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タカタソン さんのレビュー一覧
タカタソンさんのページへレビュー数76件
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本の題名からすると、歴史色の強い思考的ミステリ-かと思いがちだが、全くちがう。
中身はまさしく、古代財宝を巡るアメリカアクション映画そのもの。 善悪が分かり易く、しょっぱなからドカンドカンと派手です。歴史的大聖堂でも、銃撃戦+大爆破。 膨大な歴史的情報や先進科学は事実に近いとの事なので、へぇそうなのっていうところもあり。 ただ、古代の知識が現代科学を凌駕するのか、地中海内の七大不思議箇所での謎解きとか、ちょっと現実離れ感もあって中だるみはあるが、描写がうまくイメ-ジし易いので誰が読んでも楽しめるのでは。 最後も、アメリカ映画って感じの終わり方で上手くまとめている。 |
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1作目のプラ・バロックでも高評価だったけど、この2作目も良かった。
一種独特の世界観のある刑事小説なので、合わない人はダメかも。 その世界観といのは、未来的というか主要人物がカタカタ表示だったり仮想空間(もちろんインタ-ネット上の)が重要な要素だったりするので、古典的な警察小説を望む方はちょっと違和感はあるでしょう。 本作だが、事件のインパクトは前作に劣らず良く、動画サイトにUpされた4つの残虐な殺人映像が本物なのか、偽物なのかというところから始まっていく。 中盤であっけなく容疑者が捕まり、若干、中だるみはあるが本作でも現実世界の闇部分の強引な引っ張りによって終盤まで持って行っている。 本作でもそうだが、現実世界と現実の闇世界、そして仮想空間が絶秒にそれぞれ事件に、物語に関与していて、そのバランスが個人的に面白くこのシリ-ズの良さになっている。 主人公のクロハの内面は詳細に描かれているが、外見的特徴が描写されてないので、イメ-ジがしづらいところと、自由に一人で捜査しすぎ?なところは疑問。 ただ、前作でも今作でも主人公の身内の話も織り交ぜてあり、ある種、巻き添えと葛藤が悲しくもあり、孤独なダ-クさを際立たせている。 |
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この作品が持っているキ-ワ-ド・イメ-ジと、実際に読んでみた感想はまるで違った。
あらすじの書き方(捉え方?)がおかしいのか、突然の人間発火やその遺体に獣の咬み跡があるなど、SFっていうか仮想現実っていうかおとぎ話っていうかオオカミ人間みたいな犯人像を想像してしまって手を引いていた。 読んでみると、これがまた王道中の王道というか警察小説そのものでした。 ただ、主人公刑事の音道と男刑事の滝沢の心理描写は見事で、滝沢が音道への男尊女卑的セクハラ言動は読んでて腹が立つのは上手い証拠。(今じゃありえない言動だけど。) ミステリ-としてはちょっと弱いかもしれないけど、犬?好きは心に来るものがあるかも。 |
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物語の前半は歌舞伎町。台湾マフィアの殺し屋、マフィアを裏切り警察からも追われる功刀、同僚をマフィアに殺され地に落ちてでもマフィアを追う刑事の尾方。それぞれの置かれた立場を歌舞伎町を舞台に、残虐と宿命が無機質に描かれている。
物語はその後マフィアの金20億を積んだヘリがアルプスに墜落していたことで、なだれ込むように舞台はアルプスへ。ここまでは、はっきり言って満点評価だった。期待があり過ぎてどきどきしながらペ-ジをめくった。 しかし、中盤のアルプス登山の話に移っていくと、うそのように今までの雰囲気が一変し、和やか登山話になってしまった。その要因は裏切り者の功刀と功刀を何年も追って殺すためだけを目的に生きてきた尾方が山で出会い、目的を共にしてしまうのは良いが、その関係が安易すぎるというか重みがない。 じゃれあいがはっきり邪魔だった。尾方の無茶な登山も現実味がなくマイナスポイントだろう。 それでも終盤、殺し屋も参加し、ちょっとした想定外展開もあり、十分に楽しめる要素はあった。 最後のオチは、まぁ、突っ込みたいところはあるが、個人的には救われた感があって良かったと思う。 それにしても、山岳ハ-ドボイルドは希少なので大事にしたい。 |
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設定が阪神大震災直後からの話で、実は結構重いテ-マだったりするのですが、そこは結果論であって普通読めばそれは上質なミステリ-で引き込まれます。
ただ、主人公が主婦で震災で亡くした婚約者に似ているというだけで結婚し、その夫の癖が変わったということで別人と疑い、やがて事件の容疑者になるという展開でその捕まった夫は本当に自分の夫なのかというところから始まっていくので、単純に自分の好みの展開では無かったけど、好みの方はドハマりするでしょう。 逆に読み終わった後の、印象は全く違う。 話の中に、占い師や宗教など重要な要因でとして出てくるが、震災等で受けた心の傷はどのように癒せるのか、考えさせられます。 東北大震災があって1年半、ある意味旬な小説かもしれません。 |
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小料理屋(おばんざい屋)の女将が客の起すミステリ-と女将自身の過去の謎、そして恋愛模様を描いた連絡短編集です。
個人的にこの手の内容はあまり手に取るよう事はないんですが、柴田さんのファンですから読んでみました。 お客さんの起すミステリ-にそんなに無茶もなく、自然な解決や主人公女将お人柄、料理の描写など気づけばどっぷりはまってました。 短編ですが、つながりがあって終盤の女将の過去に迫る部分も古道具屋の主人の役回りも良く、本当にふんわりして自然で読後感がよかったです。 京の家庭料理「おばんざい」を食べてみたいです。 続編の「竜の涙」も文庫で出たようなので、期待しています。 |
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このシリ-ズの中で、恐らくある意味異質であり賛否はあると思います。
まず、誉田氏の警察小説で見られるようなグロテスクな事件はありません。 本当に普通の事件です。 ただ、話のメインは事件を解決する事だけではなく、主人公「姫川」の話です。 過去作のような姫川班で事件を追い解決する展開はまるでなく、姫川一人で事件を追い、そこに出てくる人物と恋愛をし、最後に何かをなくします。 スト-リ-展開は普通ですが、今までに無いような濡れ場があったり、最後の姫川の置かれた環境は、このシリ-ジが本当に何でも有りになったということで、今後が非常に楽しみになりました。 これがもし、今まで通りの展開で、グロ事件と同班の菊田との関係で続くのであれば、マンネリでいつかは飽きられると思います。 この4作目でこの展開を書ききった今作は好感が持てます。 |
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著者の代表作のひとつで、これだけ多くの方が読んでそれだけの評価を得ているというのは、やはりすごいと思う。この作品は「白夜行」の続編という位置づけだが、本作だけ読んでも十分面白いし、「白夜行」を読んでいれば、さらにその関連性を気にしながら、読めてそれもまた楽しい。
本作は前作よりも、直接的でわかりやすいと思う。前作は主人公の二人の主観描写が無かったので、推測しなが読んでいたが、本作は主人公の一人雅也の主観で書かれいるので一連の事件の真相や心理がわかる。前作よ読んでいればもうひとりの主人公「美冬」の真の計算高さが雅也の存在がどうなのか、ハラハラ度が増すこと間違いない。 終わり方については、賛否あると思う。 本作については、(ネタばれになるので言えないが)前作よりもたまたま感が大きい。 もし、そのたまたまが無かったらどうなっていたか見てみたい気がする。 雅也が想像していた表情を美冬がしたのか。 |
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非常に興味深いし、アイデアとして面白いと思った。
外国人犯罪者の逮捕とか外国人組織を取り締まるとか国によって法も違うので、そういうのって何か国際警察みたいなので取り締まれないの?と誰しもが一度は思ったはず。 この物語はそういった国際犯罪組織を撲滅するための法を超えた捜査をする民間組織の話なのだが、まずその組織の在り方自体が面白い。民間であるがために、維持には金が必要になる。大きい犯罪を取り締まるために小さい犯罪を見逃していいのか、法を超えた金の得かたをしていいのか、正義の在り方を投げかけられる。 ただ、終わり方が残念。 せっかく面白い設定なのだから、何篇かは続編があってもいいと思ったが、この終わり方だと、ひとつの結論を出してしまっている。 あと、主人公がいまいち魅力が無かった。 |
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20年前の修学旅行で失踪してしまった少女から、突如メ-ルが送られてくるという始まりは物語に入り込む要因として非常に良く、期待させられる。
主人公は35歳になったその修学旅行の同じグル-プメンバ-6名で、それぞれのそれまでの人生ドラマがあり、そのメ-ルによって再び交わり、そして不可解な事件が起きていく展開はミステリ-、サスペンスとして一級。 それぞれの人生描写が見事で、6人が全員主人公で視点が切り替わりながら物語が進み、飽きることはなく 終盤ギリギリまで高い期待感で読めた。 ただ、結末については強引だったり、実は関係がない事件があったり、もしかすると期待外れと読むかもしれない。 それでも、この主人公たちのその事件だけで終わらない人生そのものに深いものがあった。 |
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ほんと、超大作ですね。ペ-ジ数も凄いです。
SFという事でその世界観の説明にあたる導入部分が長い。慣れるまで結構大変でした。 ただ、そこはさすがの貴志先生という事で、ただのSFではなく、恐怖を含める様なホラ-テイストの展開で思わず引き込まれます。 物語は呪力(魔法みたいな力)を得た人間が、その力に慢心し支配とコミュニティを形成した世界で、権利と自由を求め下剋上ならず良く言えば知恵と対峙する、結構人の本質というか歴史を思わせる深い話であります。 しかし、登場人物が呪力を使う人間と奇形生物だったりするので、もう感受性も乏しい大人にはさすがにツライかも。 ただ、ここまでのSFはなかなか無いので、若い方は是非。 |
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全く期待せずに読んで見ると、これが読み易くてスト-リ-も意外と良い感触。
謎の集団自殺を巡って、主人公警察官のクロハが捜査していくのだが、当然疑問が出ますよね? なんで、名前がカタカナなのか? それは、カタカナなんです。ほかにも主要な登場人物はカタカナだったりします。 時代背景はどうなんでしょう?近未来っぽいけど、現在と変りない感じです。 話の筋は、意外にダ-クで人の闇に踏み込んだ猟奇的な犯人像は良かったし、色々と投げかえられる謎も 主人公クロハがハマっているネットの仮想空間にリンクしていたり、最後の結末も呆気ない気もするが 個人的には「あり」だと思う。 次回作も読んでみます。 |
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自分のとってこの作家は「向日葵の咲かない夏」が最悪に趣味に合わなかったが、この作品は全く趣向が違って、誰が読んでも楽しめると思う。
この表現の仕方は怒られるかもしれませんが、伊坂幸太郎っぽいなと単純に思っちゃいました。 主人公だけ普通で、イルカっぽいテツさんやまひろ・やひろ姉妹とやひろの彼のデブでインポでマジシャンの貫太郎の織り成す掛け合いや雰囲気は不幸の中にもあたたかさがあって非常に良いです。 彼らが起こす事件・作戦は特に驚くところはありませんが、最終章の「CROW」はやばいです。 この章がこの小説を大傑作にしています。泣ける。 ここまで気持ちいいのは、そうそう無いでしょう。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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話の始まりはミステリ-ぽく、マンションの一室で顔をつぶされた遺体とエンドレスで流れていたシャンソンのテ-プ、そして行方不明の住居者の夫婦。
やがて、夫が遺体で見つかり容疑者として妻の風子の行方を刑事である遠野要が追い求める。 ただ、そこからの展開はまったく予期出来ないもので、ミステリ-の謎に迫る展開ではなく、風子という個人の人生を、宿命を徹底的に掘り下げていく。 それは見事に風子の現在・過去そして、風子を追う刑事:遠野要の視点に切り替わり、一気に終盤まで持っていかれる。 また、この話は風子だけではなく、刑事:遠野の話であり、宿命と狂気の果てにあるのは愛なのか、そのあまりの奥深さを是非堪能してほしい。 水底の森は場所でもあるが、この小説の奥深さを表現する題にぴったりだ。 |
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今までの貴志小説と比べると、かなりエンタテインメント色が強い、敷居を下げて間口を広げた内容ではないだろうか?(初読みの方はグロいと思うかもしれないが。)
内容の精度や満足度は別にして、普通に読んでいて次の展開が気になるし、気づけば夢中になっているのはやはり流石は貴志作品と言える。 読むと展開が上手く、前半は主人公教師のエピソ-ドが章ごとに展開され、章が進むごとに主人公のクレイジ-さ・凶悪さが露呈していき、恐怖・緊張度が最高潮に達した後半には校舎という閉鎖的空間での残虐、生徒たちの逃走劇。 また、視点の使い方もうまく前半は主に主人公視点でその狂った考え方に恐怖し、後半は生徒視点に切り替わって追われる恐怖・迫りくるスリルに思わず手に汗を握る。 ただこれが貴志ファン、サスペンス・ミステリ-ファンが読むと何か不満が残る。 それは、主人公の設定と行き当たりばったり感ではないだろうか。 主人公は京都大学法学部を1年で退学しアメリカに留学しMBAも取得、精神心理学にも精通した天才でかっこよく面白く・・・と。 ただ、その主人公の天才ぶりが緻密さや計算高さぶりが全体を通して見えてこない。 どちらかというと、行き当たりばったり感があって、そこがコアなダ-クさよりも軽さ・軽快さを取ったんだなと貴志ファンは思ってしまう。 が、そこは何も考えず深読みせずに、そういう世界感なんだと思って読めば面白いのは間違いない。 |
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東野氏は売れすぎてるから読まないって言うか、好きではないと思い込んでいる作家。そのくせ、【秘密】とか【白夜行】とか読んで、う~んって一筋縄ではないなとは思ってもいる。この本も、まさしくそう。
この作品は当然基本的にミステリ-なのだが読んでいる内に事件の真相よりも、その人間ドラマに引き込まれていく。 そして、忘れた頃にぽ-んって真相を放り込んでくるから、それがまた衝撃的で心をえぐってくる。 意外なことは、 (ガリレオ)シリ-ズを読むのはこれが初だが、主人公?の湯川がメインで登場するわけではなく、どちらかと言えば控えめでちょろちょろと出てくる程度で、探偵・探偵しているわけでもなく、メインはあくまで石神であり、靖子だった。 これだけの文量でこれだけの表現は、もう認めざる得ないだろう。 |
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ミステリ-の名手として必ず名が挙がるのが、このジェフリ-・ディ-ヴァ-。
一度読んでみようと、代表作でもあるリンカ-ンライムシリ-ズの1作目のこの本を読んだ。 さすがに展開は超早い。初っ端の誘拐シ-ンから気がつけばどっぷり。 無駄な会話・描写がなく、的確な考えられた言葉の使い方は科学捜査(鑑識)みたいなイメ-ジが難しい現場の描写も素晴らしく、あたかも目に見えるように読める。 わざと科学捜査でしか判明しない証拠を残す殺人犯と、科学捜査官を退職した四肢麻痺の主人公リンカ-ンとの科学捜査の対決は純粋に面白かった。 ただ、リンカ-ンが捜査協力する経緯の薄さや、その後に主人公の一人になり、リンカ-ンの手足となって現場で科学捜査するサックスの心変わりなどが、分かりづらいところがあった。 リンカ-ンの頭脳とサックスの美貌・行動力は次の作品でも十分楽しみになる。 |
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【ネタバレかも!?】
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それにしても、なんていうペ-ジ数。文庫で1000ペ-ジ超。
その長い理由がなんとなく姑獲鳥の夏を読んでいるから分かります。 読んでみて、やはり。 京極堂(主人公)の語り、相変わらず興味深く分かりやすいけど・・・宗教・歴史・妖怪・哲学など多少難しい解釈が入り、このあたりが好き嫌いが分かれるところだろう。 ただ、話自体は非常に興味深く読めた。 ハコ・隙間・歪な愛に固執した人間が織り成すどちらかというとサイコ的な話が、そう思わせない構成ですんなり読み進める。 あと、このシリ-ズを読んだ事ない方に・・・妖怪が出てきて陰陽師とのバトルとかはありません。 あくまで人間の仕業による事件の推理小説です。 |
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【ネタバレかも!?】
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企業小説、しかも談合の話なんて捉えると堅苦しい小説と思ってしまうが、決してそうではない。
入社3年目で会社に慣れ、自分の考え方を持ち学生の頃とは明らかに世の中の見方が変わり、彼女とすれ違って行く。社会人の皆さま、結構身に覚えないですか? この小説はそんな話で、相変わらずテンポが良く分かり易い構成で、読み始めたら止まらない。 ただ、会社を存続させる為には談合が必要なのかとか業界のフィクサ-と合ったりとか入社3年目の主人公にはちょっと無理があるというか・・。(まるでサラ〇-マン金〇郎?) まぁこれにはオチはありますけど。 終わり方も意外に広げた風呂敷がそのままだったり、どうなったの?という事があり、物足りない方もいるかも。 |
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2だからといって1のテイストシリ-ズモノだと思ったら大違い。
まず1から時間がしっかり流れており、その後の1の主人公ミカエルやリスベットの状況が描かれている。 特に2は、リスベットの過去が焦点となっていて、ミカエルとは全く違う軸で話は進んでいくが、雑誌ミレニアムで発表予定の人身売買や売春といった調査・取材をして行く中で事件が起こり、やがて重なっていく。 2はミカエルとリスベットが会う事がほぼ無い。 自分の過去と向き合うリスベットとどのようにミカエルが関与していくかは見どころであり、リスベットの衝撃的な過去も判明する。 展開も早く、ちょっとやりすぎ?と思うぐらいのアクション描写もあるが楽しく読める。 いや、そんなレベルじゃなくて実は正直かなり「ミレニアム」はハマってマフ。 2の終わり方はそこで終るのって思うほど衝撃的な幕切れになるが3はその直後から始まり、少し言ってしまうと3面白さはハンパ無いデス。 大長編だが、それだけ楽しめると思えば全く損はないでしょう。 |
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