たとえ傾いた世界でも

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種別
長編
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あらすじ

2014年08月08日 たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

雨の止まぬミシシッピ州のある町。密造酒製造人の女と潜入密造酒取締官の男。偶然拾った赤子が敵対する彼らを奇妙な形で結びつけ……弱き者たちが汚れた世界で純粋に生きる、感動のミステリ。出逢うはずのなかった二人、出逢うべきではなかった二人―ここはミシシッピ川の増水により、崩壊が近づく町。密造酒を作り続けるディキシー・クレイは、愛する赤子を亡くした。一方、潜入調査のため町に向かう密造酒取締官のインガソルは、かつて孤児だった哀しみを抱えてきた。彼は道中、銃撃戦に巻き込まれて奇跡的に生き残った赤子を拾ってしまう。ディキシー・クレイが我が子を亡くしたことを町で聞きつけたインガソルは、彼女に赤子を託す。敵対する関係とは知らず、温かい何かが二人の間に芽生えるが…『ねじれた文字、ねじれた路』『密猟者たち』の著者が紡ぐ希望。愛と感動のミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

たとえ傾いた世界でもの評価:

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たとえ傾いた世界でもの総合評価:

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3
(5pt)

THE TILTED WORLD

敵味方の宿命のもと出会ったために大厄災(人災)を招くが、
大厄災(人災)のおかげで人生をリセットできることになる男と女。

「ねじれた路、ねじれた文字」も良かったが、こちらはさらに面白かった。
上質なウイスキーのような、スモーキーな香ばしさとまろみを感じる作品であった。
ディキシー・クレイのウイスキーの味を想像しながら読み進めた。

映画を観たように禁酒法時代のミシシッピ川流域の情景が脳裏に浮かぶ。
最低最悪の事態に遭ってもあるものを活用してちゃっかり強く生き抜こうとする人々のタフな息遣い(美談ではなくしたたかでもある人間の力強さを描いている)、汗と泥の匂い、そういうものまで感じ取れる。
読み終えて良いタイトル(THE TILTED WORLD)だとわかる。
たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018863
No.2
(3pt)

話としては単純

赤ん坊の様子が不自然。洪水シーンは描写が細やかとも言えるが敢えて読む必要はない感じ。
たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018863
No.1
(4pt)

過去のアメリカ南部の事象を独自の視点で描いた夫婦共著の秀作

禁酒法時代のアメリカ南部で密造酒を作る女と取り締まる男の人生が交差し・・・というお話。
通読してみて殆ど事件らしい事件が起こらないので結構意外な気になりましたが、著者の二人が書きたかったことが犯罪のある環境の下での男女の葛藤劇と親子の間の人類愛だとするならその意味では成功していると思いました。その人間関係を大規模な自然災害の被害を絡めることで極限状況下で試される人間愛の話と受け取りましたがどうでしょうか。あまり犯罪等は起こらない物語なので、そういう小説を期待して読むと肩透かしを喰うかもしれませんが、上質の小説としては読めるので読んだ方の殆どは納得できるのではないかと思いました。まぁ読後感に個人差が出るかもしれませんが。個人的にはウィリアム・スタイロンの小説などが想起されました。
夫婦で一緒に書いた作品だそうですが、一方のトム・フランクリンの方はこれの前に翻訳された「ねじれた路、ねじれた文字」と本書を意識しながら読むと、アメリカの南部史を独自に書き継いでいこうという意思があるようで、これからもこういう南部が舞台の小説を書いていくのかなとも思います。
サスペンスかどうかは微妙ですが、小説としては上質だと思います。興味があったら是非。
たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: たとえ傾いた世界でも (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018863

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