晩夏の犬 ローマ警察 警視ブルーム
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翻訳のせいもあるのだろうが、とにかく物語に入り込めない。 アルトゥーロ・クレメンテは電話を切り、ねじれたシーツにくるまって寝ている女を見ていった。 これが出だしなんですが、シーツにくるまっている女はクレメンテ氏の愛人です。 このシーンはクレメンテ氏の目線で語られているシーンなんですね。 ややしばらく女と書いたあと、マヌエラという名が出てきます。 (小説では、出会いのシーンでは名前を知らず、知った時点で名前での表記に切り替えることはありますが、そうではありません。) その女性が誰だか知らないのであれば女という表現は妥当です。 しかし自分の愛人を女とは表現しないでしょう。 まるで見知らぬ女、若しくは呼んだ売春婦と事を致したかのようです。 で、私は思います。 最初からマヌエラと表現しない理由は? 特に見当たりません。 で、こんなふうに何故表現するのかわからない描写の仕方が多いのです。 もうね、それが、読むのに非常に邪魔なんですよね。 この本の前に読んだCJサンソムの方が長いのに、こちらの方が時間がかかってしまった。 よほどの評判をとるか、好みの話でなければ買いません。 | ||||
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2010年スタートの当シリーズ第1作から付き合うことができて、ポリス小説大好きの僕はご満悦だ。 そのうえ、現代のローマの実情をも垣間知ることもできるのだから心情イタリアンの僕としては文句の付けようがない。 主人公のアレック・ブルーム警視は実はアメリカ人、高校生のとき美術留学していた両親が殺害され、身寄りがない彼はロ−マ警察の支援でこの地に留まった。彼が警官になった経緯は今後のシリーズで謎解きされる予感があり楽しみである。 イタリア人に負い目がありながら外国人の視点でローマの犯罪、警察組織、政治を見つめるアレックは、その意味で神の視点をもっているし、実際純粋培養された警官としての地位を築いている。その反面自己の認識に悩む姿がシリーズの流れを予測している。 そう、このシリーズはもしかしたら過去の成功したポリス小説をベンチマーケティングしたエンターテイメントなのかもしれない。 何より登場人物が類型的だ; ●ローマ警察警視のアメリカ人、イタリア的腐敗から隔絶したエトランゼ ●イタリア色彩の強い警官仲間たち、誰が信頼できるのか? ●本場マフィアの強力な脅威 ●謎に包まれた影の支援者 ●米大使館詰めの美人FBI捜査官 ●そしてタイトルにもある【犬】、シチリア産カーネ・コルソ種、本作の事件で飼わざるを得なくなる獰猛にして優しいキャラクター、まだ名前はない しかし、 類型はエンターテイメントの条件でもある。 名作ポリス小説の必須構成は出来上がっている、果たして第2作目もそれらが効奏するものか?期待はどんどん膨らむ。 ちなみに本作では、警察組織、政治家、マフィア、メディアをきりきり舞いさせる素人キラーエリートのお話。特段珍しいネタではないが、途中から犯人の一人称形式の描写が入る。これが異常。上手な構成になっている。 イタリアンミステリーというと、ちょっとジメジメ感を懸念するがその心配はない。作者はローマ在住の英国人。 4作まで続いてるそうだ、当分楽しめる。 | ||||
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