ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密
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デビュー作としては十分鑑賞に耐えうるものではあります。色々物足りなさもありますがそこは勢いでカバー。 ただなあ、これ扶桑のミステリーで出す本なんかなあと。 ミステリーというよりヤングアダルト向けのミステリー仕立てファンタジーだと思いました。 「切り裂きジャックの秘密」ってサブタイトルと派手な帯のせいで、もっと犯罪の手口だったり 犯人の正体への言及があるかと思ってたら結構肩透かしで残念でしたわ。 ただまあ、あらすじ見て面白そう!って思えたら読んで損はないと思います。 | ||||
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切り裂きジャックの犯人説は、19世紀イギリスの犯罪史の大きなミステリーのテーマであることは、ミステリーフアンの諸兄には言わずもがなでしょうが、 これに若く魅力的なタイムトラベラーの主人公の組み合わせでどう決着するのか下巻を読むのが楽しみ。 | ||||
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体操の競技採点でもあるまいし。 とおもうのですが、ディクスン,カーのdnaを感じさせる着地がほしかった。 | ||||
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女性作家シェリー・ディクスン・カーの処女作の翻訳である。もちろんペンネームで、本名はミシェル・メアリー・キャロルらしい。本名もなかなか素敵と思うが、ペンネームのほうが、圧倒的にインパクトが強い。作者はジョン・ディクスン・カーの孫娘である。 読む前のつまらない感想 ●ああ、とうとう、ジョン・ディクスン・カーの孫娘に、娘が三人もいるような時代になってしまった。 ●主人公が15歳の少女ということは、これはカーのひ孫娘がヴィクトリア朝にタイム・トラベルして、切り裂きジャックの謎を探る話なのか。読むしかない。 読んだ後のつまらない感想 ●十分面白かった。大健闘でしょう。 ●下巻の最後についている解説は、最重要な部分のネタをかなりばらしているので、本書を早く読むつもりの人は読まないほうがよい。このレビューも、以下ちょっとネタをばらすので、同様である。 ●タイムトラベルミステリーの最高傑作は、今のところ、ケネディ暗殺の歴史改変をテーマにした、キングの「11/ 22/ 63」と思う。シェリー・カーが本書の執筆するにあたって、「11/ 22/ 63」を読んでいたかどうか興味深いが、「11/ 22/ 63」の出版が2011年11月であり、本書の出版が2012年12月であることからは、少なくとも書き上げた時点では読んでいたのではないかと思う。 ●タイムトラベルミステリーの魅力を分解すると、一、時代風俗の描写、過去の時代に現代人を置く面白さ(超能力等)、二、未解決の大事件、その他の歴史的謎の謎とき、三、歴史改変の努力とその結果の三つからなると思う。しかし、この三つがそろっている必要はないし、一と二、一と三だけでも十分だろう。いや、二については、わざわざタイムトラベルする必要はなく、歴史推理で十分なのかもしれない。「11/ 22/ 63」も一+三だったし、日本のタイムトラベルミステリーの名作とされている南条範夫「わが恋せし淀君」に至っては、一応淀君を救おうという努力はなされているが、面白さのほとんどは一、(時代描写、超能力、女体遍歴)であったように思う。 ●さて、本書は、一、二、三の三要素を満たそうと頑張っており、その点は立派なものである。それぞれ検討すると ●一に時代描写等はさすがカーの孫娘だけあって、よくできているように思う。15歳少女の現代のロック環境との対比も面白い。 ●二のジャックの正体も頑張っているが、結論はちょっと迫力が乏しい。つまり、ここは通説の大逆転か、犯人別人説(犯人有名人説)をもっともらしく展開できると面白いと思うのだが、そこまでは至っていない。 ●本書の面白さは、三の歴史改変のほうにある。二が重要であると見せかけておいて、実は三が重要であったというのも面白い。 ●ただし、三については、二つ問題がある。一つは三の最終解決について、ちょっと手を抜いていることである。もう一つが、三の展開について、名作ミステリー短編の展開をそのまま使っていることである。これを見事なバリエーション、素敵なオマージュと考えるか、ずるいと考えるか、二つの見方があると思うが、私は前者と考えたい。 ●最後に、本書はジェンダー視点の織り込まれている本である。主人公の少女はしばしばヴィクトリア朝の男性視点に異議を唱えている。主人公はヴィクトリア朝の男性社会を怖いものしらずに動き回り、(女らしくと)説教されてもひるまない。唯一の性シーンであるディープ・キスも少女のほうから仕掛けることである。そして、犠牲者たちも、多くは少女の目からも見ても、魅力的な女性たちであって、徐単なる自堕落な娼婦としては描かれてない。 | ||||
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