特急北アルプス殺人事件
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特急北アルプス殺人事件の総合評価:
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本作は1985年に実業之日本社の新書・ジョイノベルスとして刊行され、1985年に角川文庫、2001年に中公文庫としても刊行された。ジョイ・ノベルスは2012年に新装版としても刊行している。 十津川警部のトラベルミステリーを、1978年の「寝台特急殺人事件」を嚆矢とするならば、それから8年目の初期作品に当たる。 初期の作品ほど、列車の種類、種別も多かったので、時刻表を用いたトリックはよく練れていて面白かったものだ。 ただ、初めて十津川警部シリーズに触れたのが本作だった人には、十津川警部シリーズはつまらない、何が良くて好評を博しているのだろうという感じになるだろう。はっきり言って駄作。ハズレということ。 高山本線を走る特急は、国鉄(のちJR東海)の「ひだ」と、名鉄の「北アルプス」があった。本作が世に出た当時、「ひだ」はキハ80系、「北アルプス」はキハ8000系を使用し、そして名鉄特急の北アルプスは、「ひだ」と同じく国鉄色の塗装をしていた。名鉄特急が窓が大きいので、それを知っていれば違いがわかるが、遠目から見たり、鉄道に詳しくない人には同じように見えたのかもしれない。 話の展開としては、「特急北アルプス」に乗っていたから、犯行不能とアリバイを主張し、同行者(鉄道に詳しくない)も「北アルプス」に乗っていたと証言した。「北アルプス」の名前が印象的だし、それに乗って帰ると言っていたので、実際には「ひだ」に乗って帰ったのに、同行者は「北アルプス」に乗って帰ったアリバイ成立の補助をしてしまったわけだ。 しかし、当時のことを知る者からすれば、高山本線の特急は「ひだ」と「北アルプス」の2つ、外観が似ているというのは有名なので、こういう最初に考え付くこと(犯人が左利きとか)で決着というのは締まらないな。 最初にこの作品に当たれば、十津川警部シリーズをその後、読もうという気が小さくなる。もう分かると思うが、特急北アルプスの中で何か起こったり、そのダイヤを用いてのトリックがあるわけでもない。タイトルに「特急北アルプス」が付いているだけ。ジャケット買いするなら、中公よりも角川かな。または、2012年の新装版ジョイ・ノベルスか。 2001年に廃止された「北アルプス」もだが、上越新幹線の「あさひ」が登場するのが懐かしい。 | ||||
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西村サスペンスには、その面白みに色々な要素がある。言うまでもなく、警察からの追及をかわすための 「トリック」も挙げられる。今回はそれに重きが置かれた作品だと感じる。犯人は早い段階でほぼ確定し、 逮捕するにはアリバイトリックを崩すのが物語の大半になるからだ。 しかし、、、正直このトリックはちょっと無理なんじゃないかなぁ、、。そう感じます。 ネタばれするので詳しくは書きませんが、普通気づくんじゃない?とつっこみたくなります。 思うに、今作品は短編集にまとめる内容だったと思います。一作の長編として読むには、事件全体が希薄な印象。 西村サスペンスには秀作(特に初期の作品群)もあり、それらと比較しても出来はいまいち。 僕は大の西村ファンですが、今作品は正直お勧めできません。 | ||||
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組み立てとしては面白い展開でした。 犯人かもしれない人からの依頼で動くという。 車内アナウンスを聞かせない方法には, 音楽を聞かせたり、DVD,ネットの映像などを見せてヘッドホンをつけさせる方法がある。 当時はまだ電車でネットの動画はむつかしいので,音楽かCD−Vかもしれない。 | ||||
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トリックについてちょっと興味を持って、読んでみた訳ですが、実際に旅行した際にはしつこいほどに聞かれる誤乗防止アナウンス(この列車は「ひかり」●●号です・・というような)や、検札に回って来る車掌の問題を、犯人側がどう処理したのかを全く説明していないので、がっかりしました。「雷鳥」と「しらさぎ」、「あずさ」と「かいじ」など、同じトリックを使える列車は全国にありますので、次に使うときはその辺りをお願いします。 ただし時刻表だけ読んで、実際には列車で旅行しない人にとっては、他の細かい部分も気にならず、ミステリーとしてそこそこ楽しめると思います。 | ||||
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