高額の文庫だった。 | ||||
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