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本格推理15 さらなる挑戦者たち



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初公開日(参考)1999年11月
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本格推理〈15〉さらなる挑戦者たち (光文社文庫―文庫の雑誌)

1999年11月01日 本格推理〈15〉さらなる挑戦者たち (光文社文庫―文庫の雑誌)

傑作、力作、奇作満載、有望新人輩出…推理界に話題を提供してきた本格推理シリーズも第15巻。またまた、怪事件が読者の探偵心を刺激する。これは、すべてのミステリー・ファンを幸せにする最高の難題集だ!ところで―。1992年の公募を皮切りに、2200編以上の応募があった本シリーズがさらに飛躍する!鮎川哲也、二階堂黎人氏の新たなる企みとは。(「BOOK」データベースより)




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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

最後になっても懲りない面々がいます

『本格推理』シリーズも今回が最終巻。とはいえ、このあと編者が二階堂黎人氏に代わり、『新・本格推理』シリーズが始まるのだからあまり感慨は無い。
15冊も巻を重ねて、その中には目を見張るもの、プロ顔負けの巧さが光るもの、素人の手遊び、独りよがりのものと玉石混交という四字熟語が相応しいシリーズだった。

で、今回はといえば、はっきり云って小説として読めたのは石持浅海氏の「利口な地雷」のみだったという印象が強い。もうこれはこの時点においてプロの筆致である。題材も対人地雷禁止条約をプロットに絡ませるなど、他とはオリジナリティが群を抜いており、読み物として非常にコクがあり別格の出来映えだ。

その他には読み物として「六人の乗客」が読み応えがあった。バスの横転事故の際に耳を切られそうになるという奇事に見舞われ、それが悪夢となって夜毎うなされる1人の女性。顔は知りつつも名前も知らないいつも乗り合わせる乗客たちがなぜ事故の時に憎悪に満ちた顔で彼女の耳を取ろうとしたのかというのがこの物語の焦点。正直、六人の乗客の造形、書き分け方が見事であり、ホラー仕立ての先の読めないストーリーにわくわくしたが、耳を切ることの必然性が全然無くてがっかりした。さんざん耳の切断の謎で引っ張っておいてあの真相はないだろう。

その他、やや感心したものの全面的に納得できなかったものを挙げていく。

「情炎」は二重三重に真相が明かされるのはなかなかなのだが、溶剤を隠したいという理由がよく判らなかった。具体的にどんな溶剤を使っていてなぜそれが犯人究明の手掛かりになるのか、明確にしてほしかった。あとこの作者は文章が上手いと自負しているようだが、自分に酔っており、それが鼻についた。
「丑の刻参り殺人事件」は犯行時刻に容疑者がTV局の隠し撮りに遭っていたというシチュエーションは最高だったが、大掛かりな機械トリックにがっかり。

特筆するのは実は13編中これだけなのだ。
以前から感想で述べているように未だに素人なのにシリーズを作り、しかも名探偵を設定するマスターベーションが続いている。これが実に不愉快。金出して読む者に対し、無神経さを感じる。
辛辣すぎるかもしれないが、シリーズ最後で有終の美を飾れなかったというのが正直な感想である。


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