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あんみつ さんのレビュー一覧
あんみつさんのページへレビュー数119件
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かなり消化不良な印象の作品でした。
犯人は予想外ではあるのですが、どんでん返しというより、そんなのあり?という感じです。 記憶やら何やら、ちょっとラストのためのご都合主義的展開が過ぎる気がしました。 また、あらすじや帯に「現代版八墓村」「現代版津山事件」とうたわれているので、凄惨な描写は予測できるのですが、それより執拗な性描写が気になりました。 変態的な性描写か執拗すぎて、かなり気持ち悪かったです。 その描写の大半はラストのために必要とは思えないものだったので、なぜこんなに変態的な性描写を執拗に書いたのかなと思いました。 ちょっと厚い文章を凄惨な描写に耐えて読んだ割に、スッキリした読了感もなく、上手く言えませんが、気持ちよい後味の悪さもないです。 西澤先生の作品ならば、「七回死んだ男」の方が断然面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーにも王道物、ホラー物など、いろいろとジャンルがあるかと思います
この作品はあらすじにも書かれているように、介護の問題、そして組織の軋轢といった社会風刺の色が濃いミステリー作品と感じました 元警部かアルツハイマーを苦にした妻を嘱託殺人 しかし、殺害後から自首までの2日間については黙秘という「半落ち」 彼をめぐり、警部をはじめ、異なる立場の6人の視点で物語が進みます 非常に評価が高く、話題になった作品です 文章も読みやすく、最後まで一気に読める作品だと思います ただ、個人的には各主人公の組織の内部事情の色が強く、梶の半落ちをめぐってとはいえ、梶の印象 が薄く感じました 半落ちそのものではなく、警察等関係組織の内部問題がメインという印象でした ▼以下、ネタバレ感想 |
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新装版の方を読ませていただきました
ミステリーでは王道の、吹雪の館での連続殺人の話です 山奥で他人を寄せ付けない、どこか不気味な霧越邸に、下山途中で迷った劇団「暗色天幕」のメンバーが避難 そこで起こる連続殺人と、霧越邸の不思議な偶然 霧越邸の面々も不気味で何かを隠している いったい誰が犯人かー・・・という話です 綾辻先生の館シリーズとanotherの中間のようと聞いていました しかし、館シリーズとanotherほど、叙述トリックに傾倒した作品ではないと思います ミステリーはもちろん、ホラー要素も多少ありますが、anotherほどホラー要素はないです また、作家や芸術作品が頻繁に出るため、少し説明が多いです その辺りを楽しめるか、冗長と感じるか、好みが分かれると思います 綾辻先生が京大ミステリ研に在籍していた、若かりしころの作品ということがわかっているためか、文章に若さや時代を感じました 上述の説明も、今の綾辻先生が執筆したら、もっとシンプルかもしれません しかし、面白い作品ですし、綾辻先生のある種の原点的作品なので、オススメです ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーはいろいろな解釈や定義があると思います。
ミステリーに推理を期待する場合は、あまりこの作品は合わないかもしれません。 まったく推理がないわけではないですが、それが全面的に出てくるわけではないです。 人間味がないのに、その人間味のなさがどこか面白い死神の千葉が、7日間対象者を観察し、「可」か「見送り」にするか判定するというものです。 この作品では6人の人生を垣間見ます。 それぞれ異なる人生、価値観の人々のお話なので、どこかしら共感したり、気に入ったりできるのではないでしょうか。 6人分ということで、6つの短編集なので、さくっと軽く読める作品だと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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囁きシリーズ3作目。
実は私は2作目をまだ読んでいません。 シリーズといっても続いていないと聞き、本屋にこちらだけあったので先に読んでしまいました。 確かに明確な繋がりはないのですが、1作目で出てきた名前が少しだけですが出てきました。 なので、もしかしたら2作目で出たキーワードがあるのかもしれません。 なので、やはり順番通り読んだ方がいいと思います。 そして、作品の感想ですが、綾辻先生ですので大変読みやすいです。 また、前半の謎に包まれている間は面白く、引き込まれてグングン読めます。 しかし、最後は少しアンフェアな気がしました。 いつも綾辻先生の叙述トリックにはやられた!という驚きとスッキリ感があるのですが、今回はちょっとズルい気がしてしまいました。 登場人物は緋色の囁きより魅力的な気がするのですが。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ドラマ化も映画化もされている作品。
キャラクターも魅力的なのだと思います。 しかし、残念ながら、私には少し合わない作品でした。 比較的わかりやすく、医療知識なしでもミステリーとして楽しめるよう、きっと作者は工夫しているのだと思います。 しかし、やはり多少医療知識の必要性を感じるのと、説明口調のように感じる箇所がありました。 そのため、あまりミステリーとしては魅力を感じませんでした。 ドラマ向きだなと感じる作品でした。 |
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綾辻先生の館シリーズよりホラーミステリーの雰囲気がありますが、anotherほどホラーミステリーではありません。
anotherとフリークスの中間のような雰囲気でしょうか。 幼少期の記憶がない主人公冴子が、歴史ある厳格で隔離された女子校に転入することから始まります。 あらすじにあるように、ひとりの女子生徒が焼身「自殺」をはかったとされ、そこから元々異常だった学校がさらに異常な事態となって行きます。 ただ、少し解かなければならない謎が多すぎる気もしました。 女子生徒の死の謎、その後の事件の謎、冴子の過去の謎、学校の過去の謎、そしてクラスの謎。 そのあたりは綾辻先生ですので、上手くリンクしますし、最後にはすっきり解決しますが。 あと、綾辻先生はanotherの時にも思いましたが、歪な学園生活を描くのが上手だと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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隔離された環境下で監視される代わりに高額自給という、明らかに怪しい環境設定です。
当然、殺人を誘発する環境下に置かれ、連続殺人に発展という、ある種王道の作品です。 登場人物は多めですが、それぞれ個性はたってます。 あと、言い方が悪いですが、非常にテンポよく退場していくので、あまり問題ないと感じました。 常に主人公・結城くんの視点で展開しますが、あまり自己主張が強い主人公ではないため、読みやすかったです。 ただ、特殊設定なのでそれが合う合わない、飄々とした主人公が合うか合わないといった問題はあるかもしれません。 私はテンポが良いと感じましたが、登場人物や殺人についてひとつひとつじっくり考えたいタイプの人には合わないかもしれません。 そのテンポの良さでサクッと読めるのですが、そのあたりは好みがあると思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリー作品としての完成度も高いですが、それ以上に社会に対する問題提起作品として、素晴らしいと思いました。
ある死刑囚に冤罪の可能性があり、刑務官と仮釈放中の青年が、事件について調査します。 調査を進めるうちに、死刑囚の事件だけではなく、仮釈放の青年の事件についても、謎めいた点が出てきて、グングン話に引き込まれます。 死刑囚の冤罪ということから、死刑制度はもちろん、日本の刑法や服役後の加害者の生活、そしてその家族について深く考えさせられました。 最後はどんでん返しもあり・・・と言えるかわかりませんが、驚きの事実はあります。 冤罪の可能性がある死刑囚の調査は終わりますが、死刑の問題自体は当然解決しませんし、最後はほろ苦いものがあります。 ちょっとミステリーより社会問題提起の色を強く感じるかもしれませんが、おすすめの作品です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(5件の連絡あり)[?]
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SFミステリー作品。
SF設定がおまけのようだったり、ただの環境条件に過ぎない作品もありますが、この作品は推理する上でSF設定がすごく活かされています。 うまい言葉が浮かびませんが、ミステリーとSFがとても良い相乗効果を出している気がします。 登場人物は割と多めですが、個性がたってますし、一方で極端に鼻につくこともありません。 テンポも良く、どこかコミカルさもあります。 最後にどんでん返しというか、「えっ」という驚きもあり、まったく飽きずに一気に読んでしまいました。 面白く、そして読みやすい一作だと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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上からな意見のようで申し訳ないですが、宮部みゆきって凄い作家だ!と思える作品でした。
ミステリーとしても、社会風刺としても素晴らしい作品です。 私はまだ宮部みゆき先生の作品は「火車」の他には「理由」と「レベル7」しか読んでいませんが、その二作に比べ、登場人物の個性が強すぎず、嫌みがない点も良かったです。 事件が二転三転し、被害者加害者の事情が明らかになる過程で浮かびあがる社会的問題。 社会的問題についても深く調べられ、丁寧に記されており、わかりやすく、そして恐ろしくもありました。 ミステリーとしても社会風刺としても、本当に素晴らしい作品です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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「踊場の花子」を世にも奇妙な物語で見て、面白かったため購入、読了しました。
いくつかの短編集で、小学生のころの学校の階段話や七不思議を思い出させる雰囲気です。 ただ、正直「踊場の花子」以外は、それほど印象に残りませんでした。 |
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辻村先生か描く女性の心理描写や雰囲気が合う人には、きっと面白いのだと思います。
直木賞作品ですし。 ただ、私はいまいち登場人物に共感できず、設定にも惹かれませんでした。 そのため、あまり印象に残らない作品でした。 |
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辻村先生のセンスが好きな方には良い作品なのだと思います。
残念ながら私には少し合わない作品でした。 おそらく、思春期の複雑な女の子の心理を、辻村先生独特のタッチで描かれているのだと思います。 そのヒロイン理帆子に共感できるか。 私は共感はできませんでした。 ただ、辻村先生は(そんなに辻村先生の作品を読んだわけではないですが)プライドが高めで、少し斜めに構えた人の描写が上手な作家さんという印象を抱きました。 好きな人はかなり好きな話なのだとおもいます。 また、辻村先生がドラえもん好きということで、ドラえもんの道具に準えているところは、面白いと思いました。 また、SFを「少し不思議」と訳し、少し不在とか少しフォルテと訳す箇所は、辻村先生のセンスを感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(5件の連絡あり)[?]
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【ネタバレかも!?】
(3件の連絡あり)[?]
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