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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数349

全349件 161~180 9/18ページ

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No.189:
(8pt)

ペガサスと一角獣薬局の感想

柄刀一は、奇跡を演出する作家である。本作「ペガサスと一角獣薬局」では、到底有り得ない神話上の生き物である龍、ユニコーン、ペガサスなどをさも実在する存在であるように読者に魅せてくれる。さらに生命を甦らせ人を若返らせる存在しえない館すら柄刀の手によればお手のものなのである。勿論、その裏に隠されているのは本格ミステリとしての論理的で魅力的な解決だ。そして、最後の一行に仕組まれる鮮やかな企みにも読者は幻惑されるに違いない。


ペガサスと一角獣薬局 (光文社文庫)
柄刀一ペガサスと一角獣薬局 についてのレビュー
No.188: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

黒い仏の感想

追悼・殊能将之。名探偵石動戯作はベンチャー企業の社長に依頼されて、大昔僧が唐から持ち帰ろうとした秘宝探しに助手のアントニオとともに福岡の古びた寺へ調査に向かう。一方、同じころ福岡市内では身元不明の男性の死体がアパートの一室で発見されていた!この文字通り「とんでもない真相」には大いにたまげるとともに麻耶さんとは別の意味でのミステリに対するアンチテーゼを示すやりかたに大いに感心しました。こんな傑作をミステリ界に投じてくれた殊能さんの新作がもう読めないかと思うと本当に残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。
黒い仏 (講談社文庫)
殊能将之黒い仏 についてのレビュー
No.187:
(7pt)

彩紋家事件の感想

(前篇 極上マジックサーカス)四代悲劇の序章、彩紋家事件開幕!とにかく、一族の登場人物が過剰なまでに多いです!

(後編 下剋上マスターピース)彩紋家事件、解決。半端ない大量殺人の真相とは?流水ならではの大がかりなトリックに驚きました!

彩紋家事件 後編 下克上マスターピース (講談社ノベルス)
清涼院流水彩紋家事件 についてのレビュー
No.186:
(7pt)

どすこい。の感想

パラサイト・デブ」、「すべてがデブになる」、「土俵リング・でぶせん」などベストセラーミステリのパロディ満載の笑撃の「力士ギャグ小説」!普段の京極小説との格差の激しさには呆気を取られましたが、こういうのもアリなんじゃないかなと思いました(笑)頭の中が力士でいっぱいになって、読み終えた時は思わず「ごっつあんです」と叫びそうになりました(笑)
どすこい。 (集英社文庫)
京極夏彦どすこい。 についてのレビュー
No.185:
(7pt)

踊るジョーカーの感想

ミステリ史上もっとも気弱なひきこもり名探偵「音野順」登場!「謎はすべて解けた・・・かもしれません」など自信なさげにお弁当片手に事件現場へ足を踏み入れる彼と友人のミステリ作家白瀬。ユーモアだけではなく、ミステリ的にも「物理の北山」らしく凝った物理トリック満載の短編集でした!
踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)
北山猛邦踊るジョーカー についてのレビュー
No.184:
(7pt)

魔法飛行の感想

大学生、駒子シリーズ第2弾。加納さんのこの優しい世界観、好きです。
魔法飛行 (創元推理文庫)
加納朋子魔法飛行 についてのレビュー
No.183:
(7pt)

監獄島の感想

(上)長編第2作。島での豪華絢爛な連続殺人事件の開幕!

(下)ベルトランが解き明かす驚愕の真相!冒険ものとしても、愉しめた。

監獄島(上) (光文社文庫)
加賀美雅之監獄島 についてのレビュー
No.182:
(7pt)

眼球綺譚の感想

綾辻行人第1短編集の角川文庫改訂版!「由伊」が織りなす7つのミステリテイストのホラー短編たち。「再生」、「特別料理」、「バースデー・プレゼント」、そして表題作の「眼球児島都さんによる綺譚」が特に良かった。
同時発売された児島都さんによる漫画版も良し!こちらには綾辻さん原作のオリジナル「人間じゃない」も載っています。
眼球綺譚 (角川文庫)
綾辻行人眼球綺譚 についてのレビュー
No.181:
(7pt)

暗黒童話の感想

乙一初長編ホラー。記憶喪失の少女が移植された眼球に移った光景を求め、旅に出る話。全体的に暗くてグロかったけれど、今回も最後に救いがあって良かった。でも、浦賀さんの小説が好きな自分にとってはこういう暗黒系の話もけして嫌いじゃないです(笑)
暗黒童話 (集英社文庫)
乙一暗黒童話 についてのレビュー
No.180: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

水の迷宮の感想

「美しすぎる結末」に賛否両論あるようですが、自分的には「夢のある話」でいいなあと思いました。また、ミステリ的にも緻密な構成と伏線が光る石持ミステリの現時点での最高峰だと思います!これを読んだら、なんか水族館行きたくなってきたなあ(笑)
水の迷宮 (光文社文庫)
石持浅海水の迷宮 についてのレビュー
No.179:
(7pt)

三姉妹探偵団5 復讐篇の感想

名門女子高に通うお嬢様の誕生日パーティーの最中に彼女のひそかな恋人が殺された!次女夕里子の企みにより女子高に「教師」として潜入捜査することになった綾子だが、捜査そっちのけで「教職」に生きがいを感じ始めるようになったかものだからさあ大変!綾子の鈍感教師ぶりが笑えるとともに、ただ「熱血」なだけの教師よりも綾子のような「生徒目線」で物事を考えられる人のほうが教師に向いているのではと思いました。金八先生も真っ青?な感動のラストも良かったし(笑)
三姉妹探偵団〈5 復讐篇〉 (講談社文庫)
赤川次郎三姉妹探偵団5 復讐篇 についてのレビュー
No.178:
(7pt)

戻り川心中の感想

日本推理作家協会賞受賞の表題作ほか美しきミステリの結晶を集めた短編集!
戻り川心中 (光文社文庫)
連城三紀彦戻り川心中 についてのレビュー
No.177:
(7pt)

クドリャフカの順番の感想

「古典部」シリーズ第3弾!文化祭で起こる「十文字」事件の真相とは?今回は古典部の4人それぞれの内面が描かれる多視点を起用したことにより、それぞれの個性はもちろんそれぞれの目から観た文化祭が描かれ物語の幅が大きく広がったのが良かったです!てか、こんな文化祭あったら行ってみたいです(笑)
クドリャフカの順番 (角川文庫)
米澤穂信クドリャフカの順番 についてのレビュー
No.176:
(7pt)

人面瘡の感想

大横溝は短編も傑作揃い。収録作では特に長編にも劣らぬ論理が光る「湖泥」が好み。他に「蜃気楼島の情熱」、「蝙蝠と蛞蝓」も傑作。
人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史人面瘡 についてのレビュー
No.175:
(7pt)

ついてくるものの感想

ミステリというより全体的にはホラー重視に傾いた短編集で三津田さんのミステリ要素のが好きな自分としては少し物足りませんでしたが、それでも「八幡藪知らず」はゾクゾクしたし、刀城言耶の短編「椅子の如き座るもの」は久しぶりに阿武隈川烏先輩のとんでもぶりがみれて良かったです(笑)江戸川乱歩の「人間椅子」とはまた違った正に「人間椅子そのもの」が出てきたのにもニヤリとさせられましたし(笑)



ついてくるもの (講談社ノベルス)
三津田信三ついてくるもの についてのレビュー
No.174:
(7pt)

名探偵 木更津悠也の感想

第2短編集。木更津&香月の名コンビが活躍する傑作4編を収録!特に「白幽霊」は、いろんな意味で傑作!

▼以下、ネタバレ感想
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名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)
麻耶雄嵩名探偵 木更津悠也 についてのレビュー
No.173: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズ第2弾。個人的にはこちらのほうが好み。
予知夢 (文春文庫)
東野圭吾予知夢 についてのレビュー
No.172: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

館島の感想

瀬戸内海に浮かぶ横島に建つ螺旋階段が展望室を結ぶ六角系の奇妙な館で設計者で岡山県内でのみ有名な建築家が墜落死する!しかし、肝心の墜落現場はどこにも見当たらず事件は迷宮入りに。半年後、再び館では奇妙な不可能犯罪が続発する!果たして、自意識過剰の女探偵と下心丸出しの刑事のコンビはこの謎を解き明かせるのか? 東川さんの作品はいろいろ読んできましたが、今回は正統派のガチガチの本格ミステリ!特にミステリを読み込んできた自分ですら「まだあったのか!」と思わせる大がかりな物理トリックには舌を巻きました!
勿論東川作品おなじみのドタバタ劇の中にも巧妙に伏線を張るというやり方も健在!笑ってばかりいると、小説の登場人物のように騙されますよ奥さん(笑)
館島 (創元推理文庫)
東川篤哉館島 についてのレビュー
No.171:
(7pt)

少年名探偵 虹北恭助のハイスクール・アドベンチャーの感想

シリーズ最終章!恭助、響子もあっという間に高校生になり、新キャラも恭助のライバル?にしてミス研部長の沢田京太郎、フランスからきた三度の飯より蕎麦好きなミリリットル真衛門、その妹で恭助ラブの14歳美絵留など個性豊かな面々が登場!特に良かったのは最終章での沢田さんと若旦那一行の夢?のコラボ(笑)最後ははやみねさんらしくハッピーエンドで終わって良かった。さあ、残すは「フランス編」のみ!
少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー 新装版 上 (星海社FICTIONS)
No.170: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

聯愁殺の感想

連続無差別殺人の唯一の生き残りである梢絵は自分を襲った男の動機を知るためにミステリ作家、元刑事、犯罪心理学者らが集う「恋謎会」へ依頼。こうして、大晦日の夜に「推理合戦」の火蓋が切って落とされた-! これは、ほとんどのページが「解決編」といってもいい怒涛の「推理合戦」の連続でそれぞれの仮説がいかにも本格ミステリらしく突拍子のないもので一本格ファン として大いに楽しめました(笑)しかも、「推理合戦」の末の結末が「そうきたか!」と思わせる大ドンでん返しでまんまと嵌められました(笑)必然的なダークなラストも良し。


聯愁殺: 新装版 (中公文庫, に18-9)
西澤保彦聯愁殺 についてのレビュー