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タッキー さんのレビュー一覧

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レビュー数160

全160件 141~160 8/8ページ

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No.20: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長さを感じさせない展開は圧巻

長かった、『頭以外は不要』ってまるで昔のガンダムのジオングの足についてシャアが言った『あんなの飾りです』って言葉を思い出しました。それはさておき。終盤の京極堂の推理からラストに至る展開は圧巻のストーリー。長かった割には長さをそれほど感じさせないのはストーリーがいいのか、文章が読みやすいのか。流石の一冊でした。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.19:
(7pt)

ホームズ物を再読したくなる一冊

現代パートとコナンドイルの活躍する時代のパートを交互に展開しながら、ドイルの日記の一部が失われていた謎に迫ります。。ホームズをライヘンバッハの滝で殺して以降の空白自体のドイルの活動や心境が描かれた作品でフィクションと分かっていながらも、ドイルは本当にニューゲート監獄に収監されたことがあったのか?ドイルとブラムストーカーは本当に親交があったのか?などなど、いろいろ楽しむことができ、ドイルのホームズ物以外の作品やホームズ物をまた読んで見たくなる作品でした!
シャーロック・ホームズ殺人事件〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.18:
(8pt)

視点の入れ替わりが楽しいミステリー

元教師で、神様のように人望があった方のお通夜の場面で、家族や故人を慕ってやって来た7人の視点で描かれる作品。視点の入れ替わりが読んでて本当に楽しかったです。神様のようだった故人が実は裏ではとんでもないことをやっていたのではとの疑惑が、話が進むごとに深まります。しかし、当然それだけで終わるわけではなく。最後にはとんでもない事実が。楽しく読めたミステリーでした!
神様の裏の顔 (角川文庫)
藤崎翔神様の裏の顔 についてのレビュー
No.17:
(7pt)

最後まで読んだら印象が変わる作品

連作短編。最初の方の作品は、設定はいいと思うのですが、うーん、どれもしょぼいというか、えっそれが答え?というえたいのしれないモヤモヤが。まぁ辻褄は合ってるんやけど、それは小説的にはどやねんという答えだったり。しかし、この本の場合は、最後まで読めば、全てガラッと印象の変わるストーリーに、あぁそうゆうことか!と納得!
夜の床屋 (創元推理文庫)
沢村浩輔夜の床屋 についてのレビュー
No.16: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

カッコいいおじさまたちの話

最初ただのアル中と思っていた主人公のおじさまが、最後はすごくカッコよく思いました。新宿中央公園で起きた爆発事件の犯人の疑いをかけられた主人公がその事件の真相を追うというありがちなストーリー。ですご、最後には意外な結末が。主人公の味方のヤクザもすごくカッコええです。ただいろんな登場人物がいるわりには主人公とヤクザの相棒くらいしか存在感がないきらいが。それでも読んだ後の余韻がなんとなく心地いい話でした。
テロリストのパラソル (講談社文庫)
藤原伊織テロリストのパラソル についてのレビュー
No.15: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

小説の醍醐味が味わえるストーリー

読んでてなーんとなく想像できつつも、やはりエッとなる井上ワールドのストーリー!この感覚を味わえるときこそが小説の醍醐味だと思います。そんな一冊でした。
プラスティック (講談社文庫)
井上夢人プラスティック についてのレビュー
No.14:
(7pt)

救われないストーリー

第70回推理作品賞受賞作品ということで、作品自体は面白かったと思います。3章仕立てで、過去と現在と視点を入れ替えながら、倒叙ミステリー的に話を進め、第2章終盤で驚きの展開に。第3章は結論が見え、やや退屈な印象があるかと思って、油断してるとやられました。ただ倒叙ものなので仕方ないのでしょうが、話全体が暗かったのが残念でした。
愚者の毒 (祥伝社文庫)
宇佐美まこと愚者の毒 についてのレビュー
No.13: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

敵は乗客にあり

軍の誤爆により、飛行中の航空機に穴を開けられ、そこからの生還を目指す航空機パニックもの。中盤付近から一気に緊張感が増し、飽きずに読むことができました。ストーリーはありがちだと思うのですが、この話で特殊なのは、飛行機内の減圧のため脳損傷に陥った乗客の集団が制御不能となり、こちらも敵になっていること。ゾンビのようで本当に怖かった。
超音速漂流 (文春文庫)
No.12:
(8pt)

軽快なテンポとストーリー

泥棒一家の娘の華は相手が警察官とは知らず和馬と婚約することに。その和馬の一家も警察一家。そんな時にそれぞれの一家に関係する殺人事件が発生。一方、お互いに相手の素性を知らない両家が結婚に向け顔合わせ。泥棒一家も警察一家も個性的な人ばかりで、また泥棒一家の持つユーモアと警察一家の厳格さが絶妙のバランスで一気に読めました。是非続編を出して欲しいところです。
ルパンの娘
横関大ルパンの娘 についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キャラがいい!

戦後直後が舞台のミステリー。トリックは正直ちょっと無理があった感がしました。でもいろいろと怪しげな雰囲気で、時代設定や、京極堂、榎木津、主人公の関口のキャラのバランスがよく、それぞれいい味を出していますので、第2作目に期待して次も読んでみます!しかし長かった(^_^*)
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極夏彦姑獲鳥の夏 についてのレビュー
No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ファン必読の作品

ドイル財団公認作品。残念ながら、今回はホームズは出てきません。しかし、前半の暗号解読が見事だったり、レストレードやグレグスンなどホームズ作品でお馴染みの刑事たちがホームズについて語る場面など、ファンにはニタリとする場面が盛りだくさん。そこに気をとられていると、最後に見事にやられます。なかなかの作品でした。
モリアーティ (角川文庫)
アンソニー・ホロヴィッツモリアーティ についてのレビュー
No.9:
(8pt)

魔法使いの弟子たちの感想

とある感染症にかかったのをきっかけに、手に触れないで物を動かす能力やあらゆる物の過去や未来が見えるといった能力を身に付けることになった3人の主人公。途中からめぐみの能力がどんどん進化。透視の能力もいいですが、やっぱりめぐみの能力の方がどんだけすごいねんって憧れます。ラストは悲惨な結末かと思いきや・・!やっぱり井上夢人の作品は面白いです。満足の一冊でした。
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
井上夢人魔法使いの弟子たち についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

子どもを思う親の愛情

殺人者に追われっぱなしの3人がいよいよ反撃に転じる後半。そこからは更にスピード感があり、良かったです。隠蔽体質の企業とそれに立ち向かう内部の人間、病気と闘う家族、そして三人の絆、これらをつなぐ子どもを思う親の愛情とが絡み合って絶妙のストーリーでした。
犯罪者 上 (角川文庫)
太田愛犯罪者 クリミナル についてのレビュー
No.7:
(8pt)

素晴らしいホームズもののパスティーシュ

素晴らしいホームズもののパスティーシュ。原作の雰囲気がすごく出ていてホームズファンにはたまらない一冊です。短編6作ですが、何と言っても秀逸なのが、各作品が、原作で引用されている中の知られざる事件を扱っているという構成になっていること。ホームズの魅力がギュッと詰まっていました。
シャーロック・ホームズの蒐集 (創元推理文庫)
北原尚彦シャーロック・ホームズの蒐集 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

御手洗の魅力溢れる短編集

なかなかの優れものの4つの短編。独特の大掛かりなトリックから、シンプルなものまでいろいろ楽しめました。なんと言ってもどれも御手洗の魅力に溢れています。中でも良かったのは3つ目の『紫電改研究保存会』。読み飛ばしてしまうところに仕掛けが!シンプルなだけに短編らしくて良かったです。
御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)
島田荘司御手洗潔の挨拶 についてのレビュー
No.5:
(7pt)

構成の妙が冴える歴史ミステリ

なるほど!騙されました。構成の妙が冴える歴史ミステリーでした。所々に出てくる括弧書きの注釈がフィクションをノンフィクションらしく見せており、これもまた歴史の勉強になって、面白く読めました。次作も注目ですね(^。^)
伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)
岡田秀文伊藤博文邸の怪事件 についてのレビュー
No.4:
(7pt)

ゾッとする話

不思議な味わいのあるホラー2編。タイトル作ではどんな玩具でも直す玩具修理者の話。最後のオチにゾッとします。もう一つの中編の『酔歩する男』はタイムトラベラーとなった男の話。タイムトラベルって楽しそうなイメージがありますが、これはちょっと(´-`)どちらもこわい話でした。
玩具修理者 (角川ホラー文庫)
小林泰三玩具修理者/酔歩する男 についてのレビュー
No.3:
(7pt)

さわやかな読後感

負の感情を持つ人に取り憑くアメーバのような生物の粘菌との戦いという一風変わったお話。愛媛県のとある中学が舞台で、田舎での暮らしの様子が目に浮かびます。教師、生徒や東京で母親の看護をしている人など、合計5人程の視点で描いたストーリーが交互に展開され、どう関係するのかと読み進めると、これらが終盤に向けて見事に収束。最後は生徒たちの友情などに感動できるストーリーで、さわやかな読後感が得られました^_^
入らずの森 (祥伝社文庫)
宇佐美まこと入らずの森 についてのレビュー
No.2:
(7pt)

あったかいストーリー

ご存知『7回死んだ男』など一風変わったミステリーが得意の西澤さんの作品。今回は全く見ず知らずの男女が、高額の報酬と引き換えに24時間監視されている別荘で、これも知らない子どもと一緒に、1か月間普通の家族のように過ごすというストーリー。ところが過ごしていくうちに。。。これを読むとやっぱり子どもの存在って家族には大きいんや、と改めて思い知らされます。タイトルの裏に隠されている意味も含め、希望が持てる終わり方でよかったです!なんだか全体的にあったかい話でした。
方舟は冬の国へ (双葉文庫)
西澤保彦方舟は冬の国へ についてのレビュー
No.1:
(7pt)

美濃牛の感想

流石に800ページ弱あるだけあって、スローペースで話は進みますが、それでも飽きることなく読ませてくれるのはさすが!浸かるとあらゆる病が治るという泉のある村で起こる殺人事件に石動が挑みます。山奥の村、首なし死体、牛鬼が住むという洞窟など、この設定が好きです。結末もなるほどと思わせ、『ハサミ男』や『鏡の中は日曜日』程ではなかったですが、面白いミステリーでした。
美濃牛 (講談社文庫)
殊能将之美濃牛 についてのレビュー