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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数150件
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著者が作家として世に出るきっかけとなった表題作をはじめとする珠玉の短編集。
表題作「黒い鶴」は、暗号ミステリの要素が含まれて最後にあっといわせる作品。タイトルに重みを感じます。 その他、印象に残ったのは、「時限」にも登場する片岡真子が主人公「大切なひと」、猫ブームに乗っかった?「京都ねこカフェ推理日記」、心理的ホラー「誓い」、能をテーマにした異色作「花はこころ」など。 短編でも著者のハートフルな文体はしっかり出ています。 それにしても、著者の作品には女性主人公が多く登場する。「京都」をイメージしてのものか、そういえばもうひとつ作品の舞台として出てくる岩手もどことなく女性的なイメージがあります。女性心理の描き方がうまい…ってもしかしてオネェ?? |
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七里先生独特の軽妙な文体の中に、出版界のウラ側がチラホラ。ミステリとしてのトリックそのものよりも、そんな隠された現状を暴露したようなところに興味を覚えた。実際に傲慢な勘違い作家もいるだろうし、偏執的な編集者やストーカーまがいの読者、そして平気で原作の内容をねじ曲げてしまうプロデューサーなども実在するでしょう。七里先生による業界暴露話として読んでも面白い短編集です。
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柚月さんの作品は、他の警察小説にはない人間的なドラマの要素でグッと読ませる魅力がある。この作品もお遍路の旅というテーマを巧みに織り交ぜた感動作です。
また私事ながら、主人公夫婦は私ら夫婦とどこか似た所があり(性格や境遇が)、なんだか自分たちが演じているような気分にもなりました。 退職刑事がここまで捜査に携われるか?現役がそんな元刑事の意見を簡単に受け入れるのかな?という疑問はありましたが、涙腺が緩む場面もいくつかあって、年初からいい作品を読ませていただきました。 また、お遍路に興味を持ったのも確かです。 |
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やけにセリフの部分が多いので、少々マンガチックで軽い印象も残るが、
光崎教授やキャシーはじめ、主人公の真琴や古手川刑事など 個性豊かな登場人物はそれぞれに魅力的。 法医学ミステリとして、専門家でもない著者がここまで書けるのはさすがというべきか。 法医学ミステリとして他の作家の作品と比して完成度はどのくらいかは、あまり読んだことがないので わからないけど、かなりのものなんでしょうね。 2作目の完成度が落ちないことを期待します。 |
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この文体から、おそらく乱歩賞史上まれにみる「奇書」に挙げられるのでは?と読み進めていくと、なるほど幻想的でリアリティからは一線を画すストーリーで、好き嫌い・賛否両論別れそうな内容ではありますが、全体的にはきちんと折りたたまれていて読みやすかった。
確かにリアリティはなく、劇画的ではあるが、描き方は非常に丁寧。この類の作品にありがちな難解さは全くないと感じた。 乱歩賞作品の中ではやや異質かもしれないが、それでもやはり乱歩賞なんですね。 次回作が期待できます。 |
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関西人にとって「グリコ・森永事件」は昭和の未解決事件の中でも最も衝撃的で記憶に残り続けるものだと思いますが、それをモデルに極力史実に基づいて書かれた本作、かなり読みごたえがあるし、どこまでが史実でどこまでがフィクションか、見極めながら読むのも面白いでしょう。結構真相に近づいてたりして。
塩田さんの作品はデビュー作「盤上のアルファ」などに比べると、はるかにシリアス度が増していて(ところどころには笑いを誘うフレーズも出ては来るけど)今後の方向性が楽しみです。 描写としては少しセリフによる説明が冗長だったかな。 ps.「ギンガ・萬堂」のネーミングはともかくとして、道頓堀名物「ギンガの看板」には正直笑えました。 |
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前半は遊園地で働くパルたちのいわばお仕事小説となっているが、後半はその遊園地に起こる何やらきな臭い事件が展開していき、登場人物に関わる謎が提起されていきます。夢の世界である遊園地に起こる事件、そして彼らに隠された謎とは?
パニックに陥りながらも、事件に正面から立ち向かうパルたちの勇敢さに力をもらえます。 結末としては、注文をつけたい部分もあるが特に後半は一気読みだったし、分かりやすかったのでよしとします(^-^) |
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”少女”にまつわる作品を集めた短編集。著者の作品は、その文体から欧州を舞台にした翻訳調の小説がよく似合っていると思う。
とくに表題作は格調高い文体ではあるが、おどろおどろしいホラー小説のような要素を含んだ、短編ながら読み応えあるものとなっている。中には表題作に比べるとややトーンダウンの感があったりするが、それぞれに趣向が凝らされており、著者の腕の確かさを感じます。収録作品の中で表題作以外ではやや長めの「氷の皇国」は、著者の特徴がよく出ていると思います。 |
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家族のあり方について考えさせてくれるハートフル・ミステリ。改めて著者の立ち位置が確認できる。
主人公の女子大生に親身になって調査を進める元刑事や彼女の母親は存在感充分。 表紙の金魚鉢や、作品中頻繁に出てくる食べ物の描写も重要な意味をもっています。 文庫版巻末の医学博士・本多京子氏の解説に感動★ |
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あの名作へのオマージュとして、哀しくも美しい作品にめぐりあいました。
まだ小学生の身でありながら、身寄りをなくし、どこか大人びていて、でも周りを明るくしてくれる少女のセリフが泣かせます。そして... 不幸にも事件の当事者になってしまったアンナをめぐって駆けずり回る友人たちの優しさ。 この友情あふれる行動にも胸を打たれます。 全体的に地味な展開ではあっても、どこからか光がさしてやさしく包んでくれている、そんな作品です。 それにしても女性の登場人物の多さよ。 |
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食品偽装やBSE問題とミステリ(警察小説)を巧みに絡めた快作。
田川刑事はじめ、人物のキャラ設定もうまくいってます。 現実社会で起きても不思議でない、いや実際起きているこういう事件がいつになっても収まらない事実にただただ驚愕。 著者の切実なメッセージも伝わってきます。 今後も起きてしまうであろう、こういった食に絡む事件。 なんとかフィクションの世界だけにとどめてほしいものですが、起こしてしまうんですねェ、これが。 |
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荒唐無稽な設定ながら(少なくとも現代においては。。。)、なかなかに読ませるものがあり、さすがはクライトン(&プレストン)。
ミステリに不可欠な謎・起承転結・どんでん返しが用意されているし、訳の酒井さんとのコラボも(これが最後になるわけだが)読みやすさ満点です。 そりゃ、クライトン未完の作品をプレストンが引き継いだということで、クライトンならどう書いたか、という議論は出てくるでしょうが これはこれでひとつの作品として納得のいく内容であったと思います。 マイクロワールドにおける昆虫や植物の描写は結構エグイながらもすばらしい描写! |
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東京に棲みつく地霊というキャラクターを借りて、東京における近現代史をひもといていく、
架空の人物・物事も出てくるが、ちょっとした東京史といった風情ですが、 全体に流れているテーマはもっと奥深いものがある。 帯にあるような一気読みとまでは行かなかったが、なかなか読ませる内容でした。 現代に起きたサリン事件や秋葉原通り魔事件まで地霊が関っているなんて、これが本当なら東京はまさに破滅の一途にある!?と背筋が寒くなったが、さまざまな悲惨な事件が地霊のせいなら、これはもう末期的症状なんでしょう。 6人の人物は例外なくイヤなやつらでしたが、そもそも地霊はこういう輩を選んで乗り移っていったんでしょうね!? |
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岩波文庫「桜の森の満開の下・白痴」にて読みました。
以前から読んでみたいと思っていた昭和の文豪、特に「桜の森の~」は夫婦者にとっては いろいろな意味で楽しく読める短篇です。 屈強なはずの山賊が奥さんにした女にいいように扱われるなんて、自分は屈強ではないですが その絵図を想像すると非常に笑える、むしろほほえましい。 堅苦しいイメージを抱いていた坂口安吾ですが、すっかり印象が変わりました。 |
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宮沢賢治”探偵”と助手役”カトジ”が活躍するシリーズ第2弾。
前作にも増して”ケンジ”の推理が冴え渡ります。 大正という時代を舞台に、ケンジのせっかちな人柄とそれに振り回されるカトジの困惑振りが面白く描かれています。 前作で気になった時代考証もなんとかクリアはされているんでしょう、各章に登場する人物たちのセリフ・服装・所作など かなりの部分で当時実在したかのようなリアリティも醸し出されているように思いました。 こうなれば第3弾も待ち遠しくなります。 |
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元裁判官の高遠寺静おばあちゃんの名推理がさえる!
どんでん返しのスリルも味わえる5編からなる、軽快かつメッセージ性の高い連作短篇。 静おばあちゃんの名推理が味わえるが、そこは中山センセイ。一筋縄ではいきません。 最後のどんでん返しにひっくり返りました~! 期待は裏切りませんよ~! |
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かつてアニメ制作に携わっていた筆者が、当時からあたためていた構想を元に描いた冒険ファンタジー。
ナポレオンを敵に回し、レオナルド・ダ・ヴィンチに賛辞を送る筆者として初(?)となる冒険活劇です。 なるほど、アニメ制作の現場にいた人にとって、こういった冒険アニメは一度は作ってみたいと思うんでしょうかね。 これは小説だけにとどめておくにはもったいない、ぜひジブリと手を組んでアニメ化してほしいものです。 登場人物では二人の女性のキャラが際立っていますね。 |
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どんでん返しの帝王が短編を書けば、これでもかとどんでん返しのオンパレード作品が出来上がる。
おそらく得意のどんでん返しを題材に依頼された作品なのでしょう。 少々”ムリヤリ”感も否めないが、ここまでどんでんされたらさすが!と言わざるを得ないでしょう。 |
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「ドンデン返しの帝王」と呼ばれるだけあって、ストーリー的に面白く読ましてもらいました。
”臓器移植”をテーマとして、ドナー側・レシピエント側の思惑・感情がミステリの要素を借りて巧みに描かれています。 自分にはまず無縁であろうこのテーマについて、改めて考えさせられる一作です。 ただし登場人物はというと、主人公であるはずの犬養には魅力を感じなかった。主人公にしてはあまり活躍はしていないような。 むしろ相棒を務める古手川に刑事として人間としての魅力が詰まっていました。これは筆者の狙い? サブタイトルの「刑事犬養隼人」はいらないなぁ。。。 刑事犬の話かと思ったよ(笑 (^^; |
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新米弁護士が初めて殺人事件の被告側の弁護に奮闘。前半はいわゆる法廷サスペンス的に進むが、そこは真保さん、並みの法廷モノに終わらず、後半は趣がかなり変わってくる。その変換点が結構読ませてくれます。
そして、被害者の娘・香奈が物語を動かす。このキャラはいいですよ、彼女を主人公にスピンオフ小説読みたくなったから。 |
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