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タッキー さんのレビュー一覧
タッキーさんのページへレビュー数230件
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テーマは中国残留日本人孤児。そういえば昔、ニュースでよく聞きました。そのときは意味が分かっていませんでしたが。このテーマで敷居が高い気はしますが、読みやすく、すごく勉強になりました。主人公は白杖を持った目の見えない方で、この特性を活かしたトリックは新鮮で秀逸。主人公の世界が暗闇であるのとシンクロして、ストーリーもまさに暗闇の中を歩いている感じが読んでてしました。そして結論は、、闇の中、ではなくスッキリ!良質ミステリーでした!
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初めて読んだルパンもの。ホームズということで、推理ものを期待していたのですが、アテが外れた感があり、完全な冒険小説でした。うまいことホームズも立てつつも、やはり主役は神出鬼没なルパン。ホームズの出てこない他のルパンものを読んでみないと、本当の面白さは分からないかなぁと感じました。
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前作『犯罪者』がすごく面白かったので、読んでみました。今作もすごく良かったです。修司、鑓水、相馬の主人公三人が絶妙なバランスでいいです。ストーリーは過去の冤罪事件に端を発して、二転三転するストーリー。序盤からの謎の提示により、すごく先が気になる展開に仕立てられています。そして終盤も緊迫感のあるストーリー。こんな司法だったら怖いなと思う一方で、確かにそうかもとも思い、ある意味考えさせられました。
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登場人物は二人。その二人の会話だけで進む短編集。まるでコントのようなノリでした。このナメクジは宇宙人だと主張する女性。自分は44年後の世界から電話をしていると主張する子供。満月に狼男に変身すると主張する男性などなど。サクッと読めて、一風変わったお話しでした。
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やっぱり宮部さんは話を作るのが上手いなぁ、と思いました。本所深川の七不思議をテーマにした7つのショートストーリー。どれも味があってオチもしっかりしていて、言うことなしです。全編通して登場するのが、岡っ引きの茂七親分。この親分、主人公ではありませんが、人情味があっていいです。満足の一冊でした。
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本当に大好きなクイーンの短編集。昔読みそびれていましたが、装いも新たに刊行ということで即購入!新訳で読み易かったです。内容はおそらく作者を隠して探偵の名前を変えたとしても、クイーンの作品と分かるくらいクイーンらしさと良さがギュッと詰まっていました。フェアプレイで本格派。どの作品も素晴らしいクオリティの高さです。また、各ストーリーにほぼ魅力的内容美女が出てくるのも好み^_^;おそらく他のクイーンの短編集の中でも随一の出来だと思います。昔、夢中になってクイーンを読み耽っていたのを思い出しました。
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三人組が82歳の大富豪のおばあちゃんを誘拐。その身代金は100億円という誘拐ミステリー。期待したのですが、ちょっとありえなさすぎなのとどんでん返しというか最後のひねりがなく、なんとなく山がないまま終わってしまったなぁという印象。でもこのおばあちゃんのすごさと、三人のその後の姿は、読んでいてすがすがしい感じがしました。
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宮部さんの作品でなぜか読み漏らしていた短編集。表題作は辻斬りの現場を見てしまった話で、なかなか一筋縄ではいかないストーリー。『師走の客』は短いながらも、話の発想と伏線から回収まで楽しい話。そして『迷い鳩』『騒ぐ刀』は霊験お初ものの連作短編。この二つは短編集を出すに当たって改稿したものの、デビュー前に書いた作品だとか。やはり宮部さんはただものではありません。宮部さんの時代物は本当に味があって素晴らしいと改めて思わせられる短編集でした^_^
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古本屋から曰く付きの『迷宮草子』という同人誌を入手した飛鳥と三津田。そこには7つの物語が。作中の謎を解決できなければ、作品と同じ怪異を体験しやがては・・・この同人誌を読んだ読者はいずれも行方不明になっているという死の読書に挑む二人。この設定だけでワクワクします。そしてラストはあぁ今回はそうくるのね的な感じで、二転三転、読者を相変わらず振り回した感がありましたが、個人的にはちょっと余計だった気が。一つひとつの短編はすごく楽しめましたし、なんとも言えない世界を堪能しました。
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相手の飲酒運転で息子を亡くした両親が、なぜか不起訴になった相手に復讐する計画を立て、実行に移すというストーリー。現在の裁判と犯罪に至るまでの場面を交互に展開させるという仕立てで進んでいきます。ラストの公判3日目からは一気に読ませるほどの圧倒的なストーリー展開でした。両親、特に奥さんが気の毒でなんとか復讐を成就させてあげたいと思いました。いろんな仕掛けが仕込まれており、ミステリーとしても面白かったです。最後はやはり涙目に。満足な一冊です^_^
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ドラマを見てしまっていたので、どうしてもその印象に引きずられて読んでしまいますが、ドラマの渡海役のニノと原作のイメージが微妙に違う印象。でも面白かったです。なんと大学からの研修であのバチスタのぐっちいが意外なところで登場したのもちょっとテンションあがりました。
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妖怪本が読みたいということでこの本。ま、結局妖怪が出る訳ではないんですが^_^;。今回は連作短編集。妖怪の仕業と思わせ実はこんな仕掛けが、という部分においては相変わらず鮮やか。文章もテンポがよく、長いのですが、苦になりません。次作はいよいよ直木賞受賞作!楽しみです!
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どれも不思議な余韻を残す7つの短編。特に印象深いのは、冒頭から続く3つの短編。『再生』では『あっ!そっちか!』、続く『呼子池の怪魚』ではてっきり不気味な結末と思いきや、そして3つ目の『特別料理』ではこれは王道の結末。直球、変化球いろいろ織り交ぜた不気味ワールド満載の短編集でした。
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めっちゃ面白かったです。ミステリーとしてすごい訳でもなく、特段意外性のある結末でもなかったのですか、嗅覚を利用して犯人を追い詰めていくという過程が新鮮で、最後まで飽きさせない展開でよかったです。こんな誰も経験したことのないことを自分か経験してきたかのように、すごくもっともらしく、リアリティ溢れる表現でストーリーを作る井上夢人に脱帽!
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友人から借りた本。CMで『Qrosの女』として話題になった女性は何者か?ネット上ではいろんな憶測が飛び交う中、週刊誌記者がその女性を守ろうと奮闘!章ごとに一人称を変え、かつ前の章から時間を少し戻したところからスタートさせるという手法はありがちではありますが、見事にハマり、早く知りたい!という気持ちを掻き立てられ、一気に最後まで読ませられました。最後の結末もそうくるか!お見事でした!
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なんとも言えない不思議なミステリーといえばこの人。今回は死者を生前の記憶を消して、生き返らせる機械。この機械を使って生き返った人たちの『死後』パートと普通の殺人事件ストーリーの『生前』パートが交互に展開。一見それぞれが独立しているので、最後にどう融合するのかが楽しみでしたが、相変わらずお見事。ただ謎解きは少し強引だったのが残念なところ。期待にそぐわず、不思議なミステリーでした。
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読メの感想を見て読んだ一冊。自らが殺した被害者と同じ死に方で殺される犯人を追うというストーリー。正直よう分からんことが多かったのですが、同僚刑事が殺された場面では思わず涙が出たり。比奈子や死神女史などキャラが魅力的なので、それなりに楽しめました。今後の比奈子の成長に期待^_^
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舞台は戦争で、昔のドイツのように東西別の国に別れた日本。設定は面白く思いましたが、ストーリーがあまりにも現実的でなく、結末も意外性が感じられず、主人公が高校生というのに無理を感じたのと、彰人が死にたがりで、あまり好きになれずで、正直いまいちかなぁという感じでした。主人公が高校生でなければ、また印象が変わったのかもしれません。
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『99%の殺人』ではITを使った殺人、『クラインの壷』ではVRなど、時代を先取りする作品を出してきた岡嶋二人だけに今回は何か?と期待して読んだ一冊。得意の誘拐事件を軸に、今回は広告や報道がテーマ。あまり誰が犯人かというより、トリックに主眼を置いているように思いました。相変わらず読みやすく、また今回は抜群とまではいきませんが、安定の出来栄えでした。
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長かった、『頭以外は不要』ってまるで昔のガンダムのジオングの足についてシャアが言った『あんなの飾りです』って言葉を思い出しました。それはさておき。終盤の京極堂の推理からラストに至る展開は圧巻のストーリー。長かった割には長さをそれほど感じさせないのはストーリーがいいのか、文章が読みやすいのか。流石の一冊でした。
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