たとえ傾いた世界でも
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あらすじ
雨の止まぬミシシッピ州のある町。密造酒製造人の女と潜入密造酒取締官の男。偶然拾った赤子が敵対する彼らを奇妙な形で結びつけ……弱き者たちが汚れた世界で純粋に生きる、感動のミステリ。出逢うはずのなかった二人、出逢うべきではなかった二人―ここはミシシッピ川の増水により、崩壊が近づく町。密造酒を作り続けるディキシー・クレイは、愛する赤子を亡くした。一方、潜入調査のため町に向かう密造酒取締官のインガソルは、かつて孤児だった哀しみを抱えてきた。彼は道中、銃撃戦に巻き込まれて奇跡的に生き残った赤子を拾ってしまう。ディキシー・クレイが我が子を亡くしたことを町で聞きつけたインガソルは、彼女に赤子を託す。敵対する関係とは知らず、温かい何かが二人の間に芽生えるが…『ねじれた文字、ねじれた路』『密猟者たち』の著者が紡ぐ希望。愛と感動のミステリ。(「BOOK」データベースより)
評判
たとえ傾いた世界でもの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
たとえ傾いた世界でもの総合評価:
8.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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大厄災(人災)のおかげで人生をリセットできることになる男と女。
「ねじれた路、ねじれた文字」も良かったが、こちらはさらに面白かった。
上質なウイスキーのような、スモーキーな香ばしさとまろみを感じる作品であった。
ディキシー・クレイのウイスキーの味を想像しながら読み進めた。
映画を観たように禁酒法時代のミシシッピ川流域の情景が脳裏に浮かぶ。
最低最悪の事態に遭ってもあるものを活用してちゃっかり強く生き抜こうとする人々のタフな息遣い(美談ではなくしたたかでもある人間の力強さを描いている)、汗と泥の匂い、そういうものまで感じ取れる。
読み終えて良いタイトル(THE TILTED WORLD)だとわかる。