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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数103

全103件 1~20 1/6ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.103:
(5pt)

冬期限定ボンボンショコラ事件の感想

小市民シリーズの最新作で楽しみにしていた作品だったのですが…
小佐内さんと小鳩君との出会いのエピソードが描かれます。
序盤で事故にあった小鳩君が寝台探偵として推理のみで、
過去の事故を思い出しながら現在とクロスオーバーさせて真相に近づいていくストーリーです。
過去の小鳩君のウザさの描き方はワザとなのでしょうが…
このウザい言い回しやフレーズが文章を読む妨げとなって、
以前の小市民シリーズのように楽しんでページがめくれませんでした。
作者の狙い通りなのかもしれませんが。
冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)
米澤穂信冬期限定ボンボンショコラ事件 についてのレビュー
No.102:
(6pt)

不審者の感想

ミステリーとしてはよく考えられた話なのですが…
ぞわぞわとした不愉快な展開が好きな方であれば楽しめるのでしょうか?
真相に驚くというよりも少し無理がありすぎな気もしました。
不審者 (集英社文庫)
伊岡瞬不審者 についてのレビュー
No.101:
(5pt)

ミステリー・アリーナの感想

イヤミスと言うべきかバカミスと言うべきか正直なんともいえない読後感でしたが、
発想はすごいと思いました。
超絶技巧の作品なのですがそれが面白いのかと言うと、
推理ゲームパートでの回答のほとんどが強引なこじつけ回答のオンパレードのため、
非常にもったいないと思ってしまいました。
ミステリー・アリーナ (講談社文庫)
深水黎一郎ミステリー・アリーナ についてのレビュー
No.100:
(6pt)

凶犬の眼の感想

面白くないわけでは無いのですが…。
一作目の出来が最高だったためいくらかトーンダウンした印象。
ごく普通の極道物語としか言えない内容。
三作目の完結編に期待です。
凶犬の眼
柚月裕子凶犬の眼 についてのレビュー
No.99:
(6pt)

密室の鍵貸しますの感想

軽快な作風で読みやすいのですが…。

個人的には軽すぎる気がしてしまいました。

真相もまぁ大きな驚きもなく、
ミステリー入門編としては良いのではないでしょうか?
密室の鍵貸します (光文社文庫)
東川篤哉密室の鍵貸します についてのレビュー
No.98:
(6pt)

ラスト・ワルツの感想

D機関シリーズ第四弾。

充分に面白い作品なのですが…
シリーズ化の宿命と言いますか、
どうしてもパターンが似てしまうのが少し残念です。
ラスト・ワルツ (角川文庫)
柳広司ラスト・ワルツ についてのレビュー
No.97: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

慈雨の感想

好みの問題でしょうか?
過去の冤罪事件の真相に対して葛藤する主人公。
お遍路巡礼をしながら淡々と語られていく過去と現在の事件。
夫婦の絆や家族愛にほろりとさせられる場面もあるのですが、
全体的に抑揚に乏しく、
著者の別作品のようなカタルシスを期待していただけに少し残念に感じてしまいました。
慈雨 (集英社文庫)
柚月裕子慈雨 についてのレビュー
No.96: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

暗幕のゲルニカの感想

パブロ・ピカソのゲルニカを題材にした話。
史実の中にフィクションを混ぜ込んだ歴史小説を読んでいる感覚。
美しい文章はさすがと思いつつも、
読み物としては個人的には今一つ抑揚に欠け作品に入り込めませんでした。
作者のアートに対する思い入れの深さはひしひしと伝わってくるので、
今までそれほど興味が無かったピカソですが、
久しぶりにどこかの美術館に行きたい気持ちにさせられました。
暗幕のゲルニカ
原田マハ暗幕のゲルニカ についてのレビュー
No.95:
(5pt)

硝子の太陽R - ルージュの感想

ジウシリーズと姫川シリーズのクロスオーバー作品の姫川サイドの作品。
違うシリーズの作品を同じ時系列で描いて二つの作品に仕上げるという面白い試みですが…。
正直釈然としない、もやっとした読後感でしょうか。
今更ながらにシリーズのファンとして、姫川と菊田がくっついて欲しかったと思ってしまいました。
シリーズ物は読みやすいのですが、どうしても回を経るごとにハードルが上がってしまいますね。
どこかで大当たり回をひくことに期待しながら読み続けます。
ルージュ: 硝子の太陽 (光文社文庫)
誉田哲也硝子の太陽R - ルージュ についてのレビュー
No.94: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

女王国の城の感想

長すぎる印象。
特に事件発生までが長くだらだらした文章のため時間がかかってしまった。
終盤の展開やトリック、伏線回収と素晴らしいだけに、
尚更もったいないと感じてしまう。
登場人物を少し減らしてくれた方が読みやすかったのかもしれません。
女王国の城 上 (創元推理文庫)
有栖川有栖女王国の城 についてのレビュー
No.93:
(5pt)

イノセント・デイズの感想

丁寧な文章は情景が浮かびやすく読みやすかったのですが…。
登場人物全てにほとんど共感することができず、
中々読み進められませんでした。
ラストシーンこそ多少の感情移入ができましたが、
個人的には好みの作品ではありませんでした。
イノセント・デイズ (新潮文庫)
早見和真イノセント・デイズ についてのレビュー
No.92: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

その女アレックスの感想

世界的に高評価作品なので期待して読んだのですが…。
好みの問題なのか読解力の問題なのか、
いまいち物語に入り込めませんでした。
珍しい構成の作品ではあるのですが、
なんかすっきりとしませんでした。
『悲しみのイレーヌ』のネタバレになるので、
悲しみのイレーヌを読んでからこちらを読むことをおすすめします。
その女アレックス (文春文庫)
ピエール・ルメートルその女アレックス についてのレビュー
No.91: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

悲しみのイレーヌの感想

『その女アレックス』を100ページ程読んだところで時系列が、
今作品の方が前であることに気づき慌ててこちらから読みましたが…。
ネタバレがあったために正直もったいなかったです。
日本での刊行順が『その女アレックス』の方が先なので仕方なかったです。
内容は良かっただけに『その女アレックス』に期待したいと思います。
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)
ピエール・ルメートル悲しみのイレーヌ についてのレビュー
No.90:
(6pt)

贖罪の奏鳴曲の感想

キャラクター設定は非常に魅力的で面白いと思います。
読みやすい文章も好感が持てます。
ただ今作は色々詰込み過ぎた感が少しもったいない気がしました。
共感はできないですが主人公の御子柴は面白いキャラクターですので、
2作目以降に期待したいと思います。
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)
中山七里贖罪の奏鳴曲 についてのレビュー
No.89: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

体育館の殺人の感想

非常に古典的な本格派作品を現代風にアレンジした作品で、
フーダニットにハウダニット、ホワイダニット全てが詰め込まれた上に、
解決へのロジックも文句なしの高評価も納得の良作です。
おまけにエピローグまで楽しめてしまう素晴らしい作品です。
なぜラノベ風のキャラ設定にしてしまったのでしょう?
ちょくちょく挟まれるアニメの元ネタがわからないためしらけてしまい、
内輪受けで盛り上がっているバラエティ番組みたいな印象になってしまったのが残念でなりません。
体育館の殺人 (創元推理文庫)
青崎有吾体育館の殺人 についてのレビュー
No.88:
(4pt)

震度0の感想

大好きな横山秀夫さんなのですが…
登場人物が多い上に役職が似通っていて誰が誰なのか解らなくなり何度も前のページと行ったり来たり。
本来優先すべき大地震の対応よりも、自らの思惑と保身に走る県警幹部たちとの対比を楽しむ小説だと思いますが、
読みにくさが勝ってしまい中々頭に入ってこなくて残念でした。
真相の切れ味もいまいちでした。
震度0
横山秀夫震度0 についてのレビュー
No.87:
(6pt)

蟻の菜園 -アントガーデン-の感想

読みやすく面白くないわけではないのですが、
どこかで読んだことのある設定とテイストでラストの真相もなんとなく読めてしまう展開。
他の柚月作品に見られる骨太感を期待していたのですが…。
タイトルも私はしっくりきませんでした。

▼以下、ネタバレ感想
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蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)
柚月裕子蟻の菜園 -アントガーデン- についてのレビュー
No.86:
(6pt)

キング&クイーンの感想

序盤、中盤まで物凄く面白い。
かつ読みやすい。
雰囲気も世界観も素晴らしいと思います。
なのに…非常にもったいないと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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キング&クイーン (100周年書き下ろし)
柳広司キング&クイーン についてのレビュー
No.85:
(5pt)

カフーを待ちわびての感想

原田マハさんのデビュー作にして評判の良い作品だったので期待して読んだのですが…。
他の方もレビューに書かれているのですが、
私も主人公を筆頭に登場人物に誰一人として感情移入できませんでした。
小説なのでご都合主義を楽しむものと割り切ってしまえば良いのかもしれませんが、
コメディではなくて純粋なラブストーリーとして読むのであればリアリティが無さ過ぎて残念な印象です。
ラブストーリーの小説をあまり読んだことがなかったのですが、
私自身あまり向かないのかもしれません。
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
原田マハカフーを待ちわびて についてのレビュー
No.84: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ジヴェルニーの食卓の感想

印象派画家4名の史実風短編集です。
実は読み終わって解説を読むまでフィクションだと気付きませんでした。
有名画家や絵画が作中に登場する度にネットで調べる楽しさは『楽園のカンヴァス』と同様でしたが、
話の内容自体は4名の画家を別視点からの日常切り取りでしたので、
もう少し抑揚が欲しかったのは正直な感想です。
ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)
原田マハジヴェルニーの食卓 についてのレビュー