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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧
陰気な私は地球を回さないさんのページへレビュー数209件
全209件 201~209 11/11ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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いつもの湊かなえ作品のように、様々な人の証言を綴った構成で物語は進んで行きます。
いろんな人が同じ事件や出来事について語っているのに、全く捉え方が違っているというのは、実際に現実でもよくあることだと思います。それが自分に関係のあることでも他人のことでも。この作品でもそのような思い違いや、主観が大きく入った誇張によってみんなが振り回されるという作品です。SNSを用いた会話や週刊誌が、混乱や誤解を呼ぶという現実をうまく描写していると思いました。 特徴として、湊かなえ作品全般に言えますが、どの証言も嘘や誇張が混じっていて誰を信じればいいかなどは読み手の自由であると感じます。もちろん全員が嘘つきであるとも考えられますが。ただ、今作では犯人が明確に書かれているので読後のスッキリ感は他の作品よりありました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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いわゆるどんでん返しで終わる小説であるが、ラストに行き着くまでの話がとにかく面白い!一気に読みきることができました。
途中の話がなおざりにされていなく、さらに登場するキャラクターや出来事に1つの無駄もなくそれら全てがラストに繋がっている構成は見事です!様々な言葉遊びも、よく思いつくなあと感心してしまいました。各章のタイトルが鳥の英語名になっていますが、そういうところなどに遊び心を感じます。 ラストはどんでん返しと言っても騙された!という感覚はなく「ああ、そうなんだ」ぐらいの感覚でしょうか、ほとんどの人が気付けないようなことなので。それでもこじ付けに感じなく、壮大な話であるとわかり震えてしまいました。 |
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湊かなえの小説がイヤミスと呼ばれるのがよくわかる作品でした。
母と娘の視点から書かれており、そこには大きな食い違いが見受けられるという構成で話は進んで行きます。語り手の感情描写がほとんどで動きがなく、続きが気になって読む手が止まらないというよりは退屈な作品でした。また、人物のキャラクターなど、設定が統一されていないように感じました。 私の凡庸な頭では、狂った人々で構成された家族の物語程度にしか受け取ることができなかったのが残念です。 |
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道尾秀介の小説を初めて読みましたが、暗い雰囲気が文章から見事なまでに伝わってきました。
短編で1話が短いので飽きずに一気に読めました。それぞれの話で衝撃的な内容が明かされていきます。冬の鬼は特に衝撃的でした。 最後に余韻を残す終わり方で、想像をかき立てられるラストが特徴的です。 |
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登場人物の個性が強く、それぞれの会話が面白い!文章を笑いながら読んでしまったのは、この小説だけです。
伏線回収が読めてしまうのが物足りなく感じるかもしれないですが、ユーモアを楽しむためだけでも読む価値はあると思います! |
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いわゆる裏社会が舞台になっているので残酷な暗い話かと思いきや、いつもの伊坂幸太郎のようにユーモア溢れる小説です。
鈴木、鯨、蟬の3人の目線で物語は進んで行きますが、鯨と蟬の2人の殺し屋の話は軽く感じてしまいました。それが非常に残念。あくまで主人公は鈴木で、その物語を構成する脇役なのでしょうか。 最後のシーンのオチは好きです。 |
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1つの事件を様々な視点から書いていくのは、湊かなえの得意なスタイルで、それぞれの視点でこんなに見え方が変わるのかという感想です。
ただ、視点が異なっても事実は事実として変わらず、同じことが章をまたいで繰り返されるので、少し退屈に感じてしまうのが内容が面白いだけに残念でした。 |
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短編集なのでテンポ良く飽きることなく一気に読めました。しかし、文章量が多くない分物語を正確に把握するにはしっかり読まないといけないようにも感じました。伊坂幸太郎お馴染みの伏線回収を期待する人は違うのから読んだ方がいいかも。
個人的な感想として伊坂幸太郎の小説は、殺し屋が登場するような暗い内容でも、ユーモア溢れる軽い作品に感じることがほとんどですが、収録作品の「ポテチ」には涙してしまいました。 |
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物語の舞台が戦後であるため、実感が湧かない点も幾つかありましたが、時代を感じる作品です。馴染みのない難しい言葉や古い言葉も少なくはないですが、松本清張の文章が美しく、その場の光景や雰囲気が容易に浮かぶ情景描写は素晴らしいなと感じました。
物語の内容に関しては、失踪した男性の妻が事件の真相を探ろうとするもの。警察官目線ではないため、確実な証拠があるわけでもないのに主人公がほとんど想像に近い考えで推理をしていくので、本当にそうなのかな?と懐疑的に読み進めていきました。 主人公の感情や風景を描写するシーンが多いため、あまりテンポはよくはないですが、これが社会派ミステリーなのかなと思いました。 |
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