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タッキー さんのレビュー一覧

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レビュー数99

全99件 81~99 5/5ページ

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No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

作者不詳 ミステリ作家の読む本の感想

古本屋から曰く付きの『迷宮草子』という同人誌を入手した飛鳥と三津田。そこには7つの物語が。作中の謎を解決できなければ、作品と同じ怪異を体験しやがては・・・この同人誌を読んだ読者はいずれも行方不明になっているという死の読書に挑む二人。この設定だけでワクワクします。そしてラストはあぁ今回はそうくるのね的な感じで、二転三転、読者を相変わらず振り回した感がありましたが、個人的にはちょっと余計だった気が。一つひとつの短編はすごく楽しめましたし、なんとも言えない世界を堪能しました。
作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上) (講談社文庫)
No.18:
(7pt)

ドラマと異なる印象

ドラマを見てしまっていたので、どうしてもその印象に引きずられて読んでしまいますが、ドラマの渡海役のニノと原作のイメージが微妙に違う印象。でも面白かったです。なんと大学からの研修であのバチスタのぐっちいが意外なところで登場したのもちょっとテンションあがりました。
新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)
海堂尊ブラックペアン1988 についてのレビュー
No.17:
(7pt)

変幻自在の不気味ワールド

どれも不思議な余韻を残す7つの短編。特に印象深いのは、冒頭から続く3つの短編。『再生』では『あっ!そっちか!』、続く『呼子池の怪魚』ではてっきり不気味な結末と思いきや、そして3つ目の『特別料理』ではこれは王道の結末。直球、変化球いろいろ織り交ぜた不気味ワールド満載の短編集でした。
眼球綺譚 (角川文庫)
綾辻行人眼球綺譚 についてのレビュー
No.16:
(7pt)

安定の出来栄え

『99%の殺人』ではITを使った殺人、『クラインの壷』ではVRなど、時代を先取りする作品を出してきた岡嶋二人だけに今回は何か?と期待して読んだ一冊。得意の誘拐事件を軸に、今回は広告や報道がテーマ。あまり誰が犯人かというより、トリックに主眼を置いているように思いました。相変わらず読みやすく、また今回は抜群とまではいきませんが、安定の出来栄えでした。
どんなに上手に隠れても (講談社文庫)
岡嶋二人どんなに上手に隠れても についてのレビュー
No.15: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長さを感じさせない展開は圧巻

長かった、『頭以外は不要』ってまるで昔のガンダムのジオングの足についてシャアが言った『あんなの飾りです』って言葉を思い出しました。それはさておき。終盤の京極堂の推理からラストに至る展開は圧巻のストーリー。長かった割には長さをそれほど感じさせないのはストーリーがいいのか、文章が読みやすいのか。流石の一冊でした。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.14:
(7pt)

ホームズ物を再読したくなる一冊

現代パートとコナンドイルの活躍する時代のパートを交互に展開しながら、ドイルの日記の一部が失われていた謎に迫ります。。ホームズをライヘンバッハの滝で殺して以降の空白自体のドイルの活動や心境が描かれた作品でフィクションと分かっていながらも、ドイルは本当にニューゲート監獄に収監されたことがあったのか?ドイルとブラムストーカーは本当に親交があったのか?などなど、いろいろ楽しむことができ、ドイルのホームズ物以外の作品やホームズ物をまた読んで見たくなる作品でした!
シャーロック・ホームズ殺人事件〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.13:
(7pt)

最後まで読んだら印象が変わる作品

連作短編。最初の方の作品は、設定はいいと思うのですが、うーん、どれもしょぼいというか、えっそれが答え?というえたいのしれないモヤモヤが。まぁ辻褄は合ってるんやけど、それは小説的にはどやねんという答えだったり。しかし、この本の場合は、最後まで読めば、全てガラッと印象の変わるストーリーに、あぁそうゆうことか!と納得!
夜の床屋 (創元推理文庫)
沢村浩輔夜の床屋 についてのレビュー
No.12: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

カッコいいおじさまたちの話

最初ただのアル中と思っていた主人公のおじさまが、最後はすごくカッコよく思いました。新宿中央公園で起きた爆発事件の犯人の疑いをかけられた主人公がその事件の真相を追うというありがちなストーリー。ですご、最後には意外な結末が。主人公の味方のヤクザもすごくカッコええです。ただいろんな登場人物がいるわりには主人公とヤクザの相棒くらいしか存在感がないきらいが。それでも読んだ後の余韻がなんとなく心地いい話でした。
テロリストのパラソル (講談社文庫)
藤原伊織テロリストのパラソル についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

小説の醍醐味が味わえるストーリー

読んでてなーんとなく想像できつつも、やはりエッとなる井上ワールドのストーリー!この感覚を味わえるときこそが小説の醍醐味だと思います。そんな一冊でした。
プラスティック (講談社文庫)
井上夢人プラスティック についてのレビュー
No.10:
(7pt)

救われないストーリー

第70回推理作品賞受賞作品ということで、作品自体は面白かったと思います。3章仕立てで、過去と現在と視点を入れ替えながら、倒叙ミステリー的に話を進め、第2章終盤で驚きの展開に。第3章は結論が見え、やや退屈な印象があるかと思って、油断してるとやられました。ただ倒叙ものなので仕方ないのでしょうが、話全体が暗かったのが残念でした。
愚者の毒 (祥伝社文庫)
宇佐美まこと愚者の毒 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

敵は乗客にあり

軍の誤爆により、飛行中の航空機に穴を開けられ、そこからの生還を目指す航空機パニックもの。中盤付近から一気に緊張感が増し、飽きずに読むことができました。ストーリーはありがちだと思うのですが、この話で特殊なのは、飛行機内の減圧のため脳損傷に陥った乗客の集団が制御不能となり、こちらも敵になっていること。ゾンビのようで本当に怖かった。
超音速漂流 (文春文庫)
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キャラがいい!

戦後直後が舞台のミステリー。トリックは正直ちょっと無理があった感がしました。でもいろいろと怪しげな雰囲気で、時代設定や、京極堂、榎木津、主人公の関口のキャラのバランスがよく、それぞれいい味を出していますので、第2作目に期待して次も読んでみます!しかし長かった(^_^*)
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極夏彦姑獲鳥の夏 についてのレビュー
No.7: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ファン必読の作品

ドイル財団公認作品。残念ながら、今回はホームズは出てきません。しかし、前半の暗号解読が見事だったり、レストレードやグレグスンなどホームズ作品でお馴染みの刑事たちがホームズについて語る場面など、ファンにはニタリとする場面が盛りだくさん。そこに気をとられていると、最後に見事にやられます。なかなかの作品でした。
モリアーティ (角川文庫)
アンソニー・ホロヴィッツモリアーティ についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

御手洗の魅力溢れる短編集

なかなかの優れものの4つの短編。独特の大掛かりなトリックから、シンプルなものまでいろいろ楽しめました。なんと言ってもどれも御手洗の魅力に溢れています。中でも良かったのは3つ目の『紫電改研究保存会』。読み飛ばしてしまうところに仕掛けが!シンプルなだけに短編らしくて良かったです。
御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)
島田荘司御手洗潔の挨拶 についてのレビュー
No.5:
(7pt)

構成の妙が冴える歴史ミステリ

なるほど!騙されました。構成の妙が冴える歴史ミステリーでした。所々に出てくる括弧書きの注釈がフィクションをノンフィクションらしく見せており、これもまた歴史の勉強になって、面白く読めました。次作も注目ですね(^。^)
伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)
岡田秀文伊藤博文邸の怪事件 についてのレビュー
No.4:
(7pt)

ゾッとする話

不思議な味わいのあるホラー2編。タイトル作ではどんな玩具でも直す玩具修理者の話。最後のオチにゾッとします。もう一つの中編の『酔歩する男』はタイムトラベラーとなった男の話。タイムトラベルって楽しそうなイメージがありますが、これはちょっと(´-`)どちらもこわい話でした。
玩具修理者 (角川ホラー文庫)
小林泰三玩具修理者/酔歩する男 についてのレビュー
No.3:
(7pt)

さわやかな読後感

負の感情を持つ人に取り憑くアメーバのような生物の粘菌との戦いという一風変わったお話。愛媛県のとある中学が舞台で、田舎での暮らしの様子が目に浮かびます。教師、生徒や東京で母親の看護をしている人など、合計5人程の視点で描いたストーリーが交互に展開され、どう関係するのかと読み進めると、これらが終盤に向けて見事に収束。最後は生徒たちの友情などに感動できるストーリーで、さわやかな読後感が得られました^_^
入らずの森 (祥伝社文庫)
宇佐美まこと入らずの森 についてのレビュー
No.2:
(7pt)

あったかいストーリー

ご存知『7回死んだ男』など一風変わったミステリーが得意の西澤さんの作品。今回は全く見ず知らずの男女が、高額の報酬と引き換えに24時間監視されている別荘で、これも知らない子どもと一緒に、1か月間普通の家族のように過ごすというストーリー。ところが過ごしていくうちに。。。これを読むとやっぱり子どもの存在って家族には大きいんや、と改めて思い知らされます。タイトルの裏に隠されている意味も含め、希望が持てる終わり方でよかったです!なんだか全体的にあったかい話でした。
方舟は冬の国へ (双葉文庫)
西澤保彦方舟は冬の国へ についてのレビュー
No.1:
(7pt)

美濃牛の感想

流石に800ページ弱あるだけあって、スローペースで話は進みますが、それでも飽きることなく読ませてくれるのはさすが!浸かるとあらゆる病が治るという泉のある村で起こる殺人事件に石動が挑みます。山奥の村、首なし死体、牛鬼が住むという洞窟など、この設定が好きです。結末もなるほどと思わせ、『ハサミ男』や『鏡の中は日曜日』程ではなかったですが、面白いミステリーでした。
美濃牛 (講談社文庫)
殊能将之美濃牛 についてのレビュー