冷たい川が呼ぶ
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冷たい川が呼ぶの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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ミステリーなのだけど、犯人を捜すというよりもスティーブンキング風で面白かったです。 | ||||
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映像制作会社に勤める主人公の元に富豪からある人物のビデオを作ってもらいたいという依頼があり・・・というお話。 序盤は私立探偵小説風に展開して行きますが、徐々に超自然的な要素が見え始め・・・というタイプのストーリーでその筋自体は悪くはないと思いますが、いまいちパンチに欠けるというか迫力のない描写や迫真的な場面のないまま話が進んで行き最後のカタストロフィもやはり物足りなく思えました。 登場人物の描き分けもあまり精彩がなく、皆どこかで読んだ様なキャラクターが多く、読後も印象に残るタイプのキャラがなく喰い足りないない感じがいなめませんでした。 個人的にはホラーは好きで、読書の原体験がモダンホラー(死語)だったので、こういう風に若手の作家が書いてくれるのは嬉しいし、それが翻訳されるのも喜ばしい事ではありますが、本書に関してはあまり人に推奨する気にならないのが真実でした。尤も、この著者は他にも別にホラーを書いているそうなので、そちらに期待したいです。 あまり褒められないのが残念な西洋風伝奇小説の習作。お暇ならどうぞ。 | ||||
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「夜を希う」などハードボイルドテイストのスリラーが持ち味だったマイクル・コリータが、今度は幻視の能力を持つ、しがない映像作家が主人公で、富豪の半生を語るビデオ作成を依頼されたことから物語が始まる。 一部ではホラーテイストのハードボイルドと称されているようだが、ホラー色は弱く、どちらかと言えば、幻視を通しての死者との対話など超自然的な設定を生かしたスリラーではないだろうか? 依頼されたビデオ作成をするために中西部のインディアナ州を訪れ、土地の小悪党とならず者のその祖先の過去の悪辣ぶりを幻視しながらストーリーが進んでいく。 前作の「夜を希う」でもウィスコンシン州の自然を丹念に描いていたが、本作でもうらびれたインディアナ州の自然を生き生きと描き出して、ストーリーに効果的なアクセントを加えて、ゆっくりとストーリーが展開されていく。 下巻を一気読みするのが、待ち遠しい。 | ||||
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上巻でのゆったりした流れから、一転して一気に加速した感じがするのが下巻である。 富豪婦人からの依頼で、義父の半生を語るビデオ作成を依頼されたエリックが、富豪の生地のインディアナ州で取材を始めるが、託された古いミネラルウォーターを飲んだがために、地元の昔のならず者の悪辣ぶりが幻視として現われて苦悩することになる。 幻視を通した過去のならず者との対峙、またその子孫との対決が嵐がひたひたと迫ってくる中でクライマックスを迎えることになる。 幻視という超自然的な要素はあるが、骨格としては「夜を希う」をベースとしてミステリー、スリラーの佳作である。 ただ、翻訳料が高いなど諸事情があるとは思うが、上下巻それぞれで300ページであれば、一冊にしてほしい。 文庫の600ページで上下巻2000円はちょっと高いと思う。 とはいえ、「夜を希う」などコリータ作品を堪能された方にはぜひおすすめである。 | ||||
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(パターン通りの)スティーヴン・キングの新作と絶対に信じたであろう作品。 かっては成功者の道を歩みながら、今は挫折し私生活でも離婚の危機に瀕している”見えてはいけない物”を、 ちょっとだけ感じて見れるという能力を有する(何故そんな能力を持っているのかなどとは質問してはいけない。) エリックを語り部として、キャンベルという大富豪の出生地に纏わる過去と現在がシンクロしてゆき、 小瓶に秘められた小さな邪悪が最後には自然災害をも巻き込んだ”大ごと”になってゆく様を実にスピーディに描いてみせる、 一気読みの怪異譚でした。 話の持って行き方が、実にキング風で、私などは読みながら、<これはキング作の[悪霊の島]=デユマ・キーという海辺の土地の遭難者にまつわる怪異譚= の姉妹編か?>と思わず突っ込んでしまったほど雰囲気が似ていると感ぜられた。 キングほど、登場人物各人の人生生活経緯の書き込みが詳細ではなく、それが省かれた分、物語の展開がスピーディに楽しめる。 ただ、エリックへ仕事の依頼をするキャンベル側(ネタバレしないように表現すると...)の人物達の詳細は、ほとんど描かれておらず 読み終わった後に、<そっち側の話も書いてくれないと、どうにも話を全部を読みきった、あるいは見届けたというべきか>感じがしないという 居心地の悪わを感じているのも事実。(←しかし、それをやると”完全なるキングのコピーといわれかねないし...) まぁ、原文で読んだ訳ではないので、日本語で読んだ感想としてはキング風ではあるが、最近の中ではなかなか出来の良い作品。 | ||||
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